本文へ

 

肌荒れ

 肌あれとは、カサカサしてかゆい、赤く腫れて痛い、など不快な肌トラブルの総称です。ほとんどの方が一度は経験するもので、肌の弱い方は頻繁に起こることでしょう。こうした肌あれは乾燥によるものが大半を占めますが、中には病気が原因になっていることもあります。また、症状によっては早期の治療がすすめられる場合もあります。肌あれは主に皮膚の乾燥によって起こります。何らかの原因によって肌の潤いを守るバリア機能が低下し、肌内部の水分が外に逃げてしまうことで乾燥が起こります。そして乾燥すると外的刺激を受けやすくなり、肌あれが引き起こされるようになります。乾燥以外では、病気や花粉・化学物質の刺激なども肌あれの原因に挙げられます。肌あれの多くは乾燥による炎症で、肌あれの原因のうち約7~8割を占めるといわれています。乾燥は空気の乾燥で生じることが多いですが、シャンプーやボディーソープ、洗顔料などでも引き起こされることがあります。保湿などのスキンケアが不十分であることも原因のひとつです。肝臓の機能低下や内臓のがんによって、全身に紅斑(皮膚が赤くなること)などの皮膚症状が出現することがあります。そのほか、皮膚の病気が原因になっている場合もあります。花粉や化学物質、薬の副作用なども肌あれの原因になりえます。花粉が皮膚に触れることで紅斑やかゆみなどの皮膚症状が生じます。化学物質においては空気中に浮いている物質、化粧品や洗剤などに含まれている物質の肌への刺激が主な原因となります。下記のような日常生活上の要因も肌あれを引き起こすことがあり、肌あれだけでなく体の不調が起こることも多くあります。例えばストレス、ホルモンバランスの乱れ、環境(低湿度)、喫煙など。このような生活習慣が続くと内臓の病気の原因になることもあるため注意が必要です。下記のように、肌あれにはさまざまなものがあります。カサカサする、赤くかぶれる、ブツブツとした発疹ができるなどです。
また、肌あれは全身に生じる場合もありますが、頬や目・口のまわりなどによく起こります。
 内臓の病気などによって、全身に紅斑などの皮膚症状を伴うこともあります。このような肌あれの症状や部位によって、何が原因になっているかは異なります。乾燥が原因の場合には保湿を行うことが治療の基本です。保湿剤を使用して乾燥を防ぐほか、下記のような日常生活上の取り組みも重要になります。熱いお湯に触れない、加湿を行う、バランスのよい食事を心がけるなどです。かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬、炎症が強い場合にはステロイド外用薬が処方されることもあります。病気が原因の場合は、その病気の治療を行うことが原則です。皮膚の症状に対しては、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン内服薬が使用されます。また、食生活の見直しなど日常生活上の取り組みが必要になることも多くあります。花粉や化学物質、金属などのアレルゲンにできる限り触れないようにすることが何より大切です。症状が出ているときには、下記のような薬により症状を抑える治療が行われます。抗ヒスタミン薬、ステロイド外用薬ストレスの発散、規則正しい生活、バランスのよい食事、禁煙など、日常生活上の取り組みが重要になりますが、原因に応じた漢方や薬が処方される場合もあります。喫煙習慣があるなど一部の原因においては、改善が難しい場合に多角的かつ長期的な治療が必要になることもあります。

漢方と鍼灸

 肌荒れの原因を四診から判断し最適な漢方食養生サプリツボを選択しご提案いたします。経絡上に出る皮膚の異常も関係が深いことが多いので参考にします。乾燥は中からと外からの保湿が必要ですが、なぜ乾燥するのかをしっかり調べる必要があります。保湿の標治と乾燥する原因を突き止めて良くする本治が大切です。対症療法だけにならないようにしましょう。