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臭覚障害

 におい成分は鼻から吸い込まれ嗅細胞に到達します。嗅細胞は嗅粘膜にあり、嗅神経につながります。そして、電気信号になり大脳前頭葉へと伝達され、「におい」として認識されます。嗅覚障害はこの「においの伝達経路」のどこかに障害が生じると発症します。三大発症原因は「慢性副鼻腔炎」「感冒」「頭部外傷」です。また、障害部位により「呼吸性」「嗅粘膜性」「嗅神経性」「中枢性」に分類されます。におい成分が鼻腔内で物理的に遮られてしまい、嗅粘膜に到達しない状態です。ポリープを伴う慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症などが原因となります。鼻炎や副鼻腔炎などにより嗅細胞の存在する粘膜が障害されることでも生じます。感冒の原因となったウイルス感染(最近はコロナ)や、テガフールやチアマゾールなどの薬剤によって嗅神経が障害されることもあります。頭部外傷、脳腫瘍、脳梗塞、アルツハイマー病、パーキンソン病などの影響で中枢神経が障害されることでも生じます。本来とは違う匂いに感じることもあります。食事が美味しくないと感じ、よくよく考えてみると嗅覚が減少していたといった場合もあります。調理師、ソムリエ等、嗅覚が職業に直結している方などは仕事のパフォーマンスにも影響が生じます。

漢方と鍼灸

 臭粘膜部分の異常な波長を気功でとって経絡に落とし込みます(糸錬功)。ストレスがあるなら自律神経のツボからも波長をとります。それが大腸の瀉なら、その漢方ツボを選択しきれいに波長を消せるものを探します。きれいに波長を消せるものは、漢方ツボだけではありません。食養生食品だったり、アロマだったり、食材にもあるかもしれません。

煎じ

辛夷清肺湯(辛夷・黄芩・山梔子・麦門冬・百合・石膏・知母・枇杷葉・升麻)『外科正宗』
小柴胡湯(柴胡・黄芩・人参・半夏・甘草・生姜・大棗)『傷寒論』
苓甘姜味辛夏仁湯(茯苓・甘草・細辛・乾姜・五味子・半夏)『金匱要略』
補中益気湯(黄耆・甘草・人参・升麻・柴胡・陳皮・当帰・白朮・生姜・大棗)『内外傷弁惑論』
小青竜湯(麻黄・芍薬・細辛・乾姜・甘草・桂枝・五味子・半夏)『傷寒論』
・加味八脈散(猪苓・沢瀉・茯苓・木通・地黄・蒿本・山梔子・杏仁・知母・黄柏)『浅田家方』
など(薬局製剤以外も含む)