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胆管癌

 胆管がんとは、脂肪の分解と吸収に必要な“胆汁”という液体の通り道である“胆管”から発生するがんのことです。胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って肝臓を出ると胆嚢に蓄えられて凝縮された後に再び胆管を通って十二指腸に排出されます。肝臓内の胆管を“肝内胆管”と呼び、肝臓から十二指腸までの胆管を“肝外胆管”と呼びます。肝外胆管はさらに、肝臓に近い側の“肝門部領域胆管”と十二指腸に近い側の“遠位胆管”に分けられます。胆管がんはどの部位にも発生する可能性があります。胆管がんを発症すると、胆汁の流れが滞るため胆汁中のビリルビンと呼ばれる物質が体内にたまって目や皮膚が黄色くなる“黄疸という症状がみられるようになります。また、進行すると腹痛、食欲不振、体重減少、発熱などの症状が現れますが、がんが発生した部位によっては進行するまで目立った症状が現れないことも少なくありません。基本的な治療は手術ですが、進行して手術が不可能な場合には薬物療法や放射線療法が選択されます。また、胆汁の流れが滞っている場合には、胆汁の排出を促す治療が必要になります。胆管がんの原因ははっきり分かっていない部分もありますが、胆管に慢性的な炎症が引き起こされる原発性硬化性胆管炎や肝内結石、B型肝炎・C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎などの病気、生まれつきの病気である先天性胆道拡張症などが発症リスクを高めるとの指摘があります。また、近年では印刷工場などで使用されるジクロロメタンやジクロロプロパンなどに長期間暴露されることで胆管がんのリスクが高まるとの報告があり、職業性がんの1つとして注目されています。胆管がんは発生した部位によって症状の現れ方が異なります。肝外胆管に発生した場合は、比較的早い段階から胆汁がうっ滞することによって“黄疸”と呼ばれる症状が現れるようになります。黄疸は胆汁中のビリルビンという物質が体内にたまることによって引き起こされ、目や皮膚が黄色くなるほか、皮膚のかゆみ、尿の黄染(黄色くなる)、白色便などの症状がみられるのが特徴です。また、胆汁がうっ滞することで胆管炎を発症し、発熱、腹痛、倦怠感、吐き気などの症状がみられることもあります。また、進行すると食欲低下、体重減少、腹痛などの症状が現れるようになります。一方、肝内胆管がんは早期段階では黄疸などの症状が現れないことも多く、進行した段階で発見されることも少なくありません。がんの有無を確認し、大きさや位置、転移の有無を確認するために画像検査が必要になります。もっとも簡便に行うことができる検査は超音波検査ですが、詳細な評価をするにはCTやMRI、PETなどの検査が必要になります。十二指腸まで内視鏡を挿入し、内視鏡の先端に装着した小さな超音波プローブで胆管の断面を超音波で観察する“超音波内視鏡検査”や胆管の出口から造影剤を注入して胆管の狭窄の有無などを調べる“内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査”などが行われることもあります。ビリルビン値や肝機能の状態を評価するために血液検査を行うのが一般的です。また、胆管がんでは“CA19-9”“CEA”などの腫瘍マーカーが上昇するため、診断の手がかりの1つとして調べることがあります。

漢方と鍼灸

 手術できれいにとれればいいですね。手術のあと、抗がん剤、放射線が多いですが、体力、免疫力が奪われないようにしていたいですね。脂ものは極力控えた生活になります。胆嚢摘出前なら胆嚢癌から、摘出後なら転移先から、散っているなら癌の反応穴と免疫の反応穴から最適な漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。

【男性の悩み】の対策と漢方

 「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が【男性の悩み】の病気になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 身近な症状として、不妊症(子宝相談)ED(勃起障害)などの増加が問題となっています。年を重ねることで、男性更年期障害(痛み・体のほてり・冷え・疲れ・頻尿・肥満・うつ・不眠・EDなど)前立腺肥大症前立腺炎の方が増えています。成人・高齢化社会においても、【男性の悩み】の解消は非常に重要です。

 当院の【男性の悩み】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

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【男性の悩み】の病気と漢方東洋医学

前立腺肥大症前立腺炎ED(勃起障害)不妊症(子宝相談)男性更年期障害(痛み・体のほてり・冷え・疲れ・頻尿・肥満・うつ・不眠・EDなど)

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「男性の悩み」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

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ED(勃起障害)

 勃起障害(Erectile Dysfunction:ED)とは、性行為において十分な勃起が得られない、または維持できないために満足な性行為を行えない状態のことです。以前はインポテンスと呼ばれましたが、差別的であることから勃起障害(ED)と呼ばれるようになりました。日本での勃起障害患者数は約1,000万人以上いると推計されており、約30%の夫婦において「勃起障害(ED)の経験がある」と回答しています。また勃起障害(ED)が男性不妊の1つであることも判明してきました。勃起障害(ED)は大きく分けて、下記3つに分けられます。心理状態によって勃起できるときと勃起できないときがある何らかの病気が原因となって勃起できなくなる2つの特徴を合わせ持つものに分けられます。自慰行為における勃起は可能であっても、性行為のパートナーとなる女性との関係がうまく作れないような場合、また極度の緊張に陥ってしまうために勃起不全となるようなケースです。この障害に陥る原因としては、過去に性行為において失敗した経験がトラウマとなって性交に対する不安が生じたり、パートナーとのトラブルが生じたり、妊娠と子作りのためにかかるプレッシャーが生じたり、といったことが挙げられます。勃起に至るまでの一連の流れのどこかに何らかの病気が生じることによる勃起障害です。①脳が性的刺激を受けて活発になる→②脊髄を通る副交感神経を経て陰茎の血管が拡がる→③陰茎の血流が増えて勃起する。
 具体的には、脊髄損傷や脳血管障害などの神経の損傷、糖尿病や外傷などによる血管の損傷、包茎や尿道の奇形(陰茎の異常)などが挙げられます。器質性勃起障害で述べたような何らかの病気が原因となって勃起障害が生じるだけでなく、勃起障害が原因となり性交に関する不安やトラウマが生まれてしまうことで、さらに勃起障害が助長されるようになります。
 勃起障害(ED)に対する最初の治療として用いるのは、シルデナフィルに代表されるED治療薬です。心因性、器質性、および混合性のいずれに対しても一定の効果があることがわかっています。ほかにも、陰茎が固くなるために重要な陰茎の血管の拡張を促す効果のある、プロスタグランジンという薬を陰茎に注入する方法があります。ただし同薬剤は、診断薬としては保険診療可能ですが治療薬としては認可されておらず、専門医のもと慎重に用いられる必要があります。また、ほかの治療が無効であった場合、プロステーシスという勃起補助器具を陰茎に埋め込む手術を行うこともあります。

漢方と鍼灸

 上記の①で脳の刺激がうまく伝わらいために陰茎の血管が広がらない。これはストレスで脳の疲労を起こしている場合、うつ病や男性更年期、仕事に打ち込みすぎていつも交感神経が興奮している場合、上がり症のように気が上りやすい体質の場合、またAVの見過ぎで興奮に慣れてしまった場合など考えられます。脳を落ち着かせるため自律神経の反応穴からあなたに最適な漢方食養生サプリツボをお伝えいたします。②脊髄損傷の場合は少し難しくなってきます。損傷した箇所から波長を取れればそれに合わせて漢方食養生サプリツボを導き出せるかもしれません。③陰茎の血流を良くするものは駆お血剤ですが、あなたに合った最適なお血剤をお選びいたします。

男性更年期障害(痛み・体のほてり・冷え・疲れ・頻尿・肥満・うつ・不眠・EDなど)

 男性更年期障害とは、年齢とともに男性ホルモン(テストステロン)が減少したり、ホルモンのバランスが乱れたりすることにより、身体面・精神面・性機能面などにさまざまな症状がみられることをいいます。男性ホルモンの分泌量は一般的に20歳代でピークに達し、徐々に減少するといわれています。そして男性では、40歳を過ぎると生涯にわたって、いつでも男性更年期障害が起こる可能性があります。男性更年期障害は女性更年期障害と比べると、症状が現れるタイミングや期間、症状の内容などに個人差があることが特徴です。
 テストステロンが減少する主な原因は加齢です。しかし、近年は生活習慣や環境によっても、その分泌量が左右されることが分かっています。糖尿病や肥満症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病との関連も報告されており、テストステロンの少ない人はこれらの病気にかかりやすいともいわれています。また、男性更年期障害の中には、まれに男性ホルモンの減少を伴わないものもあります。男性更年期障害の症状は人によって大きく異なりますが、主に体の痛みなどの“身体症状”、イライラしやすいなどの“精神症状”、性欲が低下するなどの“性機能症状”の3つに区分されます。身体症状では、関節の痛みや筋肉痛を感じやすくなる、筋肉量の減少、頭痛、疲れやすい、汗をかきやすい、体のほてりが生じやすい、手足が冷えやすい、太りやすい(肥満、メタボリックシンドローム)、トイレが近くなる(頻尿)、骨が脆もろくなる、精神的な症状は、イライラしやすい、不安やパニック状態になる、気分が落ち込む(うつ状態)、眠れなくなったり、夜中に起きてしまったりする(不眠)、以前よりも興味や意欲が湧きにくい、仕事などでパフォーマンスの低下がみられる、集中力や記憶力が衰えている、性機能の低下による症状は、勃起障害(ED)、性欲が低下してきた、朝の勃起がなくなったなどです。男性更年期障害を疑う症状がみられた場合、血液検査や質問票を用いた問診、胸部X線検査、心電図検査、尿検査、身長・体重測定、BMI*の確認などが行われます。多様な症状がみられるため、男性更年期障害以外の病気の可能性も考慮して診断されることが一般的です。血液検査で男性ホルモンの“テストステロン”が250 ng/DL未満の人は性腺機能低下症と診断され、ホルモン療法などの積極的な治療が検討されます。ホルモン治療の適応を決定するため、泌尿器科系臨床検査を行うこともあります。問診では、症状の内容や程度を評価するために“AMSスコア”と呼ばれる質問票を使用することが一般的です。心理的因子・身体的因子・性機能因子を含めた計17項目の質問に答えて点数をつけ、症状の程度を評価します。

AMSスコア

1.総合的に調子が思わしくない。 2. 関節や筋肉の痛み(腰痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)。 3 ひどい発汗(思いがけず突然汗が出る。緊張や運動とは関係なくほてる)。 4 睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、寝起きが早く疲れが取れない、浅い睡眠、眠れない)。 5 よく眠くなる、しばしば疲れを感じる。6 いらいらする(当り散らす、些細なことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)。7 神経質になった(緊張しやすい、精神的に落ち着かない、じっとしていられない)。8 不安感(パニック状態になる)。 9 からだの疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、活動の減少、余暇活動に興味がない、達成感がない、自分をせかさないと何もしない)。10 能力の低下。 11 憂うつな気分(落ち込み、悲しみ、涙もろい、意欲がわかない、気分のむら、無用感)。12 「人生の山は通り過ぎた」と感じる。 13 力尽きた、どん底にいると感じる。 14 ひげの伸びが遅くなった。 15 性的能力の衰え。 16 早朝勃起(朝立ち)の回数の減少。 17 性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求がおきない)。
※すべて5点満点訴えの程度 17~26 点:なし、27~36 点:軽度、37~49 点:中程度、50 点以上:重度

 そのほか、骨粗鬆症の診断に用いられる“骨塩定量”の検査や体脂肪率の検査、精巣や外陰部、前立腺の触診、体毛の状態の確認などを検討される場合もあります。男性更年期障害は、症状の程度や血中テストステロンの値によって治療方法が異なります。まず生活習慣の改善が検討され、それでも改善がみられない場合に薬物療法やホルモン療法が検討されることが一般的です。特にビタミンDや亜鉛が不足しているとテストステロンの低下を招きます。規則正しい生活、十分な睡眠時間の確保、テストステロンの産生を増やす食べ物(にんにくや玉ねぎなど)を取る、たんぱく質(肉や卵、乳製品など)を取る、適度な運動をすること
、ストレスをため込まないこと、ビタミンD、亜鉛を含むサプリメントの摂取を推奨。
 たとえば、性機能の低下に悩んでいる人の場合、EDの治療薬が処方されることもあるほか、不安症状に対する抗うつ薬抗不安薬の処方や、骨粗鬆症を予防するための治療薬などが処方されます。また、元気がなく疲れやすい人に処方されることのある補中益気湯などの漢方薬の処方が検討されることもあります。男性更年期障害に対するホルモン療法は“アンドロゲン補充療法(ART)”といいます。日本では、テストステロン製剤と呼ばれる治療薬を定期的に筋肉に注射する方法が保険適用となっています。ARTは症状があり、この治療を望んだ方などに対して検討されます。ただし現在かかっている別の病気がある場合などには治療が受けられない可能性もあるため、詳しくは医師の説明を聞きましょう。

漢方と鍼灸

 男性ホルモンの低下と生活習慣病の関係が多いように感じます。男性ホルモンを補充する前に動脈硬化・心臓病・糖尿病・高血圧・前立腺肥大・肝臓・胃腸の疲れなどの管理をしっかりすることも大事です。漢方に腎虚・血虚というホルモンを衰えを含む言葉があります。腎虚は骨、耳、冷え、精力低下、腎機能低下、膀胱・前立腺、脳機能低下、気力の衰えなどを含みます。そしてそれを補う漢方食養生が色々あります。睾丸、腎臓、脳の反応穴、各疾患の反応穴からあなたに最適な漢方食養生とサプリ、ツボをお伝えいたします。直接反応をとってお勧めするので安心です。高麗人参も誰でもいいわけではなく血圧が高い方は要注意です。

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【症例】54歳男性 勃起しない、中折れ 漢方とサプリで1か月で調子いいですと。約2万円
過去の症例多数

胆嚢癌

 肝外胆管がんと同様に、胆道拡張症や膵胆管合流異常がある場合には15パーセントから40パーセント程度と高率に胆嚢がんを生じやすいと言われています。また、胆石と胆嚢がんの因果関係は証明されていませんが、胆嚢がんの患者さんの50パーセントから60パーセント程度は胆石を合併しています。はじめは胆石や胆嚢炎の診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を行い、術後の検査で胆嚢がんと診断されることもあります(偶発胆嚢がん)。偶発胆嚢がんには追加切除が必要となることがあります。胆嚢がんは早期の場合、胆管を閉塞させることがないためほとんどが無症状です。検診や胆石発作の際に偶然発見されたり、胆石症の手術をした際に顕微鏡検査で偶然発見されたりすることが多くあります。一方、高度に進行すると胆管閉塞により黄疸を生じたり、十二指腸や大腸の狭窄により腹痛や嘔吐などを起こしたりすることがあります。肝外胆管がんと同様に、超音波、CT、MRI、そして超音波内視鏡などの精密検査によって診断します。進行がんでは隣接する胆管、肝臓、十二指腸、結腸などに容易に広がっていくため、がんの範囲を正確に診断することが重要です。胆石や胆嚢炎といった術前診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた後、病理検査(顕微鏡で細胞を診断する検査)によって1パーセント前後の割合で胆嚢がんと診断されることがあるとされています。胆石や胆嚢炎が原因となり胆嚢が炎症を起こしていると、手術前に胆嚢がんと正確に診断することは非常に難しくなるためです。このような手術後に判明した偶発胆嚢がんは早期がんで特に追加治療を必要としない場合もあれば、進行がんで追加切除が必要と判断される場合もあります。追加切除は2度目の手術となるため癒着剥離など難しい手術となることもあります。また判明した偶発胆嚢がんの進行度に応じて切除範囲を考慮します。第一選択の治療は手術です。手術が根治の可能性(がんが治る可能性のこと)のある唯一の治療法となります。早期がんでは、多くの場合胆嚢を切除するだけで済みます。胆嚢がんが疑われるものの確定診断ができない場合は、診断と治療を兼ねて腹腔鏡を用いて胆嚢を切除することもあります。一方、進行癌では隣接する肝臓と肝外胆管を合併切除します。また高度に進行している場合、がんの広がりに応じて取り残しがないように、拡大肝葉切除術や膵頭十二指腸切除術、肝膵同時切除術、結腸切除術などを適宜組み合わせて行います。いずれの場合も数週間の入院を要し患者さんの負担が大きな治療となりますが、手術で胆嚢がんを取り除くことができれば、根治の可能性(がんが治る可能性のこと)が高くなります。一方、がんの進行度やお体の状態により手術が不可能と判断される場合は、全身化学療法(抗がん剤)を行います。起こりうる術後合併症は胆汁漏、膵液漏、腹腔内膿瘍、胆管炎、吻合部狭窄です。退院後は通常3か月毎に採血と造影CT検査を行い、再発やその他の不具合がないか確認します。再発予防のための抗がん剤投与をお勧めする場合があります。食生活は、脂肪分の消化吸収が弱くなり下痢を起こす可能性がありますので、下痢をする場合には脂肪分を減らします。アルコール摂取は肝臓の負担となりますので、控えた方が良いでしょう。また、特に注意すべき点は胆管炎による発熱です。胆管炎を放置すると肝臓に膿がたまってしまい、ドレナージが必要となる可能性があります。

漢方と鍼灸

 胆石がある方は放置しないでできるだけ脂ものを控えて石を溶かすお茶と漢方の併用ををおすすめいたします。お茶には金銭草やウラジロガシなどありますが、これも個々の相性と量がありまして、合わないと下痢したりします。また胆石・胆砂がある方はお酒を飲んだ翌日下痢や軟便になりやすいので注意しましょう。胆嚢癌を中心に、膵臓、肝臓、脾臓、胃の反応穴をみて漢方食養生ツボを選択します。手術、抗がん剤などの副作用で体力、免疫力が落ちないような漢方食養生をおすすめいたします。

大腸癌

 大腸の主な役割は、水分を吸収することです。大腸には栄養素の消化吸収作用はほとんどありません。小腸で消化吸収された食物の残りは、大腸で水分を吸い取られ、肛門に至るまでにだんだんと固形の便になっていきます。大腸での水分の吸収が不十分だと、軟便になったり、下痢を起こしたりします。口から食べたものは消化管を通り消化、吸収されます。大腸は消化管の最後尾にある1.5mから2mの長さの臓器です。主な仕事は水分を吸収して便の形を作ることであり、最大で1日6Lの水分を吸収できるとされています。大腸は大きく結腸と直腸に分けられ、結腸は更に盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。大腸がんとは大腸表面の粘膜から発生する悪性腫瘍の総称です。進行するとがんは粘膜表面から大腸壁の奥深くまで進展し、腫瘍のサイズも大きくなるため症状が起こりやすくなります。
 大腸がんは大腸にできるがんのことで、1年間で15万人程度が罹患する、男女共にかかる人が多いがんの1つです。大腸は部位によって結腸および直腸と呼ばれることもあり、がんができる部位によって結腸がんや直腸がんに分けられます。主な自覚症状は血便、下痢、便秘、便が細くなるなどの消化器の症状が中心です。ただし、早期の大腸がんでは自覚症状がほとんどなく、がんが進行してから何らかの症状が現れることが多いです。治療の基本は内視鏡治療または手術によるがんの切除で、切除が難しい場合は薬物治療や放射線治療などが考慮されます。大腸がんの治療法は、大きく分けて内視鏡治療、手術、放射線治療、薬物治療などがあり、これらの中の1つか、複数の方法を組み合わせて治療が行われます。どのような治療を行うかは患者の症状、年齢、生活スタイル、希望などを踏まえて決められますが、治療ガイドラインで参考とされる基準が大腸がんの病期(ステージ)です。大腸がんのステージはがんの深さやリンパ節、多臓器への転移の有無によって決まり、0期~IV期まであります。精密検査によってがんの詳しい部位や広がりの程度を調べ、がんのステージを決定し治療法を検討します。一般的に、III期までの大腸がんではがんの切除を目指し、内視鏡治療又は外科治療が考慮され、必要に応じて薬物療法(補助化学療法)を行います。IV期の大腸がんや、III期までであっても切除が難しい場合は薬物療法を中心に行い、必要に応じて症状を和らげるための放射線治療や対症療法を行います。ただし、上記の治療法はあくまで目安であり、患者ごとの症状や年齢、ほかの合併症、希望、生活スタイルに応じて治療法が選ばれます。内視鏡と呼ばれる細い器具を使ってがんを切除する治療法で、0期~I期の早期の大腸がんで考慮される治療法です。手術と比べて体の負担が少ないことがメリットです。大腸がんで用いられる内視鏡治療には“内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)”、“内視鏡的粘膜切除術(EMR)”、“内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)”と呼ばれる方法があります。I期の中でもがんの広がりが大きい場合や、II期以上の場合、すなわちがんがある程度進行しており、内視鏡治療ではがんが取り切れない場合やリンパ節転移の可能性がある場合などに考慮されます。手術の場合は通常周りのリンパ節も含めて切除を行いますが、ほかの臓器に広がっている場合は周りの臓器も切除することがあります。手術法には、開腹だけでなくお腹に数か所の穴を開けて行う腹腔鏡下手術や、手術支援ロボットを使って行うロボット支援下手術もあります。お腹を切り開くよりも患者の負担が少なく済みますが、病気の状態などによって難易度が変わるため、医師とよく相談するとよいでしょう。がんがある部位に放射線を照射する治療で大腸がんで行われる放射線治療には“補助放射線治療”と“緩和的放射線治療”の2つがあります。補助放射線治療は、切除が可能ながんに対して再発を予防したり、がんの切除範囲を小さくしたりするために行われます。緩和的放射線治療では、がんによる痛みや出血などの症状を和らげるために行われます。現時点では放射線だけで治療することは難しいですが、将来的には抗がん剤との組み合わせで治癒を目指すことができるようになる可能性があると考えられています。大腸がんの薬物治療(抗がん剤、分子標的薬など)には、切除治療が行われた場合にがんの再発を防ぐ目的で行われる“補助化学療法”と、手術が難しい場合にがんを小さくしたり、がんの進行を抑えたりすることを目的に行われる“緩和的化学療法”があります。薬物治療に用いられる薬は多数あり、がんや合併症の状態などに応じて用いられる薬が決められます。がんの治療に用いられる薬は何らかの副作用が起こることが多いですが、副作用を和らげる薬も用いながら治療を進めることができます。

漢方と鍼灸

 抗がん剤の副作用を消しながら体力や免疫力をつけると体の負担が減り抗がん剤がもっと効く場合があります。また癌との相性がいいものを飲めば癌の縮小または共存が可能になるかもしれません。必ず効くという抗がん剤は今のところありませんが、体力、免疫力を損なわないようにしたいですね。癌の反応穴、大腸の癌の箇所から経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを選択していきます。

食道癌

 食道がんとは、食道の内部を覆う粘膜の細胞から発生するがんのことです。食道は約25cm(成人の場合)の管状の臓器であり、口から摂取した飲食物を胃へ送り届けるはたらきを担います。食道がんは食道のどの部位にも発生する可能性がありますが、多くは中央付近に発生するとされています。食べ物を飲み込んだときに胸の奥がちくちくと痛んだり、熱いものを飲み込んだときにしみるように感じる、といった症状は、がんの初期のことにみられます。発症すると早期段階では自覚症状がないケースも多々ありますが、徐々に進行してがんが大きくなると食道が狭くなるため、喉のつかえ感や痛みなどの症状が現れるようになります。また、食道の壁は比較的薄い構造であるため、食道がんは周囲の肺や心臓、大動脈、気管などの重要な臓器を巻き込みながら成長していきます。そのため、食道がんは早期段階で発見できれば内視鏡治療や手術などによって治る見込みは高いとされていますが、進行した状態で発見された場合は極めて予後が悪いがんの1つでもあります。また、食道がんは女性よりも男性のほうが5倍ほども発症しやすく60~70歳で発症しやすいのも特徴の1つです。一番壁の内側にある粘膜は「重層扁平上皮」という組織で覆われています。食道がんはこの一番内側の粘膜から発生します。日本人の食道がんの90%以上がこのタイプの「扁平上皮癌」です。食道がんの主な原因は過度な飲酒喫煙習慣だと考えられています。特に飲酒と喫煙の両方の習慣があるケースでは、食道がんにかかるリスクがより高くなることが報告されています。たばこの煙には多くの発がん性物質が含まれ、また飲酒によって体内で生じるアセトアルデヒドにも発がん性があるため、それらの物質にさらされやすい食道にがんが生じやすくなるのです。また、食道がんは温度の高い飲食物逆流性食道炎などによる慢性的な食道粘膜への刺激によっても発症リスクが高まると考えられています。食道がんは早期段階ではほとんど症状がないとされています。しかし、徐々にがんが進行して大きくなると、食道の内部が細くなるため飲食物が通りにくくなり、飲食時に胸や喉のつかえ感、違和感などを覚えるようになります。そのため、食事量の減少による体重減少が目立つようになるケースもあります。また、食道は壁が薄いため、進行してがんがどんどん広がっていくと、肺・心臓・大動脈・気管・神経などの重要な器官に及ぶことで背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が現れることも少なくありません。さらに、食道がんは肺・肝臓・骨などに転移しやすく肝機能低下による黄疸やむくみ、腹水貯留、呼吸困難感、骨の痛み、些細な刺激による骨折などの症状がみられることもあります。まず食道内に内視鏡を挿入して内部を詳しく観察するための検査です。食道がんの診断に必須の検査であり、食道がんが疑われた場合は第一に行われる検査でもあります。また、近年では内視鏡の先端に超音波装置が内蔵された機器も普及しており、微細な粘膜の変化やがんの広がり、周辺のリンパ節転移の有無などを詳しく調べるために用いられることがあります。貧血や炎症の有無など全身の状態を評価するために血液検査が行われます。また、食道がんを発症すると、SCCCEAなどの腫瘍マーカー(がんを発症すると体内で多く産生されるようになる物質)が高値となるため、診断の手がかりの1つとしてこれらの腫瘍マーカー値の測定が行われることがあります。病理検査では、食道がんの確定診断に必須の検査です。内視鏡検査などの際に採取したがんの組織の一部を顕微鏡で詳しく観察し、がんの細胞の有無やがんの細胞の種類などを確定することができます。がんの広がりや転移の有無を調べるため、CTやMRIなどを用いた画像検査が行われます。また、近年では微小な転移の有無を調べるために、PET検査が行われることも少なくありません。さらに、食道の狭窄の程度や飲食物の通過性の評価を行うため、造影剤(レントゲンに描出されやすくなる薬剤)を飲んで撮影する上部消化管造影検査を行うケースもあります。食道がんの治療方法は、がんの進行度や全身の状態によって大きく異なります。がんが食道の粘膜層のみにとどまっている場合は内視鏡を用いた切除を行うことができます。しかし、このような早期の段階でもがんが食道の全周に広がっているような場合やがんが筋肉の層にまで及んでいるような場合は全身の状態を考慮し、手術による切除、放射線治療、抗がん剤治療などが行われます。
また、さらにがんが進行している場合は、手術前に抗がん剤治療を行ってがんを縮小させたうえで手術を行うことが多く、全身の状態が悪く手術が困難な場合には放射線療法や抗がん剤治療が行われます。そのほか、食道がんは進行すると食道を狭窄するため飲食物を摂取することが困難になることも少なくありません。そのため、全身の状態が悪く手術などの積極的な治療ができない場合でも、食道内に金属製のステントを挿入して食道の狭窄を広げる治療が行われることもあります。上でも述べたように、食道がんの主な原因は喫煙や飲酒習慣です。喫煙習慣はほかのがんの発症率も大きく上昇させるため、現在喫煙されている人は禁煙外来などを利用して禁煙を目指すことがすすめられます。また、近年の研究では、飲酒によって体内で発生するアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人ほど食道がんの発症率が上昇することが分かっています。飲酒すると顔が赤くなりやすい人やお酒が弱い人は過度な飲酒を控えるようにしましょう。さらに、食道がんは逆流性食道炎によって発症率が上がることも分かっています。逆流性食道炎は内臓肥満やコルセット、円背などによる腹圧の亢進こうしん、食道胃接合部にある筋肉の弛緩、食道裂孔ヘルニア、などが複合的に作用して胃内容物が逆流することで発症すると考えられています。そのため、肥満を予防するような食生活や運動習慣を心がけることも食道がんの予防につながります。

漢方と鍼灸

 逆流性食道炎の方が多く、まさか食道に癌ができやすいと考えもしないでしょう。喫煙や過度の飲酒やアルコール度数の高いお酒などにも注意が必要です。食道の異常箇所、癌の反応穴から最適な漢方食養生サプリツボを選択してお伝えいたします。予防相談も行っております。

膀胱炎

 膀胱は尿をためる袋状の臓器で、袋の内面は軟らかい粘膜でできています。膀胱炎は、なんらかの原因によって膀胱に炎症が起きている状態を指します。一言で膀胱炎といっても、原因によっていくつかの種類に分けられます。一般的に膀胱炎というと急性単純性膀胱炎のことを指しますが、ほかにも複雑性膀胱炎、出血性膀胱炎、間質性膀胱炎、放射性膀胱炎などがあります。今回は膀胱炎の中でもよく見られる急性単純性膀胱炎(以下、膀胱炎)についてまとめます。膀胱炎は、日本人女性の半分が発症する可能性のある病気として知られています。膀胱炎が女性に多い理由としては、女性のほうが男性よりも尿道が短いこと、尿の出口と肛門や腟の距離が近いことなどが挙げられます。つまり、女性のほうが体の構造上、細菌が膀胱内に入りやすいため膀胱炎を起こしやすいといわれています。男性では炎症は前立腺に起こるため、膀胱に炎症が及ぶのはすでに何らかの病気があるときです。膀胱炎は、性的活動の活発な世代の女性高齢女性に多い傾向があります。膀胱炎は繰り返しやすいですが、生活習慣を見直せば予防できる病気でもあります。ただし、何度も膀胱炎を繰り返す場合や治りづらい場合には、ほかの病気が隠れている可能性があるので詳しく調べる必要があります。膀胱の中に細菌が入り、膀胱の粘膜に炎症が起こることによって膀胱炎を発症します。ただし、膀胱の中に細菌が入ったからといって、すぐに膀胱炎になるわけではありません。睡眠不足やストレスなどで体の抵抗力が落ちているとき尿を我慢したときなどに膀胱の中で細菌が増えると炎症が起きて膀胱炎の症状が現れます。女性の場合には、月経前後や性行為後などに膀胱内に細菌が侵入しやすいといわれています。膀胱炎の原因菌でもっとも多いのは大腸菌です。最近では、抗菌薬に対抗できる耐性菌による膀胱炎も増えています。膀胱炎で多く見られる症状は頻尿、残尿感、排尿痛です。具体的には、何度もトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿してもすっきりした感じがしない(残尿感)、排尿した後に下腹部や陰部が痛い(排尿痛)という症状が突然起きることが多いです。ほかにも、尿が混濁することや血液が混ざった赤い尿(血尿)を認める場合があります。膀胱炎では通常発熱を伴うことはありません。発熱を伴う場合には、膀胱より上に位置する腎臓まで細菌が侵入し、炎症を起こしている可能性があります。膀胱炎の治療は抗菌薬の内服を行います。ただし、最近では抗菌薬に抵抗する力のある菌(耐性菌)が増えてきているので、治療効果の期待できる抗菌薬を的確に選ぶ必要があります。医療機関で処方された抗菌薬を数回内服すると症状が改善することが多いため、途中で内服をやめてしまう人がいます。途中で内服をやめると症状が再び起きることや耐性菌をつくることがあるので、指示された期間は必ず内服するようにしましょう。薬以外の治療法としては、十分な量の水分を取ることが大切です。水分を取ることによって、尿と共に膀胱内で増殖した菌を外へ出すことができます。

漢方と鍼灸

 常に抗生物質を使っているといざという時に、効かなくなるのでなるべく予防をしましょう。水分をあまり摂らない方は摂るようにしましょう。でも摂りすぎも水毒と言って体に水が溜まって冷え性やめまい、逆に水分が取れないなど弊害がでますので飲みすぎにも注意しましょう。膀胱の反応穴、菌の反応穴などから漢方食養生ツボを選択していきます。猪苓湯で良くなる方もいますが、工夫が必要な方も多くいらっしゃいます。ご相談ください。

過活動膀胱

 過活動膀胱とは、突然トイレに行きたくなり我慢するのが難しい、日中や夜中に何度もトイレに行く、トイレまで我慢できずに漏らしてしまうなど、排尿に関わる症状が現れる病気です。40歳以上の女性の約8人に1人が過活動膀胱であることが分かっています。「トイレが心配で旅行に行けない」「漏らしてしまうので長時間の外出ができない」などと考えてしまいがちであるため、生活の質を損ねてしまうことがあり、自宅に引きこもりがちになってしまうといった恐れもあります。膀胱に尿がたまり膀胱の容積と圧力が増加すると、膀胱の知覚神経が感知し、その情報が脊髄を通って大脳へ伝わります。このとき、排尿できる状況であれば、大脳で意識的に尿の出口を調節する筋肉(尿道括約筋)を緩め、同時に自律神経系が無意識的の中で膀胱の筋肉を収縮させることによって、排尿が起こります。つまり、排尿はたくさんの神経や筋肉が連動することで初めて正常に行われるのです。これらのどこかで異常が生じると、過活動膀胱などの排尿のトラブルが起きます。過活動膀胱の原因は、神経系の異常で起こる神経因性過活動膀胱と神経系の異常とは関係なく起こる非神経因性過活動膀胱の2つに分けられます。神経因性過活動膀胱はストレス、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの神経変性疾患や外傷などにより、脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が生じて起こります。非神経因性過活動膀胱は男性の膀胱の下流にある前立腺という臓器が腫大して尿道を圧迫したり膀胱を刺激したりして排尿をじゃまする病気(前立腺肥大症)や、女性の出産や加齢によって子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱くなった場合などに起こります。症状は、尿意切迫感:突然トイレに行きたくなる、夜間頻尿:夜中に何回もトイレに起きる、昼間頻尿:日中何回もトイレに行く、切迫性尿失禁:トイレまで我慢できずに漏らしてしまう。この4つの症状の中でも尿意切迫が多いですね。過活動膀胱の薬物療法では抗コリン薬、β3作動薬などの薬を使用します。いずれも膀胱の筋肉が過剰に収縮するのを抑える働きや、膀胱の下流である尿道を広げやすくする働きをもっています。男性で前立腺肥大症が原因と思われる過活動膀胱に対してはα1遮断薬などが用いられます。上記の薬物療法と併せて生活指導(ダイエット、水分やカフェインを取りすぎない、早めにトイレに行くなど)、膀胱訓練(トイレを少し我慢する)、骨盤底筋訓練(排尿に関わる筋肉を鍛える体操)、低周波電気刺激装置による骨盤庭筋を刺激する治療も行われます。これらの治療を行っても症状の改善がみられない場合には、ボツリヌス療法や仙骨刺激療法といった手術が必要となることもあります。

漢方と鍼灸

 脳と膀胱をつなぐ神経の伝達の問題があるのですが、膀胱も筋肉なのでそれ自体も衰えくるわけです。筋肉はトレーニングで鍛えたり、低周波治療器で振動させ鍛えたりできます。また女性ホルモンなどの減少で膣が渇いてくるように膀胱も潤いがなくなってきます。いつまでも女性らしくいられるように血流改善、血虚や腎虚を補う漢方、脳神経を活発にする漢方、また食養生ツボも大切です。男性の場合は前立腺肥大を漢方で治療します。自律神経の反応穴、膀胱、前立腺から経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを導き出していきます。

クローン病

 クローン病とは、小腸や大腸などの粘膜に慢性的な炎症を引き起こす病気のことです。“炎症性腸疾患”の1つとされ、現在のところはっきりした発症原因は分かっていません(2020年5月時点)。日本では難病の1つに指定されており、発症率は10万人に27人程度とされています。また、男性のほうが女性より2倍程度発症しやすいことも特徴です。クローン病は10~20歳代で発症するケースが多く、主に小腸や大腸に炎症が現れます。そのため、腹痛、血便(血が混ざった便)、下痢、体重減少などが代表的な症状となりますが、口の中から肛門までさまざまな部位に症状が現れる可能性があります。また、病変は1か所だけでなく、同時に複数の器官に炎症を伴う場合も少なくありません。治療は、炎症や免疫のはたらきを抑える作用のある薬を用いた薬物療法が主体となりますが、腸の壁に穴が開いたり、腸がたび重なる炎症で狭窄(狭くなること)を引き起こしたりするようなケースでは手術が必要となります。しかし、白人など特定の人種や、特定の地域に住む人の発症率がほかと比べて高く、同じ家系内で発症者が出やすいことなどから、何らかの遺伝的な要因が関与しているとの説があります。また、特定のウイルスや細菌感染を契機に発症するという説、特定の食材が腸の粘膜に異常な刺激を与えることで発症するという説、腸の血流が悪化することで発症するという説、免疫のはたらきが過剰になることで発症するという説なども挙げられているのが現状です。なお、クローン病は動物性脂肪や、たんぱく質を多く摂取する人のほうが発症しやすいことが分かっており、近年の研究では食生活や腸内環境の状態も発症に関与していることが示唆されています。クローン病は口から肛門まで全ての消化器官に炎症を引き起こす可能性があるため、症状は人によって大きく異なります。しかし、クローン病の多くは小腸や大腸に発症するため、小腸や大腸の粘膜が強いダメージを受けたり、粘膜の一部がえぐれるような潰瘍が形成されたりすることで腹痛、下痢、血便などの症状を引き起こします。また、小腸や大腸での栄養吸収能力も低下するため症状が長引く場合は体重減少などの症状を引き起こしたり、発熱、貧血、だるさといった全身症状が見られたりすることも少なくありません。さらに重症な場合には、腸の壁に穴が開いたり、腸の壁が厚くなって腸が狭窄したり、膿の塊が形成されたりすることもあります。また、肛門部に痔瘻をしばしば伴います。そのほか、クローン病は関節炎虹彩炎(目の炎症)皮疹口内炎などさまざまな症状を引き起こすことも知られています。クローン病では小腸や大腸などに炎症が生じ、病変部からはじわじわと出血が生じるため貧血が引き起こされます。そのため、クローン病が疑われるときは体内の炎症や貧血の程度などを調べるために血液検査を行うのが一般的です。また、クローン病と似た症状を引き起こす大腸がんなどとの鑑別を行うために、腫瘍マーカーの有無を調べることもあります。クローン病では小腸や大腸に形成された潰瘍などから出血が生じます。血便が生じることが多いため、便潜血検査(便の中に血液が含まれているか調べる検査)を行うことがあります。また、腹痛や下痢、血便といった症状は、腸管出血性大腸菌感染症をはじめとした感染性胃腸炎でも生じることがあるため、便の中に病原性を有する細菌が含まれていないかを調べる検査を行うこともあります。大腸の内部を詳しく観察するために内視鏡検査を行うことが一般的です。また、クローン病の確定診断のためには内視鏡検査で病変部の一部を採取し、顕微鏡で組織の状態を詳しく調べる病理検査を行う必要があります。そのほか、内視鏡検査で観察することができない小腸に病変があることが疑われるときは、カプセル型の内視鏡を用いることがあります。小腸や大腸に発症している場合は、炎症が起きている部位の刺激を避けるため、絶食して点滴による栄養管理を行ったり、腸への刺激が少ない栄養剤を経口摂取したり、また鼻から腸管内に管を挿入して注入したりする治療が行われることがあります。炎症が落ち着いている場合は、バランスのよい食事を取るように心がけます。一般的に、腸への刺激を抑えるため脂肪分や食物繊維の少ない食事を取るなどの栄養指導が行われます。また、これらの症状はいったん改善しても再発を繰り返すことが多いのも、クローン病の特徴の1つです。強い症状が現れているときには、炎症や過剰な免疫作用を抑えるための5-アミノサリチル酸製薬、ステロイド、免疫調節剤・生物学的製剤などによる薬物療法が行われます。
また、クローン病は再発を繰り返すことが多いため、症状が改善しても再発を予防するために継続した薬物療法が必要となります。クローン病の明確な発症メカニズムは現在のところ解明されていません。そのため、発症を予防する方法はないのが現状です(2020年5月時点)。一方で、クローン病は一度症状が改善しても、再発を繰り返しながら徐々に病状が悪化していくことが特徴です。再発を予防するためには正しい治療・食事指導を続けていくことが大切です。

漢方と鍼灸

 まず大腸癌かどうかは大事ですね。免疫の反応穴二か所、自己免疫の反応穴、小腸・大腸の炎症反応の一番強い箇所から波長をとって経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを選択します。出血していれば止血の漢方も必要です。加工食品、抗生物質の頻用、化学合成物質、脂肪の多いもの、香辛料の刺激物などの見直しも必要ですね。