低血圧
低血圧症とは、血圧が通常よりも低い低血圧により、何かしらの症状が現れる状態です。低血圧に確定的な定義はありませんが、一般的には上の血圧が100mmHg未満の状態を指します。本態性低血圧は明らかな原因が特定できないタイプの低血圧も知られています。低血圧症ではめまいやふらつき、倦怠感などの症状がみられます。ふらつきをきっかけとして転倒し、けがをする危険性もあります。症候性低血圧は、原因となる疾患などがあって血圧が低下するものです。原因疾患はさまざまであり、一例として脱水、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病、多発性硬化症、不整脈、低ナトリウム血症などが挙げられます。原因が特定できる低血圧症の場合は、ベースとなっている基礎疾患の治療が重要です。また、並行して症状に対する対症療法も行われます。ショックによる低血圧は、急激な経過で血圧が低下するものを指します。急性心筋梗塞、大量出血、重症感染症などが原因となります。生命に関わることも少なくなく、速やかな対応が求められます。起立性低血圧とは、急に立ち上がったときや長時間立ち続けたときに、立ちくらみやめまいなどを起こすものを指します。立っているとき、体の中では血液が重力の影響で上半身から下半身に移行する傾向がありますが、その変化にうまく対応できない状態です。原因疾患が特定できないこともある一方、糖尿病やパーキンソン病、シャイドレーガー症候群などが原因となることもあります。診断は、立ち上がる前と、立ち上がってしばらくした後の血圧を比較することにより診断します。具体的な診断の基準としては、立ち上がって3分以内に収縮期血圧(最高血圧)が20mmHg以上、拡張期血圧(最低血圧)が10mmHg以上低下した場合を起立性低血圧としています。
漢方と鍼灸
高血圧と同じツボから経絡に落とし込んで漢方、食養生、ツボを選択していきます。証が合っていれば苓桂朮甘湯でも血圧はあがります。証を捕えるために四診(望聞問切)があります。