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リンパ節腫

 首には多くのリンパ節がありますが、通常は体表からリンパ節を触れることはありません。しかし、リンパ節が大きくなって1cm以上になると体表から触れるようになります。そのような状態を頸部リンパ節腫脹と呼びます。3 cm を超えると悪性の可能性が高くなります。炎症性の場合,表面は平滑で軟らかく可動性があり,強い自発痛・圧痛を認めます。一方,癌の転移では,表面が不整で著しい硬さを示し,相互に癒合し可動性がなく,自発痛・圧痛のないことが多いです。悪性リンパ腫では表面は平滑であるが,充実性で硬く(弾性硬),可動性があり圧痛はないことが多い。ただし急速に増大する時は疼痛を訴えることがあります。4〜6 週間以上持続しているリンパ節腫脹は生検の適応と考えられ,特に短期間で急速に増大し,発熱,盗汗などの全身症状を伴い,LDH の増加を認める場合は,早急に生検が必要です。リンパ節は、リンパ液を濾過する器官であり、リンパ液の中を流れてきた細菌やウイルス、がん細胞などを捕らえて攻撃する作用を持ちます。また、リンパ液に乗ってがんが転移しやすいのもリンパ節の特徴であり、リンパ節自体が悪性化する病気もあります。数週から数カ月かけて進行し,無痛性の場合は悪性疾患を疑います。悪性リンパ腫および急性白血病でも急速に増大する場合は有痛性の腫脹をきたすことがあるため注意が必要です。結核性のものは無痛性で,徐々に腫脹し長期間変わらないことが多いですね。腫瘍性の場合は,持続的に増大し縮小傾向を認めないことが多く,縮小傾向を認めた場合は悪性腫瘍の可能性は低いです。まとめると全身性の場合は,ウイルス性感染,自己免疫性疾患,白血病,リンパ腫などを考え、局所性リンパ節腫脹の場合は,局所炎症,癌の転移,結核などを考えます。頸部リンパ節はこのような一般的なリンパ節と同様の性質を持ち、腫大する原因はさまざまです。特に治療の必要がないこともあれば、生命に関わる重篤な病気が原因となっていることもあるため、注意が必要です。

 まず感染症で細菌やウイルスが入り込むことでリンパ節が反応性に大きくなります。麻疹や風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、EBウイルス、結核菌などが原因となります。単なる上気道炎や虫歯でも頸部リンパ節腫脹が生じることがあります。急激に腫大し、感染症が軽快すると徐々に小さくなるのが特徴です。腫大を繰り返すとリンパ節内が瘢痕化して元に戻らないこともありますが、大きな問題はありません。頸部リンパ節はがんの転移が起こりやすい場所ですが、頸部リンパ節腫脹において、がんの転移が原因となっている場合は高くありません。頸部リンパ節自体ががん化したもので悪性リンパ腫やリンパ管腫などが挙げられます。川崎病は乳幼児に好発する病気で、発症メカニズムは解明されていません。高頻度で片側性の頸部リンパ節主張を来たすのが特徴です。頸部リンパ節腫脹の症状は原因によって大きく異なり、丁寧な問診が診断の鍵となります。感染症によりリンパ節が急激に大きくなり、重症の場合にはリンパ節自体が発赤して熱感、痛みを伴います。リンパ節内や周囲に膿の塊を形成して、膿が出てくることもあります。全身症状としては発熱や咽頭痛、頭痛などが現れます。結核や梅毒などの長い経過を辿る感染症では、リンパ節は徐々に大きくなり、大部分は痛みがありません。がんの転移、リンパ節のがんの場合、リンパ節は徐々に腫大し、痛みを伴いません。正常なリンパ節は触れると可動性がありますが、この場合には可動性が失われるのが大きな特徴です。全身症状としては、がんに伴う体重減少や痛みの他に、原発巣に特有の症状が現れることもあります。川崎病は、頸部リンパ節腫脹の他にも高熱や目の充血、イチゴ舌、全身の発疹などが現れます。適切な治療を行わないと冠動脈瘤や腎不全などの重篤な合併症を生じることがあります。頸部の造影CT検査超音波検査などの画像検査では頸部リンパ節腫大の程度や位置などを正確に評価することが可能です。また、他臓器のがんや他の部位のリンパ節腫大を調べるために全身CT検査が行われることが一般的です。血液検査では、炎症反応IL-2レセプターなどの腫瘍マーカーの評価を行います。また、場合によっては甲状腺ホルモンなどを調べて、内分泌疾患がないかを確認することもあります。リンパ節に針を刺して組織の一部を取り出し、病理検査(生検)を行います。患者さんの体への負担が大きい検査ですが、リンパ節腫大の正確な原因が特定できます。すべての例に行うわけではなく、血液検査や画像検査などから悪性リンパ腫や結核が疑われるときに行います。特に悪性リンパ腫では、病型を定め、治療方針を決定するうえでも大切な検査です。血液検査,胸部 X 線写真をまず行い,その結果で非腫瘍性疾患が疑われたら,ウイルス抗体価,自己抗体,細菌学的検査などを行います。可溶性インターロイキン 2 受容体(sIL-2R)が上昇する疾患は悪性リンパ腫以外でも多数認められますが、sIL-2R が 2,000 IU/L 以上の場合は,悪性リンパ腫を念頭に置いて精査をする必要があります。白血病が疑われたら骨髄検査を施行し,リンパ腫が疑われたらリンパ節生検を行います。癌の転移が疑われた場合は,消化管内視鏡,CT,超音波,腫瘍マーカーなどで原発巣を検討します。

漢方と鍼灸

 リンパ節が腫れている箇所、ウイルスの反応穴、癌の反応穴、骨髄の反応穴、原発の癌の反応穴、甲状腺の反応穴などから漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。抗がん剤、放射線などの副作用を軽減させ体力、免疫力を下げないことも大切です。