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胃癌

 他の癌もそうですが、胃癌専用の漢方薬やツボがあるわけではなく、患者様の癌の波長・性格(本治)と様々な症状(標治)とに分けてオーダーメイドで向き合っていきます。

 癌には補中益気湯、十全大補湯と病名漢方になりがちですがそうならないように多角的に患者様をみていきたい。胃癌で地黄が合わない方に十全大補湯は飲めない方もいますし多くの漢方薬の中に甘草がはいってそれが合わない方もいます。

 進行癌に高麗人参などは癌に栄養を与えてしまいますので要注意です。このような場合、煎じ薬が適していると思います。当院でもルミンAで膀胱がんが治った、アガリクスで膀胱がんが消えた、抗酸化力の強い食養生食品で膵臓癌が消えた、胃癌のステージ4肝臓転移の癌が縮小し手術ができるようになったなどありますが皆同じ方法ではありません。

 昔アガリクスで癌が消えると過大広告で問題になりましたが本当に良くなった方もいれば、全然効かなかった方も大勢います。万人に効くものなどないと知り、患者様毎に相性のいいものを探していくことが大切だと考えます。また食養生のところで述べましたが「医食同源」とは医は3分 食は7分 現代に置き換えると医は、西洋医学では抗がん剤・放射線・手術、東洋医学では漢方薬・鍼灸・気功・按摩などでしょうか。 

 ですが7分は食です。食を大事にしてこそ医が力を発揮してきます。その方に最適な食養生食品と食材を選び出し体の基礎固めをしてこそ医も生き、共存もしくは縮小の可能性も出てくるんだと信じます。食だけでもいけませんね。ストレスや気持ちの問題・運動・生活リズムなど無理のないように抑圧された心を解放していきましょう。体の調子(生命力・免疫力)が良くなれば気持ち(精神力)も良くなり笑顔が戻ってきます。少しでもお手伝いができればありがたいと思います。