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脳動脈硬化症

 動脈硬化は、どこで起こるかによってさまざまな疾患を起こします。心臓に酸素や栄養素を送る冠動脈の硬化が起こると狭心症、心筋梗塞、心不全を起こしますし、腎臓に起こると萎縮腎を起こします。そして、脳動脈に硬化が起こった状態は、脳動脈硬化症と呼ばれます。
脳動脈硬化症では、頭痛やめまい、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。記憶力低下や不眠などを起こすこともあります。脳動脈硬化症を放置していると、脳梗塞を起こします。そのため、頭痛で受診して脳動脈硬化症を発見して適切な治療を受けることで、その後の脳梗塞の予防につなげられる可能性があります。また、脳梗塞を起こす前には、一過性脳虚血発作を起こすこともあります。一過性脳虚血発作では、手足に力が入らない、体の片側麻痺、呂律が回らない、めまいやふらつき、視覚障害といった脳梗塞と同様の症状が起きて、24時間以内に症状がなくなります。ほとんどは1時間以内で症状がなくなりますが、脳梗塞の前触れとして現れることが多いため、こうした症状があったらできるだけ早く受診する必要があります。

漢方と鍼灸

 脂質異常症(HDLが低い LDLが高い 中性脂肪が高い 総コレステロールが高い)があれば血管は狭窄や閉塞し動脈硬化を進行させます。抗酸化力・DHA/EPAなど食養生をしっかりする、ストレスを発散する方法を見つける、高血圧、糖尿病などの生活習慣病があればきちんと管理するなど予防が大事です。脳動脈硬化症と診断されれば、上記の食養生をしながら血管を柔らかくする漢方がおすすめです。血液と血管を大掃除する漢方をおすすめします。鍼灸も経絡に落とし込んで究極のツボで治療していきます。