食養生
東洋医学には古来より「医食同源」「薬食同源」という言葉があります
医や薬は漢方薬のことで3分 食は食養生のことで7分という意味です
「医者は病の源を把握し犯された個所に応じて食にて治療せよ 食にて治らざれば薬を用いよ」
千金要方26巻食治論より
これからもわかるように日々口にしているものがどれだけ大切かがわかると思います
私たちの体は食べたもので作り変えられています 体の不調のある時は、特に食養生をきちんとし自分に合った薬を飲まないと本当の意味で良くなりません
① 身土不二
生まれた土地周辺のものをなるべく食べましょう 季節に応じて食事をしましょう
春は新芽を摂り
夏は苦いもので冷やし 葉物で発散し 実の物で潤しましょう
秋・冬は根の物 種子類 穀物を摂りましょう
「一切の食は甘を性となしたる也」喫茶養生記
食の中心は甘であり穀(稲が中心)を摂りましょうという意味
朝のパン食を何年もお続けになっていた方にご飯に変えて頂きましたら体が軽くなったとのご報告は一人だけではありません
年齢が高くなったら夕食の白米は余計ですね
玄米は決して万人向けではありません 昔の方の寿命をみればわかりますね 寫の力が強いので弱っている方、長期摂っている方は要注意です
② 一物全体
頭からしっぽまで 葉から根まで 生き物全体を食べましょう
③ 五味 酸(肝)、辛(肺)、苦(心)、鹹(腎)、甘(脾)
例えば酸には3種類あり
酸っぱいもの(酢、ローヤルゼリーまど)
バラ科の果物(すもも、りんご、杏、梅)
柑橘類(みかん、かぼす、レモン、金柑、橙)
例えば肝が疲れているとき酸味の中から自分に合ったものを少し摂るといいですよ
ですが摂りすぎると筋肉が縮み、胃腸が弱まります
④ 熱温・寒涼
熱温には4種類
辛(にんにく、にら、胡椒、山椒、からし)
酸(酢、ローヤルゼリー)
脊椎動物(羊、牛、鶏肉、ホルモン、赤身魚、川魚)
醗酵(味噌、紅茶)※納豆は涼
冷え性の方は熱温の物の中から合うものを摂りましょう
⑤ 補・寫
補う物は6種類
動物性
種物・穀物
根菜類
菌糸体
りんごの仲間(りんご、さくらんぼ、梅、桃)
ナツメの仲間(なつめ、ぶどう、枸杞の実)
体が弱っているときは補う物の中から自分に合った物を選んで摂りましょう
⑥ 燥・湿(潤)
燥の物は2種類
散(辛 葉物 花物 芳香の物)
苦(湿熱をとる)
例えば皮膚がぐじゅぐじゅしている時は燥の物の中から自分に合った物を選んで摂りましょう
⑦ 升(上に上げる)・降(下に下げる)
升の物は2種類
根物(にんにく、生姜、山芋、葛)
新芽(アスパラガス)
※里芋、さつま芋、人参の根物ですが降です
気持ちが落ちる 低血圧などは升の物の中から自分に合うものを摂りましょう
⑧ 収(おさめる)・散(発散)
収は2種類
酸
苦
例えば多汗症など汗が漏れてしまう方には収の物を摂るといいでしょう
⑨ 毒消し
「酸は辛により寫される」
酸味の毒を辛により消す
「苦は鹹により寫される」
「甘は苦により寫される」
「辛は酸により寫される」
「鹹は甘により寫される」
これらは本の一例ですが食材を選びながらお食事を用意するのは大変ですよね 食養生食品をおすすめするのにはこのためです 今の自分に合う最適な食養生食品と皆様の症状から導き出した最適な食材をお伝えしていきます また生活改善などをご提案できたらと考えています