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網膜剥離

 眼球内の光を感じる組織を網膜と呼びます。健常な網膜は眼球の裏側に張り付いています。内張としての網膜が眼球壁からはがれる病態を網膜剥離と呼びます。本来あるべきところから離れた網膜は栄養が不足してはたらきが悪くなるために、視野が欠けたり視力が落ちたり見えにくくなります。網膜剥離を治すためには手術が必要です。ほとんどの網膜剥離は治すことができます。

 網膜に破れ目や裂孔ができることが網膜剥離の原因になります。裂孔ができる原因には加齢、外傷などが挙げられます。裂孔を原因とする網膜剥離を放置すると網膜全体が剥離して、完全な失明につながります。もともと網膜に弱い部位があれば若年者でも網膜剥離を起こすことがあります。

 裂孔を伴わない非裂孔原性網膜剥離もあります。眼球内の腫瘍や炎症、高血圧や糖尿病などがその原因となります。網膜剥離の初期症状は飛蚊症と光視症です。飛蚊症とは視野にゴミや蚊のような影が見える症状のことで、特に明るい背景で物を見ている場合や、青空、白い壁などを見た時に経験しやすいものです。光視症とは目を動かしたときに、視野のまわりに一瞬光が走るような感覚が生じるものです。飛蚊症や光視症があるからといって網膜剥離とは限りません。近視や加齢などのために飛蚊症や光視症が出てくることがほとんどです。飛蚊症や光視症があっても網膜剥離になる人は1万人に1人と報告されていますので極端に心配する必要はありません。網膜剥離が進行して網膜の中心部が障害されると視力が悪くなり、メガネを使用しても改善しません。下方の網膜がはがれると上方の視野が欠け、上方の網膜が剥離を起こすと下方の視野が欠けます。

漢方と鍼灸

 網膜が剥離した場合、手術が適用です。ですが手術ができない状況、手術をしたが何かうまくいかない状況などがあればご相談ください。網膜剥離にいたる前に養生をして目を健康な状態にしておくことが大切です。前駆症状は飛蚊症や光視症ですのでまずはそこで確認をしておきましょう。その他目の異常があればそれをひどくさせないことも大事ですね。養生に力を入れましょう。鍼灸も目が悪くなる原因をつかんで経絡に落とし込んで予防や治療をしていきます