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間質性膀胱炎

 間質性膀胱炎とは、頻尿や尿意切迫感を感じたり、膀胱に尿がたまると痛みを感じたりする病気です。ちなみに間質性とは臓器で、実質以外の部分のことを言います。では実質とは臓器の本来の生理機能を営む組織のことです。つまり膀胱の細胞以外の組織が炎症を起こしている状態です。一般的に40~70歳代の女性に多い傾向があり、2019年に発行された『間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン』によると、日本で治療中患者数は4,500人程度であるといわれています。間質性膀胱炎は細菌感染による病気ではなく、原因が明らかになっていない膀胱炎です。間質性膀胱炎の症状と類似した症状が現れる病気が複数あることから、診断および治療が難しく、難治性の病気といわれています。間質性膀胱炎は、大きく分けてハンナ型間質性膀胱炎と非ハンナ型間質性膀胱炎に分けられますが、そのどちらにおいてもはっきりとした原因は不明です。ただし、ハンナ型間質性膀胱炎においては、膀胱の粘膜を覆う細胞や免疫系の異常が関係している可能性が疑われています。間質性膀胱炎の主な症状は、頻尿や尿意切迫感、膀胱に尿がたまった際に感じる痛みです。そのほか、骨盤部の痛みや圧迫感または不快感、尿意亢進などの症状が現れることもあります。また、痛みや不快感は排尿することで軽くなったり、なくなったりすることがあります。一方で、症状はよくなったり悪くなったりを繰り返す傾向があり、生活環境やストレスなどによる影響を受けやすいといわれています。香辛料などの刺激物やカリウムを多く含む果物などの摂取、排尿の我慢などによって症状が悪化することもあります。間質性膀胱炎には、急性膀胱炎や過活動膀胱など類似した症状を示す病気が複数あります。そうした病気と鑑別するためにも、排尿日誌や尿検査、膀胱鏡検査、膀胱生検などの検査が行われます。間質性膀胱炎の症状があること、膀胱鏡検査で膀胱内にハンナ病変が確認できることに加えて、ほかの病気との鑑別ができる場合にはハンナ型間質性膀胱炎と診断がされます。ハンナ病変型で膀胱を拡張すると点状出血、五月雨状出血を有する場合には、間質性膀胱炎と診断されます。

漢方と鍼灸

 間質性肺炎は炎症により肺の線維が固くなっている状態です。膀胱も炎症により膀胱が固くなって尿が溜まって拡張したり排尿によって収縮したりがしずらい状態と思われます。また出血病変がみられることからもお血の所見があります。炎症をとめ血流を良くし柔らかくすることをしていきます。膀胱から経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを選択します。