ニキビ
にきび(尋常性ざ瘡)とは、毛穴を中心に起こる慢性的な炎症疾患です。毛穴の中には、毛根を包んでいる“毛嚢”と呼ばれる袋状の組織があります。毛嚢には脂を分泌する“脂腺”と呼ばれる腺が付いており、これが毛嚢の中に皮脂を分泌しています。しかし、ホルモンバランスが崩れる(女性では生理前後が多い)と、皮脂の分泌が過剰になることで毛嚢の中が皮脂で充満し、皮膚表面が盛り上がってきてしまいます。これが、にきびの始まりである白にきび(白色面ぽう)です。その後進行すると、炎症が生じたり、膿うみがたまったりするようになり、治癒後ににきび跡やケロイドが残ってしまうこともあるため、適切な治療を行うことが大切です。ケロイドは、通常傷が治っていくのに1年半〜2年くらいかかります。ただし、治癒していく過程でも傷あとに痛みやかゆみ(炎症)が続き、傷あとが盛り上がって赤みが出てくる体質の人がいます。カニの足のように傷あとから周囲に赤みと盛り上がりが広がってくる状態を真正ケロイドと呼びます。にきびはさまざまな年齢の人にみられますが、特にホルモンバランスの崩れやすい思春期の人によくみられます。成人以後のにきびは、ホルモンバランスのみでなく肝障害や薬剤の影響でみられることがあります。皮脂の分泌量が増え、毛穴の出口が詰まることによって皮膚表面が盛り上がった状態皮脂の中では、皮膚の中にいるアクネ菌の増殖がみられます。面ぽうには、ごく初期段階で自分にはほとんど目に見えない“微小面ぽう”のほか、角栓によって毛穴の出口が詰まっている“閉鎖面ぽう(白にきび)”と、毛穴が開き酸化によって皮脂が黒く見える“開放面ぽう(黒にきび)”があります。閉鎖面ぽうは時間の経過とともに開放面ぽうへと変化することもあれば、炎症を引き起こして紅色丘疹などに発展することもあります。紅色丘疹(赤にきび)とは、面ぽう内部でアクネ菌がより増殖し、炎症が起こった状態をいいます。“赤にきび”などと呼ばれ、痛みを伴うこともあります。紅色丘疹が進行したもので、膿を伴います。“黄にきび”と呼ばれることもあります。炎症により毛穴の壁が壊され、より広い範囲で炎症が起こるようになります。にきびの中でも特に重症の状態を指し、炎症が皮膚の深くまで進行することにより皮膚の一部が固く盛り上がったようになります。にきびの主な原因は皮脂の分泌が盛んになることと、毛穴の出口が固くなること(異常角化)です。いずれも男性ホルモンのはたらきが大きく関与していることから、ホルモンバランスの乱れやすい思春期に多くみられます。また、異常角化にはアクネ菌の存在も影響しているといわれています。なお、にきびを引き起こしたり悪化させたりする因子として、肌に合わないスキンケアや過剰洗浄による皮膚の乾燥のほか、便秘、ストレスの蓄積、睡眠不足などが挙げられます。また、女性の場合、月経前は女性ホルモンが低下することでにきびが起こりやすくなる人もいます。にきびでは炎症の有無、度合いに応じてさまざまな症状が現れます。通常、面ぽう、紅色丘疹、膿疱が混在してみられることが一般的で、特に皮脂が分泌されやすい顔・胸・背中周辺によく現れます。放置していると、炎症後の色素沈着、にきび跡やケロイドとなり、皮膚に残ってしまう可能性もあります。にきびの診断は主に医師による視診などで行われ、特別な検査はしないことが一般的です。
しかし、膿がひどいときには細菌培養検査を行ったり、真菌(カビ)やダニが発症の原因となっている可能性があるときには皮疹の顕微鏡検査を行ったりします。成人以後の治りにくいにきびはアトピー性皮膚炎や酒査など、ほかの病気と合併していることもあるため、必要に応じて詳しい検査も検討されます。
漢方と鍼灸
男性ホルモン優位になると悪化するので優位にならないように工夫が必要です。また思春期では、まだ肝臓が十分に整っていない時期で脂の解毒がうまく働かないので皮膚に出てくるようです。またストレスもホルモンを乱す原因となりますので要注意です。便秘はお血を生み出しますので改善しましょう。甘いもの食べると腸内細菌も乱れてすぐ肌に出ますので注意しましょう。男性ホルモンを抑える漢方やお血の漢方も種類がありますし、血虚の漢方も証に合わせて使います。脂の解毒に使う漢方やストレスを解消する漢方もあります。アクネ菌を除去する漢方も必要です。また食べ過ぎや胃腸虚弱で出るニキビもあるので胃腸の改善が必要な場合もあります。紫根を使ったスキンケアも取り扱っていますのでダブルチェックで合うものを調べておススメいたします。ニキビのひどい箇所から最適な漢方、食養生やサプリ、ツボを選択してお伝えいたします。