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卵胞期短縮症

 卵胞期短縮症とは、生理後~排卵までの卵胞期が短くなり、月経周期が短くなる症状のことです。 月経が頻発することで気づく人が多いです。
 ただし、もともと正常な月経周期が短い人、 思春期などで月経周期が確立していない場合に短い周期で月経が起こる場合は、卵胞期短縮症とは異なります。
 ひと月の間に何度も月経が起こったり、基礎体温を測ると低温期が短くなっていたりしていたら、卵胞期短縮症である可能性が高くなります。
 この症状によってひどく健康を損ねることはありませんが、月経が頻発するために、貧血になる可能性が高くなります。また、卵胞の質が落ちているために不妊や流産を引き起こすこともあります。
 卵胞期短縮症は加齢に伴い、卵巣の機能が低下する過程で起きる症状です。卵巣機能が低下すると卵胞の育ちが悪くなり、卵胞ホルモンの分泌量が低下します。すると、脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が通常よりも多く分泌されます。これにより卵胞の発育が促進され、成長が早くなります。しかし、卵巣機能の低下が原因で起きているので、卵子の質が低下する場合があります。
 更年期の女性に多く見られる症状ですが、若い人でも起こり得ます。いわゆる卵巣年齢というものはそれぞれ異なり、若い人でも卵巣の機能が衰えている場合は更年期障害のような症状が起こることがあります。
 卵胞期短縮症の原因は加齢や体質になりますので、根本的な治療や予防法はありません。ただし、卵巣の機能が衰えないようにすることで、少しでも発症の可能性を減らすことは出来ます。体を温め、血行を良くして、臓器の活性化を促すこと。規則正しい生活と、バランスのとれた食事を心がけることなどが予防法になります。また、ホルモンバランスを整えるために、なるべくストレスのない生活を送ることも大切です。

基礎体温の傾向

 低温期が短くなり、月経周期そのものも短くなります。40歳を超えて卵巣機能が衰えてくることから低温期が短くなる傾向があります。

漢方と鍼灸

 卵胞期短縮症は漢方では、腎虚や血虚の可能性が高いです。
不妊症の反応穴、黄体ホルモンの反応穴、卵胞ホルモンの反応穴、抗体の反応穴、甲状腺、乳頭、子宮、頸管、卵巣、卵管、精索静脈、精巣、自律神経・更年期の反応穴、衝脈、帯脈などから経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを導き出します。