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前立腺炎

 前立腺炎とは、男性にのみ存在する”前立腺”と呼ばれる臓器に炎症が起こる病気です。尿が出にくくなる“排尿障害”や、排尿時の痛みなどの症状が現れます。ほとんどの年代でみられますが、高齢者よりは若い男性に多い病気であるといわれています。前立腺炎は原因に応じて“細菌性前立腺炎”と“非細菌性前立腺炎”に分けられます。細菌が尿道から侵入し、前立腺に感染することによって起こります。感染当初は排尿障害や会陰部痛、発熱などの急性症状を伴う“急性細菌性前立腺炎”がみられます。治療後に会陰部痛が遷延する“慢性細菌性前立腺炎”に移行することがあります。細菌感染を原因とし、抗生物質による治療ができる細菌性前立腺炎に対して、非細菌性前立腺炎は明らかな原因がなく、難治化しやすい傾向があります。症状を繰り返す慢性的な経過をたどることが多く、ストレスや運動不足などで悪化することがあります。また急性細菌性前立腺炎の治癒後に慢性痛のかたちで会陰部痛を訴えることがあります。非細菌性前立腺炎は長時間の座り姿勢や過度の飲酒、ストレスなどで症状が悪化したり、再発したりすることが分かっているため、生活習慣に気をつけながら根気強く治療にあたる必要があります。細菌性前立腺炎の初期にみられる症状です。排尿時の強い痛みや頻尿、排尿障害のほか、38℃以上の高熱が出ることもあります。

漢方と鍼灸

 抗生物質で治ってしまうものは相談にきません。どちらかというと非細菌性前立腺炎か抗生物質が効かない場合でしょう。念のため菌の反応穴、前立腺、自律神経、既往症の反応穴から経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを選択します。