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頻脈

 脈が不規則に打つ不整脈のうち、正常よりも脈が速くなることを頻脈と言います。脈が速くなる病気はいくつかあります。脈が規則正しく速いものと、脈が乱れてしまうものがあります。一番大切なのはご自身で脈を診ていただくこと(検脈)です。方法はいたって簡単です。手のひら側の手首、首筋にもう片側の3本の指を脈の触れる箇所に当ててみます。脈がどれくらいの速さなのか、規則正しいのか、乱れているか、脈が触れにくいなどを見ていただけると診療の参考となります。脈が規則正しく速いものの多くは、発作性上室性頻拍症と呼ばれるものです。その他には心房粗動と呼ばれるものや心室頻拍と呼ばれるものがあります。これらの多くはカテーテルの治療を行っていただくと完全に治すことができます。
脈が乱れているものの多くは、心房細動という不整脈です。この心房細動は厄介な不整脈です。脈が速くなり心不全を生じることがあります。また心臓の中に大きな血の塊(血栓)を作ってしまうことがあります。この血栓が血管を通じて飛んでしまうと、脳梗塞などを起こすことがあります。心房細動に関しても近年カテーテルの治療で予防できるようになっております。正常な脈拍は1分間に60~100回程度とされていますが、1分間の脈拍が100回以上の場合に頻脈とみなされて、これが120回以上の時には病気が原因で起こっていることが疑われるため、精密検査が必要になります。120回以上の頻脈では、全身に血液を効率的に送ることができなくなるので注意が必要です。もし脈拍を測られて100~120回以上の心拍数である場合、頻脈である可能性が高いと言えますので、精密検査を受けましょう。症状として動悸、息切れ、胸痛、めまい、立ちくらみ、失神、痙攣をともなう失神、心房細動(心房の痙攣)があります。心臓は微弱な電気信号により規則正しい脈拍を保っていますが、狭心症や心筋梗塞、心不全、虚血性心疾患などが原因で電気信号に異常が起こると頻脈などの不整脈が発生します。 心疾患以外にも、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患などで起こるほか、疲労の蓄積やストレス、飲酒・喫煙、睡眠不足などが原因で起こることもあります。頻脈を診断する検査として、心電図検査(12誘導心電図・ホルター心電図)や超音波エコー検査(心エコー)などがあります。

漢方と鍼灸

 まず病院での検査は大事です。また脈が規則正しいか不規則かは自分でも確かめられます。そして症状、血圧測定、現病歴、疲れ、ストレスなどと心臓のツボ、自律神経のツボ、血圧のツボなど関係のある個所から漢方食養生ツボを選択します。