拡張型心筋症
拡張型心筋症とは、心臓が通常よりも大きくなってしまい、血液を適切に全身に送ることができなくなってしまう病気です。発症すると、少しの運動での疲れ・手足の冷え・むくみなどを自覚するようになり、重症になると日常生活を送ることもままならなくなります。拡張型心筋症は遺伝子異常に関連したものや、ウイルス疾患に関連したものなどさまざまです。同じ拡張型心筋症であっても原因や病気の進行度は異なり、治療方法もそれに伴って変わります。心臓移植といった大きな治療を要することもあれば、内服薬やペースメーカーの使用などでコントロールすることが可能な場合もあります。拡張型心筋症の原因は、分かっていない部分が多々あります。現時点では、遺伝子の異常・ウイルス感染・自己免疫性疾患などが関与していると考えられています。特に、小児期に発症する拡張型心筋症は、遺伝子の異常が原因となっているケースが多いと考えられており、一般的に予後は不良といわれています。このような背景もあるため、特に小児の拡張型心筋症の場合は、専門家の指導のもとで早期に対応することが望ましいといわれています。ごく初期の場合には自覚症状がないこともあります。しかし、病状が進行すると、倦怠感や動悸、少しの歩行や階段の上り下りでの息切れ、むくみや食欲低下などを自覚します。そのほか、夜間就寝中に症状が悪くなる傾向があり、夜間に呼吸困難や咳などがでます。さらに、全身の臓器障害によって、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)や尿量の減少といった症状が出ることもあります。心臓の中に血栓(血液の塊)が形成されてしまい、それに関連した脳梗塞を起こすこともあります。
漢方と鍼灸
移植などの場合やドクターの治療以外に心臓を丈夫にするということができる可能性があるのが漢方です。免疫、心臓、肺、ウイルスなどのツボからの反応を読み取って経絡に落とし込んで漢方、食養生、ツボを選択します。少しでも症状がとれて楽になれればいいですね。