突発性難聴
突発性難聴は、突然発症する原因不明の感音難聴です。感音難聴とは、内耳から脳に音がうまく伝わらない状態をいいます。音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。
何の前触れもなく突然聞こえなくなった、または朝に目が覚めて気づくような難聴が多いです。難聴の改善・悪化の繰り返しはなく、左右どちらか一方におこる場合がほとんどです。ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病など基礎疾患があると起こりやすいといわれています。聴力を回復させるためには、発症後早期の治療が重要となります。耳に血流障害が起きて血液の流れが長い時間滞ると、酸素不足により内耳の「有毛細胞」が壊れてしまいます。この有毛細胞は音波を電気信号に変えて脳へ送る役割をしていますが、一度壊れると再生しないため、治療が遅れると、聴力の障害がひどくなり治療が困難になると考えられています。
漢方と鍼灸
何年も経っているものは治しにくいと言われているので早めの対策がおすすめです。
やはり標治と本治にわける必要があります。発症当時の聞き取りは大事です。めまいを伴うもの、ストレスと関係するもの、ウィルスや感染の可能性、血流によるものなどの関係性を考えて異常個所を特定することも大事です。聴神経の伝達なのか蝸牛の問題なのかを探っていきます。
患者様の望聞問切から感染症、精神的ストレスのツボ、耳がなっている部位、めまいのツボ、上咽頭、全身をくまなくみて臓腑経絡、経筋から漢方、食養生食品、鍼灸治療のツボを治療していきます。