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2月のお休みと、祝日の営業時間

[お休み]
2月4日(日)・5日(月)
2月11日(日)・12日(月)
2月18日(日)・19日(月)
2月25日(日)・26日(月)

【祝日】
2月23日(金)
※営業時間:10時から16時まで

ご予約: 03-3300-0455 までお電話ください。

どうか皆様も、温かいお部屋でリラックスしてお過ごしください。

【筋骨格系】の症状でお悩みの方に

 「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が【筋骨格系】の病気になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 身近な症状として腰痛ぎっくり腰(急性腰痛)などの増加が問題となっています。年を重ねることで、骨粗鬆症坐骨神経症などの方が増えています。成人・高齢化社会においても、筋骨格系の健康は非常に重要です。

 当院の【筋骨格系】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

【筋骨格系】の病気と漢方東洋医学

腰痛ぎっくり腰(急性腰痛)椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症・広範脊柱管狭窄症後縦靭帯骨化症・黄色靱帯骨化症四十肩・五十肩・六十肩(肩関節周囲炎)変形性膝関節症むち打ち(外傷性頚部症候群)打撲・骨折と予後神経痛腱鞘炎・ドケルバン病・ばね指骨粗鬆症骨髄炎・化膿性骨髄炎骨端症・ケーラー病・シーバー病手の痺れ・足の痺れ足の痛み・かかとの痛み筋肉痛・筋肉疲労・線維筋痛症変形性股関節痛・特発性大腿骨頭壊死症脊椎すべり症脊椎分離症坐骨神経症肩こり変形性肩関節症肋間神経痛手根管症候群こむら返り頚椎症性神経根症・頚椎症性脊髄症バレリュー症候群ヘパーデン結節・プシャール結節

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「筋骨格系」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

■漢方の不二薬局、はりきゅう治療院 藤巻一心堂へのアクセスはこちら

■遠方の方は、オンライン(電話)でご相談いただけます。

筋肉痛・筋肉疲労・線維筋痛症

 筋肉痛とは、運動後数時間から数日後に生じる筋肉の痛みのことです。運動直後ではなく、一定の時間が経過してから症状が生じるため、「遅発性筋肉痛」とも呼ばれています。一方、運動中から運動直後に生じる筋肉の痛みは「急性筋肉痛」と呼びますが、一般的には筋肉痛と言えば遅発性筋肉痛のことを指します。遅発性筋肉痛が生じるメカニズムにはさまざまな説がありますが、不慣れな運動や不適切なトレーニングなどによって筋肉が過度に収縮を繰り返すことで、筋肉やその周辺の結合組織にダメージが加わって炎症が生じるためと考えられています。筋肉痛は年齢を問わず誰にでも起こりうる症状ですが、通常は1週間以内に自然とよくなることがほとんどです。しかし、それ以上に痛みが続く場合には線維筋痛症やリウマチ性多発筋痛症など筋肉に炎症を引き起こす病気の可能性もありますので注意が必要です。筋肉痛がどのようなメカニズムで生じるのか、明確には解明されていません。さまざまな説がありますが、運動中や運動直後に急激に発症する「急性筋肉痛」と運動後数時間から数日後に発症する「遅発筋肉症」はそれぞれ以下のようなことが原因と考えられています。急性筋肉痛は重量挙げや短距離走などのように筋肉に負荷がかかりやすい激しい運動によって筋肉内に乳酸や水素イオンなどが蓄積し、筋肉の一部に血流不足が起こることが原因と考えられています。遅発性筋肉痛は不慣れな運動や自身の筋力に合っていない運動を行うことで、筋肉が過度な収縮を繰り返してダメージを受け、炎症を起こすことが原因と考えられています。運動を行うための骨格筋は数千にも及ぶ筋線維が集合して形成されており、その筋線維の束は筋膜と呼ばれる薄い膜で覆われています。しかし、痛みを感じる神経は筋膜に分布するものの筋線維自体には分布していません。このため、筋肉痛は筋線維の炎症によって痛みの原因となるプロスタグランジンなどの物質が放出され、筋膜や周辺の結合組織に分布する神経が痛みを感知しているとされています。筋肉痛は一部の筋肉に鈍い痛みが生じます。収縮方向とは逆方向に引き伸ばされながら力を生じる「伸張性収縮」を行う筋肉に起きやすいのが特徴です。たとえば、階段の上り下りでは、上がるときには大腿の前面にある筋肉は収縮しながら力を発揮しますが、下りるときには引き伸ばされながら力を発揮します。つまり、この部分の筋肉は、階段を下がる動作を繰り返すと筋肉痛が生じやすくなるのです。痛みは通常1週間以内には治まりますが、患部の熱感や腫れを伴うこともあり、発症後数日間は歩行などの日常的な動作に支障が生じることも少なくありません。また、遅発性筋肉痛では運動後から発症までにタイムラグがありますが、このタイムラグには個人差があります。一般的には年齢が上がるごとに筋肉痛の発症が遅れるといわれていますが、あくまで俗説であり、年齢によって筋肉痛の発症やピークに差はないとの報告も多数あります。筋肉痛は発症のきっかけや症状などから容易に診断することが可能であるため、特に検査が必要となることはほとんどありません。しかし、痛みが非常に強く、局所的に発赤や腫れ、熱感などが生じている場合には肉離れなどほかの外傷の可能性があります。また、症状が1週間以上続いている場合には、線維筋痛症など筋肉に炎症を生じる病気の可能性も否定できません。このような場合には、CTやMRIなどの画像検査などで筋肉に何らかの病変がないかを調べ、血液検査で炎症反応や自己抗体などをチェックし、筋生検を行って筋肉の病気を鑑別する検査が行われることもあります。過度の運動によって生じる筋肉痛の場合には、痛みのある筋肉を必要以上に使わないよう安静を保ち、痛みや熱感があるときには十分に冷やすことで自然に症状が改善します。しかし、血行障害が原因と考えられている急性筋肉痛では冷却することで血管が収縮し、かえって症状が悪化することがあるので、患部をホットタオルなどで温めるとよいでしょう。これらの対処を行っても痛みが強い場合には、鎮痛薬の飲み薬や湿布などが使用されます。また、ダメージを受けた筋肉修復効果のあるビタミンB群、ビタミンCなどや良質なたんぱく質を取れるバランスのよい食事が推奨されています。そのほかに筋肉に痛みが現れる病気としてウイルス感染によるもの、薬剤によって引き起こされる横紋筋融解症、筋性疾患などがあります。これらの病気は運動によって生じる筋肉痛とは異なり、専門的な治療を必要とします。そのため、“運動をした覚えがないのに筋肉に痛みを感じる”“なかなか痛みが改善しない”といった場合には一度医療機関を受診するようにしましょう。筋疲労とは、筋肉の使いすぎによって筋肉が疲労し、十分な力を継続して発揮することができなくなる現象を指します。
 筋疲労高強度の運動や持続的な運動後などに見られますが、通常は一時的なもので、十分な休養と栄養によって回復します。しかし、疲労の回復に不可欠な休養と栄養が不十分な場合には、慢性的な疲労状態になることがあります。この状態をオーバートレーニング症候群といい、疲労の積み重ねによってトレーニングの効果や競技成績の低下を招くだけでなく、重症化すると休養期間が長くなるために競技への復帰が難しくなる場合もあります。以前は乳酸が蓄積すると筋疲労が起こると考えられていましたが、この考えは間違いであることが近年の研究で明らかとなりました。筋疲労の原因はいまだ完全に解明されていませんが、最近では乳酸とともに作られる水素イオンの作用によって筋肉のpHが酸性に傾くこと、筋肉を収縮するためのエネルギー源となる筋グリコーゲン(糖の一種)が枯渇することが原因と考えられています。また、筋細胞中にある筋小胞体からカルシウムが放出されることで筋肉が収縮しますが、高強度の運動時にはリン酸が多く作られ、リン酸がカルシウムと結合してカルシウムの放出が阻害されることによって筋疲労が起こるという説もあります。
 筋疲労の回復を早めるためには、筋肉の血液の流れをよくすることが大切です。血液の流れをよくする方法として、ストレッチやマッサージ、入浴、交代浴(温水と冷水に交互につける)などがあります。ウォーキングや水中運動といった軽い有酸素運動によって、筋肉の収縮を促すことも筋疲労の回復に効果的とされています。また、リハビリテーションに利用される低周波治療器は、外部から筋肉に電気刺激を加えることで筋肉を動かしたり、血行を促進したりすることで、こりや痛みを緩和するという報告もあります。激しい運動を行うと熱が発生して筋肉の温度が上昇しますが、筋肉の温度が上昇したままだとエネルギーを消費してしまうため、運動直後にアイシングを行い、筋肉の温度を下げることで筋疲労の回復につながる場合もあります。筋肉だけでなく、体全体の疲れを取るには十分な休養と栄養が必要です。栄養においてはバランスのよい食事が重要ですが、ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12など)とビタミンCを多く摂取すると疲労回復が早まるといわれています。また、運動直後に炭水化物や糖類を補給すると筋グリコーゲンの貯蔵量を速やかに回復させることができます。

線維筋痛症

 関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に、3か月以上も激しい痛みが続く病気のことです。痛みに関連して、不眠やストレス、抑うつ状態を引き起こすこともあります。原因はいまだ分かっていないことから、一般的に病院で行われる検査では異常が見られず正しい診断をすることが難しい病気です。そのため、多くの患者は診断がつくまでに複数の病院を受診し続けるといわれ、潜在(診断がつかない)患者を含めると、日本ではおよそ200万人の患者がいると考えられています。このうち80〜90%は女性で、特に30〜60歳の人によくみられることが特徴です。線維筋痛症の治療では、線維筋痛症の主な症状である痛みを軽くし、日常生活に支障が出ない程度までコントロールするために行われます。患者の症状に合わせて主に薬物療法や非薬物療法が検討されます。確実な原因はこれまでのところ特定されていなく、今後のさらなる研究が必要とされています(2021年10月時点)。ただし、今までの研究から遺伝的な要因心理・身体的なストレスのほか、手術やけがなどが発症に関与する可能性があることが指摘されています。また、脳における痛みの情報処理の過程に何かしらの障害が存在する可能性もあるといわれています。痛みは、問題が生じている部位からの信号を脳が受け取り、それに脳が呼応する形で“痛み”として危険信号を発信することで発生します。線維筋痛症では、この情報伝達の間で何らかのトラブルが生じていると考えられています。線維筋痛症の主な症状は、慢性的に持続または断続する全身性の痛みです。関節や筋肉、腱など広範囲で生じることもあれば、一部のみに生じることもあります。痛みの程度には個人差があるほか、日によって波があります。特に睡眠不足や精神的なストレス、過度の運動、天候によって左右される傾向があるとされています。また、本来であれば痛みを誘発しないような軽い刺激(髪が触れた程度)であっても、激烈な痛みが生じることがあります。このような痛みによって仕事や家事などが手につかなくなったり、寝ても目が覚めてしまったりするなど、時に日常生活や社会生活が困難になることもあります。また、痛みの症状以外にも、関節リウマチに類似した朝方のこわばりを感じることもあります。慢性的な痛みからストレスが蓄積して抑うつ状態や不眠、慢性的な疲労などを引き起こすこともあります。そのほかに報告されている症状としては、口や目の渇き、手指の腫れ、寝汗、腹痛、下痢、便秘、動悸、呼吸苦、嚥下障害、頭痛、ふるえ、めまい、浮遊感、耳鳴り、難聴、筋力低下、まぶしさなどがあります。線維筋痛症は持病を元に発症することもあります。そのため、上記に挙げた痛みに伴う症状の中には、以下の病気に伴った症状を表現しているものもあります。関節リウマチ、変形性関節症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎などがそうです。線維筋痛症では、血液検査や尿検査、画像検査など一般的に病院で行われる検査からは異常を見つけることはできないとされています。したがって、診断のためには問診と身体診察がとても重要です。具体的には、痛みの期間や部位、痛みの程度などを基に評価します。このほか線維筋痛症は別の病気が原因となって起こっていることもあるため、各種原因疾患に対応した検査が行われることもあります。線維筋痛症に対する治療は、患者の症状に合わせて主に薬物療法や非薬物療法が検討されます。薬物療法ではさまざまな治療薬の処方が検討され、治療薬単独で処方されることもあれば、複数の治療薬が処方されることもあります。ただし、治療薬を服用しても痛みが完全に消失しない傾向にあり、あくまで痛みを緩和する目的で用いられることが一般的です。痛みの症状に対して検討される主な治療薬は、抗けいれん薬の“プレガバリン”や“ガバペンチン”、抗うつ薬(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の “デュロキセチン” “ミルナシプラン”などがあります。ただしガバペンチンやミルナシプランは、日本においては保険適用ではありません。さらに、臨床では慢性疼痛とうつうの適応を取得している抗うつ薬も使用されています。非薬物療法では、鍼治療や運動療法、リハビリテーション、疼痛に対する認知行動療法などが検討されます。医師と相談しながら、自分に合ったものを取り入れることが大切です。
 運動療法としては、ヨガや太極拳などが検討されるほか、リハビリテーションでは理学療法士が体に触れて動かす徒手治療や柔軟訓練、バランス訓練などが検討されます。

漢方と鍼灸

 筋肉痛・筋肉疲労はあなたに合った漢方、タンパク質、ビタミン、ミネラル、抗酸化力の強いサプリなどの食養生で回復は早くなります。線維筋痛症は、風邪をひいてから発症する方もいてウイルスも否定できません。反応穴でチェックします。また仕事が忙しく極度の疲労からも発症しています。また脳の異常波長も調べていきます。病名がない、治療法が確立していないものほど東洋医学的アプローチは有効だと思います。証にしたがって最適な漢方食養生サプリツボを選択していきます。もし治療にいきずまっていたらご相談ください。

頚椎症性神経根症・頚椎症性脊髄症

頚椎症性神経根症

 頚椎の椎間板の突出や骨棘(骨の出っ張り)が形成されることによって、脊髄から上肢に分岐する神経根が障害を受ける病気です。主な原因は加齢ですが、腕や手の痛み・しびれ・筋力低下が生じ、首を後ろへ反らすと症状が強くなるのが特徴です。頸椎症神経根症は、神経根のいずれかが障害されることで発症します。そのため、症状が現れる部位はどの神経根が障害されたかによって異なります。頚椎症は中高年以上の男性に多く発症し、非常に頻度の高い病気です。首の骨は、7つの頚椎が縦に連なって形成されています。頚椎の内部にある脊柱管という隙間には、脊髄という非常に太い神経が走行しています。脊髄は、頭部から腰にまでつながる中枢神経のひとつです。脊髄からは各頚椎の隙間を通って左右に神経が分岐しており、それぞれ左右の腕や手、指などに分布します。このような脊髄の分岐部を神経根と呼びますが、頚椎症性神経根症はこの神経根が圧迫されることによって発症します。神経根が圧迫される主な原因は、椎間板ヘルニア(椎間板の中身が飛び出す)や加齢による骨棘(椎間板変性の影響で骨が棘状に出っ張る)です。椎間板は、頚椎と頚椎の間の衝撃を和らげるクッションのような役割を持っており、その一部が膨隆すると、神経根を圧迫することがあるのです。頚椎症性神経根症は、神経根が圧迫を受けることで、しびれやいたみなどの感覚障害が生じます。筋力低下をきたすこともあります。どの部位に症状が現れるかは、圧迫を受ける神経根の部位によって決まります。障害されやすい神経根は、第5-6頚椎間から分岐する第6頚神経、第6-7頚椎間から分岐する第7頚神経です。第4-5頚椎間から分岐する第5頚神経では、三角筋・上腕二頭筋に筋力低下、肩関節周囲に感覚障害、肩甲上部・上腕外側には疼痛が生じやすいです。感覚障害がほとんどなく筋力低下のみをきたす例が珍しくありません。第5-6頚椎間から分岐する第6頚神経では、上腕二頭筋・腕橈骨筋に筋力低下、母指に感覚障害、肩甲上部・上腕外側に疼痛が生じやすいです。第6-7頚椎間から分岐する第7頚神経では、上腕三頭筋に筋力低下、中指には感覚障害、肩甲間部・上肢後側には疼痛が生じやすいです。これらの症状は、首を後ろに反らせることで、神経根への圧迫が強くなり増強するのが特徴です。また、神経根の障害部位と症状の出現部位が一致しないこともしばしばあります。症状が進行すると、これらの症状だけでなく、障害を受けた神経が分布する筋肉のみが萎縮し、運動障害を引き起こして日常生活に支障が出るケースもあります。頚椎症性神経根症は、腕や手、指に生じる諸症状や首を後ろに反らせることで症状が増強する、などといった診察によってわかる所見と画像検査によって診断されます。画像検査は、エックス線検査やMRI検査が行われます。エックス線検査では、頚椎間の狭小化や骨棘形成の有無などを評価することができます。簡単に行うことができるため、初診時には第一に行われる画像検査です。一方、MRI検査では、エックス線検査では描出することができない椎間板の変性や神経根圧迫の程度などを観察することが可能です。頚椎症性神経根症は、基本的には頚部の安静(頚椎カラーで頚部を固定することもあります)と鎮痛剤の内服などによる治療でほとんどは数週間~数カ月で症状の改善がみられます。しかし、筋力低下や筋委縮が著しい場合や治療してもなかなか良くならない痛み・しびれがあるような場合には、膨隆した椎間板や骨棘を切除して神経根への圧迫を解除するための手術が行われることもあります。

頚椎症性脊髄症

 頚椎(首の骨)が変形し、脊髄が走行する“脊柱管”と呼ばれる隙間が狭くなることで脊髄が圧迫されてさまざまな神経症状を引き起こす病気のことです。主な原因は加齢による頚椎の変化と考えられていますが、日本人は欧米人に比べてもともと脊柱管が狭いため、頚椎症性脊髄症を発症しやすいとされています。この病気を発症すると、脊髄が圧迫されてダメージを受けるため、首や背中、手の痛みやしびれのほか、手がうまく使えない、うまく歩くことができないなど運動機能にも障害が生じるようになります。また、頻尿や失禁など膀胱や直腸の機能が低下することもあり、日常生活に大きな支障を及ぼすケースも少なくありません。治療は軽症な場合では、痛み止めの使用や首を固定する装具(カラーなど)の着用などが行われますが、運動神経麻痺などが現れた場合には脊柱管を拡げる手術が必要になります。頚椎症性脊髄症の主な原因は、加齢によって頚椎、椎間板(頚椎と頚椎の隙間にあるクッション状の組織)、靱帯などの脊柱管を形成する構造の形が変化することです。
 具体的には、本来なら弾力性がある椎間板が潰れることで頚椎の外縁が鋭い棘のようになる“骨棘“の形成や、椎間板自体の突出、頚椎を支える靱帯の肥厚などの変化が挙げられます。また、頚椎の後方にある黄色靭帯という靭帯が頸椎進展時(首を後ろに反らしたとき)に、脊柱管内にめくれこむように突出することにより圧迫が生じる場合もあります。これらの変化により、脊柱管が狭くなることで脊髄が圧迫されて手足、膀胱、直腸などにさまざまな症状が引き起こされるのです。多くのケースでは、50歳以降に上述したような加齢に伴う大きな変化が生じるため頚椎症性脊髄症も50歳以降に発症しやすい病気とされています。一方で、もともと脊柱管が狭い方は徐々に頚椎などの変化が始まる30~40歳代で発症するケースもあります。頚椎症性脊髄症は、脊髄が圧迫されてダメージを受けることでさまざまな神経症状が現れます。脊髄へのダメージが軽度な場合は、軽い手足のしびれや感覚の異常などの症状のみが現れますが、ダメージが大きくなると手足の筋力低下、運動麻痺、頻尿や失禁など膀胱と直腸機能低下といった症状が現れるようになります。特に、頚椎症性脊髄症では、箸を使う、ボタンをかける、字を書くといった手指の細かい動作ができない、スムーズな歩行ができないなど特徴的な運動麻痺が生じます。自身でこの病気をチェックできる簡便な方法として10秒テストがあります。このテストは10秒以内に両手でできるだけ早くグーとパーを繰り返す方法で、20回以下であれば、頚椎症性脊髄症の可能性があります。また、特徴的な歩行障害として痙性歩行といわれる症状があります。これは両脚が突っ張って、つま先を引きずるような歩き方で、進行すると躓いて転倒しやすくなります。歩行時や立っているときに足首を背屈すると足がけいれんする“クローヌス”と呼ばれる異常反射が出現することもあります。いずれにしても転倒して頭部をぶつけたりすると、頚椎症性脊髄症が急速に悪化しますので、歩行がおかしいと感じたときは要注意です。頚椎性脊髄症の診断を下すには、手足の神経に何らかの異常が生じていないか調べることが大切です。身体所見から頚椎性脊髄症の発症が疑われるときは、頚椎の変形や脊柱管の広さ、脊髄への圧迫の有無などを評価するため、X線、MRIなどを用いた画像検査が行われます。特にMRIは脊髄への圧迫を描出することができるため、脊椎症性脊髄症の確定診断に必須の検査です。また、MRI検査では脊髄圧迫状態に加えて、脊髄圧迫部位が白っぽくなる輝度変化といわれる所見が重要で、これが見られると、より重症で回復に時間がかかるとされています。頚椎症性脊髄症を発症したとしても、手足の軽いしびれ、感覚の異常などのみが現れる軽症なケースでは、痛み止めや神経のダメージを修復する効果のあるビタミンB12製剤などによる薬物療法、首を固定するコルセットの装着などの保存的な治療が行われます。しかし、日常生活に支障をきたすような痛みやしびれ、運動障害などの症状が現れた場合は脊柱管を拡げるための手術が必要とあります。最近の考え方としては、頚椎症性脊髄症に対する保存的治療は効果が少なく、また症状が顕在化すると急速に症状が進行することが多いため、MRI検査で圧迫が顕著な場合や輝度変化が認められる場合は症状が軽微であっても手術すべきとする意見もあります。頚椎症性脊髄症は加齢による頚椎、椎間板、靱帯などの変化によって生じる病気であるため、発症を確実に予防する方法は残念ながらありません。特に、日本人は脊柱管がもともと狭い傾向にあるため、欧米人よりも頚椎症性脊髄症を発症しやすいとされています。一方で、脊柱管は首を後ろに反らすと狭くなります。手のしびれや痛みなど気になる症状が現れ始めた場合は、できるだけ首を後ろに反らす動作をしないよう注意しましょう。また、転倒などをした際に首に大きな外力がかかると頚椎症性脊髄症の症状が一気に悪化することがありますので注意が必要です。

漢方と鍼灸

 頚椎の何番かまた何番と何番の間かは気功で見つけられます。その周りの筋肉が凝っていたり圧痛があれば鍼灸治療もします。また臓腑病の場合、遠隔と言って患部から離れた手足などに針を打つこともあります。また炎症がなければ温熱療法で患部を温め緩めていきます。神経を圧迫している箇所を見つけ最適な漢方食養生サプリツボを選択し改善していきます。西洋医学では難しい場合でも改善する症例は多いのであきらめないでご相談ください。

手の痺れ・足の痺れ

手の痺れ

 この頃、手のしびれが強くなってきたような気がする、朝起きると、いつも手がしびれている、手がしびれてスマホを落としたことがあるなどの症状が出たらどうしますか?
 特に注意の必要な手のしびれの原因には、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)は脳の血管が破れる事で起こる脳出血、脳の血管が詰まる事で起こる脳梗塞などが原因で起こる手のしびれには注意が必要です。手のしびれの他にも話しにくい、口の周りがしびれる、手足のまひ、頭痛などの症状を伴うことが多く、もしこのような症状が見られる場合にはすぐに受診が必要です。手のしびれが長く続いている場合、頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症があり、頚椎と呼ばれる首の骨の間でクッションの役割をしている椎間板の変形などにより、痛みや手の動かしづらさなどの症状が出る病気です。従来は中高年に多い病気でしたが、最近はPCやスマホを頻繁に使用する若い人でも多くなっています。手根管症候群は指先の感覚や手の運動などにかかわる正中神経に障害が起き、手のしびれ、痛みなどが起こる病気です。妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られる傾向があります。そのほか、骨折やスポーツのしすぎなどが引き金になることもあります。夜間から明け方にかけて強い痛みを感じ、手を振ったり、曲げ伸ばしをすることで多少痛みが和らぐなどの症状が特徴的といわれています。多発性硬化症は、複数の神経症状が起こる難病で、手のしびれ、ふらつき、排尿障害、視力や見え方の障害などが比較的多く見られます。症状に個人差が大きいのもこの病気の特徴のひとつです。糖尿病性神経障害は糖尿病になると末梢神経が知らず知らずのうちに傷つき、本来持っている働きが十分できなくなります。そのため、痛みや温度に鈍感になったり、手のしびれが生じる事があります。後縦靭帯骨化症で頚椎の脊髄が圧迫されると、手足のしびれ感(ビリビリ、ジンジンしたり感覚が鈍くなる)や手指の細かい運動がぎこちなくなり、しづらくなります(箸がうまく使えない、ボタンの掛け外しがうまくできない)。ほかにも、足がつっぱってつまづきやすい、階段を上り下りがこわくて困難などの歩行障害も出現してきます。黄色靭帯骨化症でも同様の症状が出現しますが、骨化してくる部位が胸椎に多いので、その場合は足の症状だけで手の症状は出現してきません。後縦靭帯骨化症は頚椎に発症することがもっとも多いとされ、首や肩甲骨の周囲、指先などに痛みやしびれが引き起こされます。症状が進行すると指の動きが悪くなることで細かい作業が困難になったり、痛みやしびれなどの症状が上半身から下半身へ広がって、足に感覚障害や運動障害などが生じたりします。さらに重症化すると歩行困難や排尿・排便の障害が現れることもあります。また、1人で日常の生活をすることが難しくなる場合もあります。胸椎に発症した場合、体幹や下半身に症状が現れやすく、初期症状では足の脱力やしびれを感じます。頚椎よりも発生頻度は低いとされていますが、重症化すると頚椎に発症した場合と同様、立ったり歩いたりすることが困難になったり、排尿や排便の障害が現れたりします。腰椎は頚椎、胸椎ほど発症頻度は高くありません。足のしびれや脱力が生じることが多く、歩行障害にまで至ることは少ないとされています。背骨の骨と骨の間は靭帯で補強されています。バレリュー症候群は、むちうち(頚椎捻挫)を受傷すると、首の痛み以外にも、頭痛、めまい、耳鳴り、眼精疲労、全身倦怠、動悸などの自律神経失調症状が出ることがあります。フランス人医師のBarréとLiéouが、首の外傷後に自律神経の働きがおかしくなって、これらの自律神経失調症状をきたすと報告しました。それ以来、むちうちに自律神経失調症状が合併した病態は、Barré-Liéou syndrome(バレリュー症候群)と呼ばれています。むちうちでは、頚部への外傷の影響で交感神経性の椎骨神経叢が刺激されることがあります。交感神経が刺激されると、内耳動脈が収縮して前庭迷路の血流低下を来して、耳鳴りやめまいを発症すると言われています。バレリュー症候群は自律神経失調症状をきたしますが、その原因のひとつとして、ストレス、寝不足、疲労などが挙げられます。ストレスと自律神経失調症状は密接に繋がっていると思って差し支えありません。バレリュー症候群では、首の痛み、手の痛みやしびれ、頭痛に加えて、めまい、耳鳴り、目のかすみ、眼精疲労、不眠、全身倦怠、易疲労感、微熱感、動悸などの自律神経失調症状をきたす可能性があります。

足の痺れ

 正座をしていたわけでもないのに、足がジンジンしびれる、腰痛がつらくて、足のしびれも気になる、いつも足の裏に何かが張り付いているようで、しびれている。
 このような症状があるとき、考えられる原因には、腰椎椎間板ヘルニアで背骨の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板が、腰への負担などによって変性し、神経の通っている脊柱管内へ脱出することで神経を圧迫している状態です。腰痛が主な症状ですが、足やお尻の周辺にしびれや痛みを伴うこともあります。背骨の中を走る神経や血管が様々な原因によって圧迫され発症する病気です。足がしびれる、ある程度の距離を歩くと痛みが出るが、椅子にしばらく座っていると治るというような症状が特徴的です。最初は片方の足だけに症状が出て、次第に両足に広がっていくこともあります。脊柱管狭窄症・頚椎症・頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症は、首の骨が年齢とともに変形して、神経などが圧迫されることで起きる病気です。神経が圧迫されている場所によって症状が異なりますが、両手がしびれて細かい動作がしにくくなったり、足がしびれて次第に歩くのに不自由を感じるといった症状が特徴的です。足根管症候群は、足の裏に行く神経が、内くるぶしの部分で圧迫されて起こります。かかとを除く足の裏から足の指にかけてしびれて痛くなり、足の甲や足首より上にはしびれがないことが特徴です。足の裏に何かがついているような感じを伴うこともあります。脳血管障害は一般的に脳卒中と呼ばれている病気です。大きく分けて、脳の血管が破れて出血する脳出血、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞があります。いずれの場合も、手足のしびれ、意識がおかしい、呂律が回らないなどの症状がみられることがほとんどです。
 発症後すぐに適切な処置をすることが大事な病気のため、おかしいと感じたらただちに受診した方がよいでしょう。糖尿病性神経障害は糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、神経が傷つきさまざまな症状が出ることが知られています。特に足先や手先など細かい部分で起こりやすく、足先のしびれ、冷え、足の裏に紙が張り付いているような感覚がよくある症状です。もし、糖尿病の人でこのような症状が見られた場合、主治医に相談するようにしましょう。閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化などによって血管が狭くなり、おもに足の血管に障害が起きる病気です。足のしびれや痛みのほか、休息をとりながらでないと歩けないなどの症状が現れます。

漢方と鍼灸

 各疾患についてはホームページの検索を使ってお調べください。痺れ部位から最適な漢方食養生サプリツボを選択し改善していきます。コロナ後遺症でも痺れが残っている方もいます。あきらめないでご相談ください。

手根管症候群

 手根管症候群とは、指先の感覚や手の運動において重要な役割をする正中神経が障害される結果、しびれや痛みなどの症状をきたす病気です。手首には“手根管”と呼ばれるトンネル状の形態を示す部分があり、このトンネル内には正中神経や腱などが通っています。なにかしらの原因で正中神経が圧迫されると、それによって症状が誘発されます。手根管症候群では、手首の安静が治療方法の一環であるため生活スタイルの変更が重要になりますが、ときには手術による治療も選択される病気です。手根管症候群は、正中神経が圧迫されることで手のひらの感覚や運動が障害されます。手のひらの付け根には、手首の骨と靱帯に囲まれた手根管というトンネルがあり、この中を複数の腱や正中神経などが通っています。この正中神経は親指から薬指の親指側にかけての感覚や、親指の動きなどをつかさどる神経です。
 正中神経が圧迫される原因には、手首の曲げ伸ばしを繰り返し、手首に負担のかかるような動作をすることで、手根管の中を通る腱を覆う膜などが炎症を起こし腫れることがあります。また、手首の運動とは関係なく手根管が狭くなり、手根管症候群を発症することがあります。たとえば、透析(人工的に血液の浄化を行うこと)を長期間受けている人は、体内にアミロイドと呼ばれる物質が蓄積します。このアミロイドが手根管に沈着すると正中神経が圧迫され、手根管症候群を発症することがあります。関節リウマチなどの炎症性疾患では、炎症で腫れた滑膜により正中神経が圧迫されます。さらに、手根管が狭くなくても正中神経そのものが障害を受けることで手根管症候群を発症することがあります。この原因として代表的なものは糖尿病です。そのほか、妊娠や甲状腺疾患なども原因であると考えられます。手根管症候群では、正中神経がつかさどっている小指以外の指先にジンジンするようなしびれを感じ、特に中指の先によくしびれが現れます。就寝中、手根管の内側で腱の膜にむくみが生じて明け方に痛みが発生することが特徴です。正中神経は筋肉を動かす命令も出しているため、手根管症候群が進行すると、物を掴んだりつまんだりする親指とほかの指を向かい合わせにする動作(対立運動)が難しくなります。対立運動は動作としては小さな運動ですが、ボタンをかける、お札を掴むなど日常動作でなくてはならない動作です。そのため、対立運動が障害を受けることは日常生活における大きな障害となります。手根管症候群が疑われる場合、ティネル様サインとファーレンテストという検査が行われます。手首の手のひら側を叩くとしびれ、痛みが指先に響きます。これをティネル様サイン陽性といいます。またファーレンテストでは、体の前で両手の甲を合わせて1分間その状態を保ちます。その間にしびれを感じたり、そのしびれ感が強くなったりする場合に手根管症候群が疑われます。そのほか、手根管症候群の診断に際して神経伝導検査が行われることもあります。神経伝導検査では、手根管症候群で障害を受ける正中神経の分布領域に一致して、神経の伝導速度が遅くなっていることを確認します。また、手根管部位に対する画像検査として、手根部位のMRIやエコーが撮影されることもあります。画像検査を行うことで手根管症候群と同様の症状をきたすそのほかの病気(たとえば、ガングリオン)を見極めるメリットもあり、治療方法の決定のために重要な検査です。手根管症候群の治療は、保存的な治療と手術に分けることができます。手根管症候群では、手首に対する運動負荷が原因であることが多いため、治療方法は装具による手首の固定が基本です。自転車のハンドルを握るような手首を返す(手の甲の側に反る)姿勢を長時間続けると神経が圧迫されるため、手根管症候群を悪化させるような動作を避けることも大切です。軽症のうちはこのような姿勢を避けるだけでも炎症が治まる可能性があります。しかし、1〜2か月のうちに改善がみられない場合は次のステップに進む必要があります。次のステップは注射による薬物治療です。これは手根管の中にステロイド薬を直接注射する治療です。多くの人は1~数回のステロイド注射と手首の安静で症状が治まります。再発を繰り返す場合、あるいは症状が続き進行している場合には手術も検討します。手根管症候群の手術は、内視鏡を用いた鏡視下手根管開放術や小さく切開して行う直視下手根管開放術があります。

漢方と鍼灸

 まずは膜の炎症を取る漢方、神経を圧迫している箇所を緩める漢方、血流を良くする漢方を使います。痺れの箇所から最適な漢方食養生サプリツボを選択し改善していきます。

バレリュー症候群

 むちうち(頚椎捻挫)を受傷すると、首の痛み以外にも、頭痛、めまい、耳鳴り、眼精疲労、全身倦怠、動悸などの自律神経失調症状が出ることがあります。フランス人医師のBarréとLiéouが、首の外傷後に自律神経の働きがおかしくなって、これらの自律神経失調症状をきたすと報告しました。それ以来、むちうちに自律神経失調症状が合併した病態は、Barré-Liéou syndrome(バレリュー症候群)と呼ばれています。むちうちでは、頚部への外傷の影響で交感神経性の椎骨神経叢が刺激されることがあります。交感神経が刺激されると、内耳動脈が収縮して前庭迷路の血流低下を来して、耳鳴りやめまいを発症すると言われています。バレリュー症候群は自律神経失調症状をきたしますが、その原因のひとつとして、ストレス、寝不足、疲労などが挙げられます。ストレスと自律神経失調症状は密接に繋がっていると思って差し支えありません。バレリュー症候群では、首の痛み、手の痛みやしびれ、頭痛に加えて、めまい、耳鳴り、目のかすみ、眼精疲労、不眠、全身倦怠、易疲労感、微熱感、動悸などの自律神経失調症状をきたす可能性があります。

漢方と鍼灸

 めまい、耳鳴り、目のかすみ、眼精疲労、不眠、全身倦怠、易疲労感、微熱感、動悸などの自律神経失調症状がひどい、もしくは治りにくい場合、ご相談時にむちうちや事故にあったかなどの質問をします。頚椎の何番が異常かは気功を使えばわかるので、その反応と自律神経の反応が同じであれば別々の漢方を出すことがあります。頚椎の異常を良くしないといつまでたっても自律神経の失調は良くなりません。最適な漢方食養生サプリツボを選択し改善していきます。

こむら返り

 “足がつる”と表現される“こむら返り”は、主にふくらはぎにおこる筋肉けいれんの総称で、自分の意志とは無関係に筋肉が持続的な攣縮を起こし、多くは激しい痛みを伴います。ふくらはぎの筋肉に起こることが多いですが、そのほか足の裏・趾・太ももなどでも起こります。睡眠中(明け方に多い)に見られるほか、激しい運動中や筋肉を使い過ぎた後にも見られます。一般に、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質異常やそれらが不足する状態などが原因で生じるといわれていますが、実は多くの場合マグネシウム不足が基本にあると考えられています。一方、原因が特定できない状況で起こることもあります。こむら返りは誰にでも生じますが、中には病気が隠れていることもあるため、病気が疑われる場合は医療機関に相談するようにしましょう。こむら返りは、上記のような異常が主な原因とされていますが、その多くが食事からのマグネシウムの慢性的摂取不足のほか、下痢・嘔吐・発汗・激しい運動に伴うマグネシウム消費や利尿剤による体外への喪失によるマグネシウム不足などが挙げられます。脱水や局所の冷えは末梢循環不全を介して筋肉組織内のマグネシウム不足をさらに悪化させます。したがって脱水や冷えはこむら返りの直接的な原因でなく、悪化させる要因といえます。マグネシウムは収縮した筋肉を弛緩させる(ゆるめること)はたらきをしています。そのため、マグネシウム不足では筋肉を弛緩しにくくなります。また、ふくらはぎなどの筋肉に存在する過収縮を予防するセンサー(腱紡錘)はマグネシウムが不足するとその機能が低下するため、弛緩がさらに難しくなります。これがこむら返りです。こむら返りは、原因が特定できない状況で生じることもあります。しかし、局所の筋肉を使いすぎて過収縮を起こし“こむら返り”に類似した症状が生じるなど、何かしらの原因が関連付けられることもあります。そのほかにも、腎不全(特に透析中)や糖尿病、メタボリックシンドローム、肝硬変、熱中症、甲状腺機能低下などの病気や、妊娠(特に妊娠初期の悪阻おその酷い時期)期間中に関連して生じることもあります。こむら返りでは、自分の意志とは無関係に筋肉が収縮を持続するようになります。筋肉の収縮は、外から見て分かることもあります。また、収縮に伴い多くは激しい筋肉の痛みを自覚します。運動に関連したこむら返りは、運動中や運動後に生じることが多いです。病気に関連して発症する場合は、夜間の就寝中に生じることがしばしばあります。こむら返りでは、まず原因を調べることが大切です。運動によるこむら返りが疑われる場合には、必ずしも検査をするとは限りません。しかし運動と関係なく生じる場合や、こむら返りを繰り返すような場合、症状から何かしらの病気が疑われる場合には、より積極的に原因を調べます。具体的には、血液や尿を用いて電解質、腎機能、肝機能、甲状腺機能などの異常があるかどうかを確認します。調べる電解質には主にマグネシウム、カリウム、カルシウムがありますが、特にマグネシウムが重要です。こむら返りが生じた場合には、収縮した筋肉をゆっくり伸展させるようにします。筋肉の冷えや脱水により症状が悪化することがあるため、水分を取り局所を暖めて血流をよくする、マッサージをして筋肉を和らげるなどで対処します。薬物療法として末梢性筋弛緩剤や漢方薬では芍薬甘草湯が処方されることが多いですが、偽アルドステロン症(高血圧、低カリウム血症)のリスクがあるので、高血圧患者や高齢者で心疾患などがある場合などでは、常用には注意を要します。こむら返りは運動に関連して生じることが多いため、運動前にはストレッチや準備運動などを行うことも大切です。また、運動中に水分・電解質が失われることでも誘発されるため、適切に休息を取りつつ、水分補給・電解質(特にマグネシウム、カリウム、ナトリウム)補給を心がけることが大切です。マグネシウム不足を予防するために日常の食生活ではマグネシウムの多い食材を意識して取ることも重要です。マグネシウムを食事だけでは十分に取れない場合は、栄養機能食品やサプリメントなどを利用してもよいでしょう。なお、基礎疾患が明らかな場合はそれに対しての治療介入が検討されます。カルシウムの主なはたらきは、カルシウムは骨や歯の主成分で、丈夫な骨や歯をつくるために欠かせない栄養素です。食べ物から摂取したカルシウムは、小腸で吸収されて体内で骨や歯の材料である“ヒドロキシアパタイト”という成分へ合成され、骨や歯を形成します。骨はカルシウムの貯蔵庫としての役割もあり、血液や細胞のカルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶け出し必要な部位へと補充されます。カルシウムは血液中で常に一定の濃度を保っています。細胞の内外で濃度差などを利用して神経伝達物質などを運び、様々な情報を伝達しています。筋肉が行う収縮や弛緩はカルシウムが調整しています。例えば、心臓の拍動も一種の筋肉運動であるため、正常に心臓が拍動するためには、カルシウムの働きが重要となります。カルシウムは体内で吸収されにくい栄養素ですが、ビタミンDと一緒に摂取することで効率よくカルシウムを摂取することができます。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きがあります。ビタミンDはアンコウの肝、サケ、イワシ加工品を筆頭にいろいろな種類の魚介類に含まれています。また、キクラゲなどキノコ類にも多く含まれています。カルシウムを効率よく摂取するために、ビタミンDも一緒にとるように意識してみてはいかがでしょうか?カルシウムはビタミンDだけでなく、マグネシウムとも深い関係があります。マグネシウムにはカルシウムと同様に骨や歯の生成を助ける働きがあり、濃度が一定になるように調整されています。また、マグネシウムはカルシウムと拮抗して血圧を調整します。マグネシウムは動脈を弛緩させて血圧を下げ、カルシウムは収縮させて血圧をあげます。このようにカルシウムとマグネシウムは体内で拮抗しながら、様々な生体反応に関わっているためバランスよく摂取することが重要です。食事だけでカルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取するのはなかなか難しいですよね。摂取する理想の比率としては、カルシウム:マグネシウム=2:1が望ましいとされています。参考にしてください。

漢方と鍼灸

 こむら返りに芍薬甘草湯が良く出ますが、高齢者や食事のバランスが悪い方が常用すると甘草の副作用が出やすくなります。気を付けましょう。そうならないために問診ではこむら返りについてだけでなく、全身をみます(木を見て森を見よという東洋医学の思想)。もちろん血液検査の表もあれば見させてください。脱水、栄養不足、他の疾患が関係しているか原因を探ります。こむら返りを想定して最適な漢方食養生サプリツボを選択して改善していきます。

ヘパーデン結節(第一関節)・プシャール結節(第2関節)

 へバーデン結節では、指の第一関節(正式にはDIP関節といいます)が腫れたり骨が変形して、指が曲がったまま伸びなくなる、手を握る際にこわばったような感じや痛みがある、指の爪の付け根に水ぶくれのようなものができているなどの症状がでます。これは指の第一関節で骨と骨の間の軟骨がすり減って、骨が変形することで起こる症状です。変形が進むと関節がこぶのように盛り上がって目立つようになります。これをへバーデン結節と呼びます。指の第1関節(DIP関節)が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんでヘバーデン結節と呼ばれています。いろいろな程度の変形があります。すべての人が強い変形になるとは限りません。ここでは、一般的な呼び名としてDIP関節(遠位指節間関節)を第1関節と呼んでいます。示指から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、曲がったりします。痛みを伴うこともあります。母指(親指)にもみられることもあります。第1関節の動きも悪くなります。また、痛みのために強く握ることが困難になります。第1関節の近くに水ぶくれのような透き通ったでっぱりができることがあります。これをミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼びます。原因は不明です。一般に40歳代以降の女性に多く発生します。手を良く使う人にはなりやすい傾向があります。遺伝性は証明されてはいませんが、母や祖母がヘバーデン結節になっている人は、体質が似ていることを考慮して、指先に負担をかけないように注意する必要があります。第1関節の所見はX線(レントゲン)所見や手術所見から見ても変形性関節症です。第1関節の変形、突出、疼痛があり、X線写真で関節の隙間が狭くなったり、関節が壊れたり、骨棘(こつきょく)があれば、へバーデン結節と診断できます。保存的療法としては、局所の安静(固定も含む)や投薬、局所のテーピングなどがあります。急性期では少量の関節内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効)なども有効です。保存的療法で痛みが改善しないときや変形がひどくなり日常生活に支障をきたす場合は、手術を考慮します。手術法にはコブ結節を切除するものや関節を固定してしまう方法が行われます。第1関節が痛むときは安静にしましょう。痛くても使わなくてはならないときは、テーピングがお勧めです。普段でも指先に過度な負担が生じることを避けましょう。

 同じような変化が指の第2関節(正式にはPIP関節といいます)でおこると、ブシャール結節と呼びます。骨の変形が進むと皮膚を刺激して爪側に水ぶくれのようなでっぱりができることがあります。これを粘液嚢腫(ミューカスシスト)と呼びます。原因は不明とされています。指をよく使う職業の人がなりやすいとされていますが、一般には40歳以上の女性に多く、これには女性ホルモンの変化が大きく関わっていると考えられています。更年期になると女性ホルモンの中でもエストロゲンが減少します。エストロゲンは軟骨を滑らかな状態に保つ作用があるため、これが減少すると軟骨がすり減るのが早まる可能性があると考えられます。指の第二関節の腫れ、痛み、こわばりなどの症状を伴い、変形が進行すると、関節を動かすことが難しくなります。稀に、関節に水が溜まってしまうケースもあります。また、雑巾が強く絞れなかったり、ペンや箸をうまく使えないなど、日常生活に支障をきたすような症状が現れることもあります。ブシャール結節の原因は、現在もはっきり分かっていません。ただし、遺伝、加齢、更年期・妊娠・出産時のホルモンバランスの乱れ腎臓機能の低下、手先の使いすぎなどが原因ではないかと言われています。問診、触診、画像検査などを行います。また、ブシャール結節と似た症状を持つ「関節リウマチ」との鑑別のため、血液検査を行うこともあります。免疫に異常の見られる関節リウマチであれば、血液検査の数値に異常が確認できます。ブシャール結節では、その異変が認められません。
 その他、関節リウマチの症状に含まれる、発熱、倦怠感、貧血、関節破壊があるかどうかなどを確認することも、正確な診断のために重要になります。関節破壊の有無は、レントゲン検査で確認します。検査で得られた情報をもとに、関節リウマチなどの似た病気との識別を行いながら、診断します。テーピングなどで患部を固定し、安静を保つことで、痛みは多少抑えられます。その上で、湿布、軟膏、温熱療法、炎症鎮痛剤、その他薬物療法などの治療を行います。日常生活に支障をきたすような強い症状が現れている場合には、手術を検討する必要があります。ブシャール結節の手術では、指を曲げる機能を担う「腱」を部分的に切除します。関節にかかる負荷を軽減し、指の動きを円滑にし、痛みを和らげます。

漢方と鍼灸

 関節の炎症、浮腫を改善する漢方、腎虚血虚を補う漢方食養生で改善します。一番痛い箇所から最適な漢方食養生サプリツボを選択し治療していきます。

肋間神経痛

 肋間神経痛とは、肋骨の下を走る神経に何らかの原因で痛みが生じることです。肋間神経痛自体が1つの病気なのではなく、あくまで原因となる病気や外傷、解剖学的な異常が引き起こす症状の1つとして捉えられています。また、肋間神経痛を引き起こす原因が不明な場合もあります。肋間神経は、12個ある胸椎の間から左右に対となって出て各肋骨の下を走り、胸壁と腹壁の筋肉や皮膚の運動・知覚を司っている末梢神経です。通常は胸部の左右のうち、どちらか一側に起こるとされています。また、肋骨に沿って水平方向に痛みを感じることも特徴です。症状の程度や現れ方は原因によってさまざまですが、特に病的な異常がない一次性(原発性)肋間神経痛と、何らかの病気に起因する二次性(続発性)肋間神経痛に分けられます。それぞれの主な原因は以下のとおりです。

 一次性は病気や外傷、解剖学的な異常がないにもかかわらず発症します。ストレスによるものが多いとされていますが、不適当な姿勢を長時間続けることで肋間神経が骨などによって直接刺激されて発症することもあります。

 二次性は何らかの病気や外傷、解剖学的な異常によって生じるものです。さまざまな原因がありますが、それぞれ以下のようなことが原因として挙げられます。病気:胸膜炎、肺がん、肺炎などの胸郭内病変、脊椎や肋骨の腫瘍帯状疱疹など、外傷:肋骨骨折、肋軟骨炎など、解剖学的異常:椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、側弯症などで多くは、肋間神経を直接刺激することで発症します。一方、帯状疱疹は、ウイルス感染によって生じ、通常は皮疹を伴いますが肋間神経痛だけが生じることもあります。特定の肋間神経に生じる痛みであるため、その肋間神経が支配する筋肉や皮膚の領域のみの痛みが生じます。痛みは非常に強いことが多く、広範囲ではなく、範囲が限られた痛みであることが特徴です。

 原発性の場合は、肋間神経そのものの痛みより肋間神経が支配する筋群(主に内・外肋間筋)のれん縮による痛みが主であると考えられます。そのため、不自然な姿勢や同じ姿勢を長時間取っていたり、ストレスにさらされたり、肩や背部の筋群が凝ったりすると起きやすくなります。症状は発作的で、数秒~数十秒続くことが特徴です。
 一方、続発性の場合は、上半身を動かしたり、前かがみになったりしたときに肋間神経への圧迫が強くなって非常に強い痛みが生じます。また、原発性と異なり、原因となっている病気や異常が取り除かれるまで続くなど、痛みの継続時間が極めて長いことが特徴です。また、帯状疱疹ではピリピリとした表層部の痛みが生じ、特有の皮疹を伴わないことも多いです。
 肋間神経痛の診断でもっとも重要なことは、痛みの原因を見逃さない(原発性肋間神経痛を除外する)ことです。続発性の原因疾患としては、前述のとおり(悪性)腫瘍、胸膜炎、骨折、(急性)帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛などが考えられます。また、原発性の場合、ほとんどのケースで痛みのほかに当該部位にほかの神経症状(知覚過敏や知覚鈍麻など)がみられます。原因が見つからなかった場合は原発性として治療を開始します。一方で、痛みがある部位が変わった、痛みの程度がひどくなった、痛みの頻度が頻繁になったなど、症状が変化した際には、続発性である可能性を再検討する必要があります。

 診断方法には後述する画像診断のほか、理学所見(視診、触診、腱反射などによる反応など)もあります。また、肋間神経痛は胸壁や腹壁に痛みが生じるため、画像検査で明らかな異常がない場合には狭心症などの心疾患や消化器病変がないかを調べるためにも心電図検査、心臓超音波検査、内視鏡検査、血液検査などが行われることもあります。X線検査は肋骨や脊椎の骨折、腫瘍などの異常を評価できる検査です。しかし、肋骨骨折はX線検査でははっきり分からないことも多々あります。ほかにも、肺炎や肺がんなどの胸郭内病変を発見することが可能です。CT検査は、肋骨や脊椎、胸郭内の病変を詳しく観察できる検査です。X線では分からない骨折を発見することもできます。MRI検査は、椎間板ヘルニアなどの脊椎病変を観察できる検査です。椎間板の圧迫や脱出などを詳しく評価することが可能です。また、脊椎にある病気の治療方針を決めるうえでも重要な検査となります。肋間神経痛の治療は続発性の場合と原発性の場合で異なります。続発性の場合は、原因となっている病気に対処することが第一となり、それぞれに適した手術や患部の固定、服薬治療などの治療が優先して行われます。特に帯状疱疹は早期から抗ウイルス薬を投与しないと症状が長引くことがあるので注意が必要です。また、帯状疱疹の後遺症である帯状疱疹後神経痛が生じている場合、原因への対処は困難です。原因疾患への対処が困難な場合や対処しても痛みが残る場合、あるいはその両方の場合には、原因疾患の病態に応じて、日本ペインクリニック学会の作成する“神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン”の指定する薬(医療用麻薬を含む)の使用や神経破壊ブロック注射(原因疾患の病態によっては適応とならない場合もある)などを行います。なお、急性帯状疱疹のような炎症性疾患への使用を除き、一般的な抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)は効果がないため、注意が必要です。帯状疱疹やその後遺症である帯状疱疹後神経痛は、前述のとおり治療が困難なことから予防が重要です。特に帯状疱疹の好発年齢である50歳以上の人にはワクチン接種を推奨しています。帯状疱疹のワクチンには不活化ワクチン(不活化(殺菌)されたウイルス・細菌を材料として作られたワクチン)と生ワクチン(生きたま弱らせたウイルス・細菌を材料として作られたワクチン)の2種類があり、昨今の研究では不活化ワクチンの方が生ワクチンよりも持続性・有効性が高いことが分かってきました。具体的には生ワクチンの有効性が60~70%程度、不活化ワクチンが90~95%程度とされています。また、生ワクチンの場合は、特に70歳以上の人が接種した場合の有効性が大幅に落ちるといわれています。持続性に関しても、生ワクチンが3~5年程度持続するのに対して、不活化ワクチンが10年以上と、こちらも不活性ワクチンのほうが高いとされています。また、生ワクチンはステロイドを使用中の人やがんの治療中の人など、一般的に帯状疱疹にかかりやすいとされる免疫に異常のある人は接種できません。ワクチンは2種類とも保険適用外ですが、生ワクチンが7,000~9,000円程度、不活化ワクチンが40,000~50,000円程度(2~6か月間隔で2回接種)と価格や接種回数にも違いがあります接種時は担当の医師とよく相談し、それぞれのワクチンの特徴を理解したうえで検討するとよいでしょう。急性期の原発性肋間神経痛の場合、特に肋間神経ブロック注射によって症状の改善が期待できます。これは、肋間神経に局所麻酔薬を直接注入して痛みを麻痺させる治療です。ただし、施行できる医療機関が近隣にないなどの理由で対応が間に合わないこともあるため、場合によってはNSAIDsやその他鎮痛薬、湿布薬、漢方薬(芍薬甘草湯)などが併用されます。また、鍼灸も有効な場合があります。痛みに対する予防としては、適度な運動を日常的に行うこと、十分な休息を取ること、呼吸法やヨガなどでストレス耐性を高めることなどがあります。なお、痛みが酷くなる場合には、ストレッチなどの運動は行わないほうがよいとされます。

漢方と鍼灸

 原発はストレス、姿勢の悪さ、2次性は帯状疱疹などの疾患。ストレス性の場合、ストレスをみる反応穴から漢方を選択して飲んで頂くと痛みが消失します。帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛も抗ウイルス剤で痛みが残る方や具合が悪くなる方も多く、免疫の漢方食養生を飲んで頂くと痛みが消失します。また悪性腫瘍の確認は大事ですね。痛みの患部から、最適な漢方食養生サプリツボを選択し改善していきます。痛みが残る方はご相談ください。