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喉の違和感・異物感

 異物感、詰まった感じなどの違和感がある場合、咽頭炎・扁桃炎・喉頭炎などの炎症が原因の可能性があります。また逆流性食道炎など消化器の異常によって違和感が起こることもあります。まれですが、喉頭がんや咽頭がんの初期症状として喉の違和感が起こっている可能性もあります。また、器質的な疾患がない咽喉頭異常感症でこうした症状を起こすこともあります。

漢方と鍼灸

 喉の炎症なのか、ストレスなのか、癌、逆流性食道炎なのかを判別しないといけません。
上記の疾患の反応が出ている各ツボをみて、癌の波長がある場合はすぐ病院に行って検査をしてもらいます。ツボをみるのは、診断をしているわけではありません。ツボの反応は東洋医学の物差しで感じるものなのです。例えばストレスの場合、自律神経を感じるツボで反応があれば、半夏厚朴湯、逍遙散、その他漢方で良くなります。鍼灸も同じやり方です。

煎じ

半夏厚朴湯(半夏・厚朴・紫蘇葉・茯苓・生姜)『金匱要略』
咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる方に使います。厚朴は緊張を緩め、半夏は鎮静作用があります。紫蘇葉は気分を晴れやかにします。
苓桂朮甘湯(茯苓・桂枝・甘草・白朮)『傷寒論』
茯苓・白朮・桂枝で水分を血中に吸収して排出し、桂枝で脳の血行を良くし、茯苓・桂枝・甘草で心悸亢進を鎮静します。
甘麦大棗湯(甘草・大棗・小麦)『金匱要略』
ヒステリーによく使われます。ヒステリー球がのどに突き上げてくる時に使われます。
・茵陳高湯(茵陳・山梔子・大黄)『傷寒論』
山梔子には、咽中の塞がりを緩和する作用があります。
など(薬局製剤以外も含む)