咽頭結膜熱(プール熱)
夏場になると、ヘルパンギーナやプール熱(咽頭結膜熱)に感染する子供が増えてきます。どちらもウイルスによる感染症で、夏に多くみられ、のどの痛みや発熱など、風邪と似たような症状があらわれることから、いわゆる“夏風邪”としても知られています。いずれの病気も予後は良好なことが多いのですが、まれに重症化することもあるので油断は禁物です。ヘルパンギーナは、毎年5月から8月頃にかけて流行します。原因の多くは、「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルスです。そのエンテロウイルスの中でも、「コクサッキーウイルスA群」による感染が最も多く見られます。咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、唾液などがついたおもちゃや手指などからの接触感染で罹患します。主な症状としては「発熱」のほか、「のどの奥に水泡ができて赤く腫れ、強い痛みが出る」などがあげられます。わずかなケースですが、重症化し、髄膜炎や心筋炎を起こすことがあるので注意が必要です。プール熱は「咽頭結膜熱」とも呼ばれる病気で、1年を通じてかかる病気ですが、6月頃から増え始め、7〜8月にピークを迎えます。プール熱は、「アデノウイルス」に感染することによって発症します。感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染、タオルの共有や手指を介した接触感染です。プールでも塩素濃度が不十分な場合は感染することがあり、目の結膜からウイルスが侵入することがあります。プールの水を介して流行することがあるため、プール熱と呼ばれています。代表的な症状は「高熱」や「咽頭炎による喉の痛み」、「目が赤くなる結膜炎」の3つです。ヘルパンギーナもプール熱も特効薬はありませんが、予後が良好な病気です。しかし、放置すると感染が広まったり、ときには重症化することもあります。子供に発熱やのどの痛みなどの症状があらわれ、つらそうなときは、なるべく早めに医療機関で診察を受けてください。ヘルパンギーナの原因のエンテロウイルス、プール熱の原因のアデノウイルス、ともに特効薬はなく、どちらも対症療法が中心となります。方法としては、解熱剤で熱を一時的に下げたり、脱水症状を防ぐために経口補水液などで水分補給を行います。ヘルパンギーナは、通常、1週間程度で治癒します。プール熱も、おおよそ1〜2週間で回復します。プール熱で結膜炎の症状が強い場合は、目薬が処方されます。どちらの場合も、発熱やのどの痛みで飲食がつらいこともあるので、薄味でのど越しのよいものを摂るほうがよいでしょう。また安静を心がけ、水分補給をしっかり行ってください。症状が重い場合は、点滴や入院などの治療が必要になることがあります。
漢方と鍼灸
ウイルスが原因なので免疫力をつけて早く叩くしか重症化を防ぐことはできないですね。ドクターの治療がメインですので、補助としてお考えの時はご相談ください。免疫漢方をお子さまに飲んでもらうとクラスで一番早くに治ったとご報告いただいたことが多々あります。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることで起こるさまざまな症状を総称したものです。医学的に正式な病名ではなく、診断書などで診断名として用いられる際はストレスや不安などからくる軽症うつ病や、いわゆる神経症などの症状が一部含まれてくると考えられます。症状はさまざまで、身体的な症状としてはだるい、眠れないなどの全身症状と、頭痛、動悸、息切れなどの部分的な症状が、精神的な症状としては情緒不安定、いらいら、不安感などがあります。これらの症状があるにもかかわらず、体に医学的異常所見がなく、明らかな精神的疾患もない場合に、自律神経失調症と暫定的に診断されることがあります。こうした背景により、自律神経失調症は誰にでも発症する可能性がありますが、不規則な生活やストレス、ホルモンの乱れなどが原因になることから、不規則な生活を送っている人やストレスを感じやすい人、更年期でホルモンバランスが乱れやすい人などに起こりやすいと考えられます。自律神経失調症の症状はさまざまで、人によって現れやすい症状が異なります。たとえばお腹が痛くなりやすい人は下痢や腹痛などのお腹の症状が現れやすく、肩がこりやすい人はひどい肩こりが起こりやすくなります。また、複数の症状が一度に現れたり、治ったと思ったら別の症状が現れたりすることがあります。自律神経失調症で現れやすい症状は、倦怠感、疲労感、熱っぽい感じ、手足のしびれ、動悸、息切れ、めまい、頭痛、不眠、寝汗、食欲不振、胃痛、吐き気、肩こり、背中の痛み、腰の痛み、腹痛、下痢、便秘などです。
漢方と鍼灸
自律神経失調症は漢方の得意分野の一つです。食養生、運動、睡眠の質、休息時間を改善し健康の土台作りをしましょう。その上で的確な漢方、ツボなどが生きてきます。
・半夏厚朴湯(半夏・厚朴・紫蘇葉・茯苓・生姜)『金匱要略』
咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる方に使います。厚朴は緊張を緩め、半夏は鎮静作用があります。紫蘇葉は気分を晴れやかにします。
・桂枝竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった方剤です。竜骨・牡蛎には鎮静作用・抗不安作用があります。
・滋陰至宝湯(当帰・白朮・芍薬・茯苓・陳皮・知母・貝母・香附子・地骨皮・麦門冬・薄荷葉・柴胡・甘草・生姜)『万病回春』
・逍遥散(当帰・芍薬・柴胡・黄芩・川芎・熟地黄・半夏・人参・麦門冬・甘草・生姜)『寿世保元』
・女神散(当帰・川芎・桂枝・白朮・木香・黄芩・黄連・人参・甘草・香附子・大黄・檳榔・丁香)『浅田家方』
・巫神湯(茯苓・白朮・猪苓・沢瀉・桂枝・乾姜・黄連・木香)『原南陽』
・奔豚湯(甘草・川芎・当帰・半夏・黄芩・葛根・芍薬・生姜・李根皮)『金匱要略』
など(薬局製剤以外も含む)
慢性疲労症候群
それまで健康に過ごしていた人が、原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、その症状が6か月以上続き、日常生活を送るのにも支障をきたすようになる病気。略称。おもな症状は、強度の疲労感、倦怠感、脱力感、頭痛、微熱、筋肉痛や関節痛、筋力低下、睡眠障害、思考力や集中力の低下、抑うつ症状などで、仕事や家事が手につかなくなり休養を余儀なくされる程度から、体を動かすことさえむずかしくなるほどの重症まで幅広い。抑うつ状態を呈する場合は気分障害や心因性の病態と診断されることがあり、筋肉痛や関節痛を伴う場合は、全身痛が主症状の線維筋痛症の病態ともきわめて類似する。そのため、医療機関でうつ症状や痛みの程度に応じた別の診断が下されることも多い。1988年にアメリカで初めて慢性疲労症候群として報告され、日本では1991年(平成3)に厚生省(現、厚生労働省)に研究班が発足、調査・研究が開始された。原因は解明されていないが、神経系、免疫系、内分泌・代謝系の異常が複雑に絡み合った病態であることが明らかになっている。また、PET(陽電子放出断層撮影)検査で重症患者の中脳や視床に炎症がみられることがわかっており、厚生労働省はCFSの診断にPETなどの特殊検査による客観的な評価を用いることを推奨している。治療は、抗うつ剤や抗不安剤の投与、免疫力を高めるための漢方薬や、抗酸化作用向上のためのビタミンCの服用などがあるが、確実で有効な治療法はみつかっていない。その後、厚生労働省が2014年度(平成26)に行った慢性疲労症候群の患者の日常生活に関する実態調査で、1日をほとんど寝たきりのまま生活する重症患者が30%以上に達することがわかった。また、回復に長い時間を要するほどの激しい疲労などが長期間続くだけではなく、神経系機能障害も伴う深刻な実態であることも明らかとなった。全体の患者数は24万~38万人と推計されている。国際的には、筋痛性脳脊髄炎(ME:myalgic encephalomyelitis)とよぶことがあり、こうした潮流から日本においても「ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)」の病名が用いられるようになっている。病態は中枢神経系の機能異常や調節障害が中心で、ウイルス感染後に発症することが多いとされる。国際疾病分類(ICD-10)でも、ME/CFSは神経系疾患に分類されている。
漢方と鍼灸
各症状に対応して漢方をお出します(標治)。本治では脳の慢性炎症を取る漢方や食養生、ツボを駆使いたします。ドクターでもビタミンCや漢方は保険で、コエンザイムQ!0や健康食品など自費診療で対応しているようです。脳の異常反応をとらえて経絡に落とし込み漢方、食材、食養生食品、ツボを選択します。
・補中益気湯(黄耆・人参・甘草・陳皮・升麻・柴胡・当帰)『脾胃論』
消化吸収、新陳代謝作用が低下して、体がだるくくたびれる、食欲不振などに使われます。黄耆・人参・白朮が消化吸収を良くして、元気をつけます。
・六君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草・陳皮・半夏・生姜・大棗)『世医得効方』
人参・白朮が消化吸収を良くして元気をつけます。半夏・陳皮・茯苓は二陳湯で胃炎を改善します。半夏・生姜で吐き気を止め、陳皮で食欲増進をします。
・甘草小麦大棗湯(甘草・小麦・大棗)『金匱要略』
・生姜瀉心湯(生姜・黄連・黄芩・人参・甘草・大棗・半夏・乾姜)『傷寒論』
・小建中湯(桂枝・芍薬・甘草・生姜・大棗・膠飴)『傷寒論』
・壮陽丹(地黄・巴戟天・破故紙・淫羊藿・陽起石・桑螵蛸)『出典不明』
・益智固真湯(黄耆・人参・白朮・芍薬・茯苓・五味子・当帰・麦門冬・巴戟天・益智・酸棗仁・山薬・沢瀉・升麻・黄連・黄芩・黄柏・知母・蓮肉・甘草)『寿世保元』
・理中湯(人参・乾姜・甘草・白朮)『傷寒論』
など(薬局製剤以外も含む)
PTSD
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、命を脅かすような強烈な心的外傷(トラウマ)体験をきっかけに、実際の体験から時間が経過した後になってもフラッシュバックや悪夢による侵入的再体験、イベントに関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態を指します。日本語では“心的外傷後ストレス障害”といいます。トラウマ体験後に気持ちが不安定になることは、誰しもが経験することです。しかし、1か月を経てもうまく対処できずにいる状態では、PTSDを発症している可能性があります。一方、トラウマ体験の1か月以内でも、日常生活に支障が出るほどの精神的問題が生じている場合は“急性ストレス障害(ASD:Acute Stress Disorder)”と診断されることがあります。PTSDは、トラウマ体験を経験したり目撃したりすることによって発症します。原因となりうる、その人の存在を脅かすような強いストレスを与える出来事としては以下のようなものが挙げられます。大きな自然災害(地震や津波など)に遭遇し、生命の危機に瀕ひんする。戦争、戦闘を経験する。重大な交通事故や航空事故などに巻き込まれる。暴力的な犯罪に巻き込まれる。強制わいせつ、強制性交などの深刻な性被害を受ける。学校生活で暴力的ないじめを経験する。幼少期に虐待を受ける。親友や家族などが、事故などの突発的な原因により目の前で死亡するなどです。実際にPTSDを発症するかどうかは、トラウマ体験の内容そのものから判断することはできません。同じような出来事を経験しても、ストレス反応は人それぞれであり、PTSDを発症する人としない人がいます。このことには、生まれ持った要因と育った環境が相互に影響しているのではないかと考えられています。
症状はいくつか特徴があり、当時の記憶が突然フラッシュバックする(鮮明に脳裏に浮かぶ)ことがあります。また、悪夢を見たり、トラウマ体験を経験したときと同じような感覚を覚えたりすることがあります。原因となったトラウマ体験に関連する状況や物事を避けることがあります。たとえば、自動車事故が原因であるとき、再度自動車に乗ることを回避しようとします。トラウマ体験をきっかけに、自分や周囲の世界が変わってしまったように感じることがあります。被害者であるにもかかわらず、自分に非があるように考えたり世界中が危険だと思ったりして、誰も信用できないような否定的な考え方になります。恐怖感、罪悪感、恥ずかしさ、怒り、悲しさ、落ち込みなどネガティブな(陰性の)感情に圧倒される一方、以前なら楽しめていたことにも楽しさや嬉しさ、幸福感のようなポジティブな(陽性の)感情を感じにくくなることがあります。常に神経が張りつめて、ちょっとした物音にも驚いたり、恐怖を感じたりする状態になります。その結果、睡眠障害が起こる・物事に集中しにくくなる・ちょっとしたことでびくつく、いらいらするなどの症状がみられることがあります。薬物やアルコールなどで緊張を和らげようとするあまりに依存症(物質使用障害)に陥ることもあります。一般の人が何となくPTSDではないかと思っても、専門医からみれば、診断基準に達しない場合や適応障害などの別の精神疾患として診断されることがあります。
漢方と鍼灸
四診に時間をかけ、証を捕え、反応が出ているツボから経絡に落とし込んで漢方、鍼灸治療をしていきます。漢方は体を丈夫にしながら精神も整えていく効果があります。
煎じ
・桂枝竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった方剤です。竜骨・牡蛎には鎮静作用・抗不安作用があります。
・半夏厚朴湯(半夏・厚朴・紫蘇葉・茯苓・生姜)『金匱要略』
咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる方に使います。厚朴は緊張を緩め、半夏は鎮静作用があります。紫蘇葉は気分を晴れやかにします。
・柴胡加竜骨牡蠣湯(桂枝・茯苓・牡蛎・竜骨・柴胡・黄芩・人参・半夏・生姜・大棗・大黄)『傷寒論』
柴胡はイライラや緊張を緩和し、茯苓・竜骨・牡蛎には鎮静作用があります。
・甘麦大棗湯(甘草・大棗・小麦)『金匱要略』
・延年半夏湯(半夏・生姜・桔梗・呉茱萸・前胡・別甲・枳実・人参・檳榔子)『外台秘要』
・柴胡抑肝湯(蒼朮・柴胡・香附子・神麹・山梔子・牡丹皮・連翹・青皮・川芎・芍薬・地黄・地骨皮・甘草)『寿世保元』
・四物安心湯(当帰・芍薬・熟地黄・地黄・人参・白朮・酸棗仁・黄連・茯苓・麦門冬・竹茹・山梔子・辰砂・鳥梅・大棗・炒米)『万病回春』
・茯苓補心湯(茯苓・人参・白朮・当帰・地黄・酸棗仁・麦門冬・芍薬・陳皮・黄連・甘草・辰砂・大棗・鳥梅・浮麦)『万病回春』
など(薬局製剤以外も含む)
発達障害(自閉症スペクトラム【ASD】、注意欠陥・多動性障害【ADHD】、学習障害【LD】)
発達障害とは、生まれつきの脳の障害のために言葉の発達が遅い、対人関係をうまく築くことができない、特定分野の勉学が極端に苦手、落ち着きがない、集団生活が苦手、といった症状が現れる精神障害の総称です。症状の現れ方は発達障害のタイプによって大きく異なり、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害、などさまざまな障害が含まれます。幼少期または学童期から症状が現れますが“変わり者”“怠け者”という誤った認識がなされ、見過ごされているケースも多いと考えられています。社会人になってから、不注意やミスが多いといった症状が目立つようになり初めて診断が下されるケースも少なくありません。発達障害による症状は薬物療法などである程度抑えることができるものもありますが、根本的な治療法はない症状が多いのが現状です。発達障害を抱える当事者はさまざまな場面で「生きにくさ」を感じているとされており、将来的に症状とうまく付き合いながら日常生活を送っていくには早期の段階で生活訓練などの療育を始めることがすすめられています。発達障害の原因は、生まれつきの脳の機能障害と考えられていますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。
発達障害の中でも発症率が高いとされる自閉症スペクトラム障害は、幼児期から他者とのコミュニケーションが極端に苦手、こだわりが強い、融通が利かない、といった症状が見られます。一方、注意欠陥・多動性障害(ADHD)は7歳頃までに、注意力が極端に散漫であり、衝動性の高い行動が見られるようになります。集団生活の場では、授業中に椅子に座っていることができずに歩き回るといった行動が見られ、学業や集団行動に支障をきたすようになることも少なくありません。学習障害は、知的水準自体は低くないものの、読む・書く・計算などの特定の分野の学習能力が極端に低いのが特徴です。いずれのタイプの発達障害も幼少期や学童期に症状が現れ始めます。特に、幼稚園や小学校などの集団生活を開始すると症状がより顕著になります。小学校低学年の頃から学業成績の低下や周囲との軋轢あつれきなどによって意欲や自信が低下するケースも少なくありません。一方で、障害のタイプや重症度によっては成長するとともに症状が目立ちにくくなることもあります。しかし、単純なミスや不注意を起こしやすいことなどで社会人になってから生きにくさを強く実感し、二次的に不安症状やうつ症状などの精神的な変調を併発することもあります。発達障害と似た症状が、脳腫瘍など脳の病気によって引き起こされることもあります。そのため、発達障害が疑われるものの脳腫瘍などの可能性も否定することが難しい場合には、頭部CTやMRIなどによる画像検査を行うのが一般的です。
漢方と鍼灸
漢方が得意な分野ですね。原因がわからなくても証を追っていけば処方も絞られてきます。
脳の反応をとらえ経絡に落とし込んで漢方、ツボを選択します。補助に食養生をつけます。
・抑肝散加陳皮半夏(柴胡・茯苓・白朮・甘草・当帰・川芎・釣藤鈎・陳皮・半夏)『本朝経験方』
この薬方の主薬は釣藤散で、中枢性の鎮静、鎮痙作用と催眠作用があります。
・柴胡加竜骨牡蠣湯(桂枝・茯苓・牡蛎・竜骨・柴胡・黄芩・人参・半夏・生姜・大棗・大黄)『傷寒論』
柴胡はイライラや緊張を緩和し、茯苓・竜骨・牡蛎には鎮静作用があります。
・甘麦大棗湯(甘草・大棗・小麦)『金匱要略』
・桂枝加竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
・菖蒲丸(石菖蒲・丹参・人参・赤石脂・天門冬・麦門冬)『閻氏小児論』
・抑肝散(柴胡・甘草・川芎・当帰・白朮・茯苓・釣藤)『保嬰撮要』
など(薬局製剤以外も含む)
摂食性障害
摂食障害は食行動の重篤な障害で、一般に「拒食症」と呼ばれる神経性食欲不振症と「過食症」と呼ばれる神経性過食症とに分類されます。診断基準としてアメリカ精神医学会のDSM-IVがよく用いられます。
神経性食欲不振症は10~19才に多く40才以上は稀で90%が女性です。ダイエットや胃腸症状・食欲不振を契機に発症します。多くの場合、発症前に心理的社会的ストレスを経験しています。食事の量や回数を制限し、太りやすい食物を避けます。極端なやせ願望と肥満恐怖があります。体重・体型の認知が歪んでいて、実際はやせているのに太っていると感じ、少しでも体重が増えると際限なく増えると考えます。自己評価に対する体重・体型の過剰な影響があります。低体重の深刻さを否認し、活発に動きまわり、周囲が食事や休養を勧めても従いません。上記特徴に加えて「期待される体重の85%以下の体重」かつ「無月経」の場合に神経性食欲不振症と診断します。約半数はやがて飢餓に耐えかねてむちゃ喰いを始め、その結果生じる体重増加を防ぐために自己誘発性嘔吐、下剤・利尿剤・浣腸の乱用などの行動を行い習慣化していきます。
神経性過食症は20-29才に多く90%が女性です。多くは発症前にダイエットを経験し、神経性食欲不振症から移行することもあります。むちゃ喰いは、一定の時間内にほとんどの人が同じ時間・状況で食べる量よりも明らかに多量を食べ、食べることを止められない感覚を伴います。体重増加を防ぐための絶食や嘔吐、下剤・利尿剤乱用などの代償行動を行います。自己評価は体型・体重に強く影響され、やせ願望や肥満恐怖、身体像の障害も伴います。むちゃ喰いと代償行動の頻度が少なくとも3ヶ月間にわたり週2回以上の場合、神経性過食症と診断します。どちらの症状にも合致しない摂食の障害は「特定不能の摂食障害」といいます。
やせや栄養不足による症状として、無月経・便秘・低血圧・徐脈・脱水・末梢循環障害・低体温・産毛密生・毛髪脱落・柑皮症・浮腫などがあります。嘔吐があると唾液腺腫脹・歯牙侵食・吐きダコがみられます。検査値異常として低カリウム血症などの電解質異常・肝機能障害・総コレステロール上昇・低血糖・甲状腺ホルモンや女性ホルモンの低下・骨密度の低下などです。患者はしばしばこだわりが強く、過敏で情緒的に不安定となります。精神疾患(気分障害・不安障害・物質関連障害・人格障害など)の併存もよくみられます。発症後は慢性に経過するか寛解と再発を繰り返すことが多いです。
治療には心身両面からの働きかけが重要です。治療者との信頼関係の構築、栄養状態の改善や身体症状・合併症の治療、不安や抑うつなどの情動面の改善、適切な食習慣の形成、食事や体重に関する信念や価値観の是正を行います。患者は自己評価が低く、完璧主義の傾向があり、大人になること・自立・家族との関係・対人関係・社会生活について課題を抱えています。
漢方と鍼灸
食事内容、発症時の環境、ストレスなど、性格など問診から聞いていきます。漢方や鍼灸でやれることは体を変えれば精神も変わっていくことだと思います。脳の健康と体の健康を目指していきます。
・加味帰脾湯(黄耆・人参・白朮・茯苓・甘草・木香・生姜・大棗・当帰・酸棗仁・遠志・竜眼肉・柴胡・山梔子)『済生方』四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草)に黄耆を加えると補気作用があり、食欲不振を改善します。酸棗仁・竜眼肉は鎮静作用があり、不眠・胸騒ぎ・くよくよ悩むことにより食欲がない場合に効果があります。
・甘草小麦大棗湯(甘草・小麦・大棗)『金匱要略』
・香砂養胃湯(香附子・縮砂・蒼朮・厚朴・陳皮・人参・白朮・茯苓・木香・白豆蔲・甘草・大棗・生姜)『万病回春』
・四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草・生姜・大棗)『太平恵民和剤局方』
・大七気湯(三稜・我朮・青皮・陳皮・藿香・桔梗・桂皮・益智・甘草・香附子)『厳氏済生方』
・肥児丸(盧會・竹参・白朮・茯苓・黄連・胡黄連・使君子・神麹・麦芽・山査子・檳榔)『万病回春』
・分心気飲(大腹皮・芍薬・木通・半夏・桑白皮・茯苓・桂皮・甘草・陳皮・青皮・羗活・紫蘇葉・生姜・大棗・燈心草)『太平恵民和剤局方』
・木香化滞湯(半夏・草豆蔲・甘草・柴胡・木香・陳皮・枳実・当帰・紅花・生姜)『内外傷惑論』
・抑肝散扶脾散(人参・白朮・茯苓・陳皮・青皮・竜胆・白芥子・柴胡・山査子・神麹・黄連・胡黄連・甘草・生姜・大棗)『古今医鑑』
など(薬局製剤以外も含む)
強迫性障害
きわめて強い不安感や不快感(強迫観念)をもち、それを打ち消すための行為(強迫行為)を繰り返す。強迫症の症状を強迫症状といいます。強迫症状は、「強迫観念」と「強迫行為」があり、このふたつが存在して初めて強迫症と診断されます。強迫観念とは、きわめて強い不安感や恐怖感のことです。対象物がない不安や、「手が汚れているのではないかと気になって仕方がない」「家の鍵を閉めたか気になって仕方がない」など、ある特定の対象物に対する不安や恐怖です。強迫行為とは、強迫観念を打ち消すために繰り返し行う行為です。たとえば「手を一日に何十回・何百回も洗う」「会社に行く途中に何度も自宅に戻って施錠の確認をする」などです。普通の人でも不安感はありますが、この疾患では強迫観念・強迫行為によって日常生活に支障が出てしまいます。「施錠の確認で何度も家に帰っていたら会社に行けなかった」などです。さらにこの疾患の特徴は、自分の行動が不合理だという自覚が患者自身にあることです。そのため「自分はおかしい」「周囲から変だと思われてしまう」という恐怖から、行動範囲が非常にせまくなってしまうことがあります。治療には、抗不安薬や抗うつ薬を用いた薬物療法や認知行動療法などの精神療法が有効とされています。
漢方と鍼灸
自律神経のつぼから異常波長をとらえ、経絡に落とし込んで漢方やつぼを導き出します。漢方は病名にたいして出すのではなく、体の症状と体質(証)にたいして出すものです。
・柴胡加竜骨牡蠣湯(桂枝・茯苓・牡蛎・竜骨・柴胡・黄芩・人参・半夏・生姜・大棗・大黄)『傷寒論』
柴胡はイライラや緊張を緩和し、茯苓・竜骨・牡蛎には鎮静作用があります。
・桂枝竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった方剤です。竜骨・牡蛎には鎮静作用・抗不安作用があります。
・半夏厚朴湯(半夏・厚朴・紫蘇葉・茯苓・生姜)『金匱要略』
咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる方に使います。厚朴は緊張を緩め、半夏は鎮静作用があります。紫蘇葉は気分を晴れやかにします。
・甘麦大棗湯(甘草・大棗・小麦)『金匱要略』
・延年半夏湯(半夏・生姜・桔梗・呉茱萸・前胡・別甲・枳実・人参・檳榔子)『外台秘要』
・柴胡抑肝湯(蒼朮・柴胡・香附子・神麹・山梔子・牡丹皮・連翹・青皮・川芎・芍薬・地黄・地骨皮・甘草)『寿世保元』
・茯苓補心湯(茯苓・人参・白朮・当帰・地黄・酸棗仁・麦門冬・芍薬・陳皮・黄連・甘草・辰砂・大棗・鳥梅・浮麦)『万病回春』
など(薬局製剤以外も含む
依存症
依存症とは、日常生活に支障をきたしているにもかかわらずアルコール、薬物、たばこなどの特定の物質やギャンブル、買い物など特定の行動をやめることができなくなってしまう状態のことを指します。依存症が長く続くと周囲との人間関係が破綻したり、仕事ができなくなったりすることで経済的な困窮に陥るケースも多く、通常の社会生活を送ることができなくなります。また、アルコールの多飲や食生活の乱れなどから健康を害するケースも多く、身体的・精神的なダメージを引き起こしやすいのも特徴です。依存症は特定の物質の摂取や行動を続けることで脳に変化が生じることが原因で発症すると考えられており、さまざまな支障をきたしているものの本人は依存症に陥っていることに気付かないケースもあります。また、依存症は薬物療法、精神療法など多角的な治療が必要となり、克服できたとしても再発するケースは少なくありません。治療には患者本人の努力だけではなく、家族など周囲の人の支えも必要です。依存症は“心の弱さ”と思われがちですが、特定の物質の摂取や行動を繰り返すうちに快楽や喜びを感じる脳の回路が変化することによって引き起こされる病気です。私たちの脳は、特定の物質の摂取や行動を取ると、中脳被蓋野から前頭葉へと伸びている“脳内報酬系”と呼ばれる神経細胞からドパミンと呼ばれる物質が分泌されるようになります。ドパミンは神経を興奮させて快楽や喜び、高揚感を引き起こす物質ですが、特定の物質の摂取や行動を繰り返すと脳内でそれらを求める神経回路が形成されます。その結果、あたかも脳が“ハイジャック”されたような状態に陥って、自身では制御できないような“脳の要求”が生じ、依存症につながっていくと考えられています。また、依存症はドパミンが放出されたとしても引き起こされる快楽や喜びが次第に少なくなっていき、さらなる刺激を求めて特定の物質の摂取や行動がエスカレートするという悪循環に陥るのも特徴です。依存症は、上述したように脳の回路に変化が生じて特定の物質や行動にのめり込み、自分を制御することができなくなる病気です。その結果、飲酒やギャンブルなどが生活の中の最優先事項となり、仕事や学業、家庭生活などがないがしろになって通常の社会生活ができなくなっていきます。具体的には、引きこもりのような生活になる、家族など周囲の人との人間関係が破綻する、仕事が続かなくなったり借金を重ねたりすることで経済的に困窮するといった生活への支障が現れるようになります。また、飲酒やギャンブルなどを最優先することで睡眠や食事などの生活習慣が著しく乱れて健康を害するケースも珍しくなく、睡眠障害や抑うつ気分など精神的な支障を引き起こすこともあります。そして依存症は患者本人だけではなく、家族や知人など周囲の人を巻き込んで嘘に翻弄されたり、借金の尻ぬぐいをさせられたりすることなどによって疲弊してしまいがちなことも特徴の1つです。
漢方と鍼灸
普段からストレスをため込まず、不安などあれば解消するように漢方を出していきます。ひどいときはブレーキが利かない状態になってしまうので脳の神経伝達を改善する漢方と食養生、つぼを普段から治療していくことをおすすめいたします。
・半夏厚朴湯(半夏・厚朴・紫蘇葉・茯苓・生姜)『金匱要略』
咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる方に使います。厚朴は緊張を緩め、半夏は鎮静作用があります。紫蘇葉は気分を晴れやかにします。
・桂枝竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった方剤です。竜骨・牡蛎には鎮静作用・抗不安作用があります。
・柴胡加竜骨牡蠣湯(桂枝・茯苓・牡蛎・竜骨・柴胡・黄芩・人参・半夏・生姜・大棗・大黄)『傷寒論』
柴胡はイライラや緊張を緩和し、茯苓・竜骨・牡蛎には鎮静作用があります。
・甘麦大棗湯(甘草・大棗・小麦)『金匱要略』
・延年半夏湯(半夏・生姜・桔梗・呉茱萸・前胡・別甲・枳実・人参・檳榔子)『外台秘要』
・清心温胆湯(陳皮・半夏・茯苓・甘草・枳実・竹茹・麦門冬・白朮・川芎・石菖蒲・遠志・人参・黄連・香附子・当帰・芍薬)『古今医鑑』
・茯苓補心湯(茯苓・人参・白朮・当帰・地黄・酸棗仁・麦門冬・芍薬・陳皮・黄連・甘草・辰砂・大棗・鳥梅・浮麦)『万病回春』
など(薬局製剤以外も含む)
統合失調症
統合失調症は、幻覚や妄想といった精神病症状や意欲が低下し、感情が出にくくなるなどの機能低下、認知機能の低下などを主症状とする精神疾患です。日本の統合失調症の患者数はおよそ80万人程度といわれており、世界各国の報告によると100人に1人弱がかかるという比較的頻度の高い病気であると考えられています。多くは10歳代後半から30歳代頃に発症するといわれています。統合失調症の原因は明らかになっていません。脳に情報を伝える神経伝達物質(ドパミンやグルタミン酸などなど)の機能障害や遺伝、環境などが複雑に関係しているといわれています。統合失調症の発症には、複数の因子が関与し、もともと生まれる前から統合失調症になりやすい体質に加えて、環境要因やストレスなどをきっかけとして発症すると考えられています。統合失調症は原因遺伝子がはっきりしている遺伝病ではありませんが、統合失調症になりやすい体質には遺伝が関与していると考えられています。
統合失調症の症状には陽性症状、陰性症状、認知機能障害、気分症状があります。症状はさまざまで、実際に現れる症状や時期は一人ひとり異なります。陽性症状とは、実際に起こっていないものを患者本人のみが体験する幻覚、妄想、思考の障害などの症状のことをいいます。幻覚の症状としては、周囲に誰もいないのに患者を批判したり脅したりするような声が聞こえていたり、頭の中で複数の人が会話したりするような幻聴や存在しないものが見える幻視などがあります。妄想とは、現実には起こりえないことを信じ込んでしまう状態のことです。妄想の症状としては、誰かに監視されている、誰かに悪口を言われている、いやがらせを受けているというような被害妄想や、テレビやインターネットに自分のことが流されているなどの関係妄想があります。そのほかの症状として、思考の障害や自我の障害があります。思考の障害とは、考えや行動にまとまりがなくなることです。考えをまとめることができず、めちゃくちゃな会話をしてしまったり、状況に合わないちぐはぐな行動を起こしたりします。自我の障害では、自分と外の世界との境界線が曖昧あいまいになり、自分の考えがほかの人に支配されていると感じるようになります。陰性症状には意欲や自発性の低下、あるいは感情表現が乏しくなるなどがあります。意欲の減退、喜怒哀楽などの生き生きとした感情表現が乏しくなります。友人付き合いをしなくなり、家に引きこもるようになったりします。そのほかに、入浴や着替えをしなくなり、見た目を気にしなくなるといった症状が現れます。認知機能障害とは集中力や記憶力が低下し、物事をうまく処理できなくなることをいいます。たとえば、目の前の仕事や勉強に集中できなくなったり、他人の指示どおりに物事をこなせなくなったりします。統合失調症ではこのような障害が現れ、学業や仕事、人間関係など生活全般に影響が及びます。鑑別では統合失調症に似た症状が出るほかの病気を除外することも大切です。これには、気分障害やてんかん、甲状腺機能障害などが挙げられます。
漢方と鍼灸
自律神経のツボから経絡に落とし込んで漢方やツボの選択をします。お血が中心のものもあれば気滞や気の上昇、水滞などの病態を改善していきます。食養生も非常に大事です。脳も小宇宙ととらえバランスを整えていきます。
・桂枝竜骨牡蛎湯(桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗・竜骨・牡蛎)『金匱要略』
桂枝湯に竜骨と牡蛎が加わった方剤です。竜骨・牡蛎には鎮静作用・抗不安作用があります。
・柴胡加竜骨牡蠣湯(桂枝・茯苓・牡蛎・竜骨・柴胡・黄芩・人参・半夏・生姜・大棗・大黄)『傷寒論』
柴胡はイライラや緊張を緩和し、茯苓・竜骨・牡蛎には鎮静作用があります。
・桃核承気湯(桃仁・大黄・甘草・芒硝・桂枝)『傷寒論』
調胃承気湯に桃仁と桂枝を加えた方剤です。熱が下焦に入り、お血と結んで譫言などの状態に使われます。
・黄連解毒湯(黄連・黄芩・黄柏・山梔子)『外台秘要』
黄連や山梔子に鎮静作用があります。イライラなどを緩和します。
・加減逍遥散(茯苓・白朮・当帰・芍薬・柴胡・甘草・生姜・麦門冬・遠志・桃仁・蘇木・紅花)『世医得効方』
・加味帰脾湯(人参・白朮・茯苓・黄耆・竜眼肉・酸棗仁・遠志・木香・甘草・当帰・生姜・大棗・柴胡・山梔子)『内科摘要』
・三合復明湯(陳皮・半夏・天南星・茯苓・茯神・遠志・酸棗仁・黄連・黄芩・山梔子・大黄・枳実・甘草)『古今医鑑』
・低当湯(水蛭・虻蟲・桃仁・大黄)『傷寒論』
・大黄黄連瀉心湯(大黄・黄連・黄芩)『傷寒論』
・反鼻交感丹料(香附子・茯苓・乾姜・反鼻)『本朝経験』
・養血清心湯(人参・白朮・茯苓・遠志・酸棗仁・地黄・川芎・石菖蒲・当帰・甘草)『万病回春』
など(薬局製剤以外も含む)
【脳、神経】の症状でお悩みの方に
「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が【脳、神経】の病気になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
身近な症状としてめまい、頭痛などの増加が問題となっています。年を重ねることで、認知症、脳卒中なの方が増えています。成人・高齢化社会においても、脳、神経の健康は非常に重要です。
当院の【脳、神経】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬、鍼灸の施術と食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。
めまい、片頭痛・緊張性頭痛・群発性頭痛、脳梗塞、くも膜下出血・くも膜下出血後遺症、脳動脈硬化症、三叉神経痛、顔面神経麻痺、脳卒中・脳卒中後遺症、脳動脈瘤、一過性脳虚血性発作、認知症(アルツハイマー性・血管性・レビー小体性)、せん妄、ハンチントン病、パーキンソン病・パーキンソン病症候群・本態性振戦、多発性硬化症、水頭症、てんかん、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛・ハント症候群、眼瞼下垂症、その他
自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「脳・神経」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。
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