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admin@fuji-kampo

いつまでも若くいたい・見られたい

 実年齢よりも若く見える方には、ある共通点があります。それは、お肌が綺麗なこと。
ほうれい線などのシワや顔のたるみ、シミなどが多いと年齢が高く見られがちですが、ハリのある美しいお肌の方は、とても若見えします。男性も女性も、加齢による変化が少ない方は自然と若く見られる傾向があります。そして反対に、「老け顔」と呼ばれる実年齢よりも年上に見られる方もいます。では、その違いは一体どんなことから生まれるのでしょう。ここでは若く見える方の特徴についてご紹介します。肌は年齢によって状態が変化しやすい部位です。年齢が上がるとシワができやすく、たるみも起こりやすくなるため、ツヤやハリがある肌は実年齢よりも若々しい印象を周囲に与えやすいでしょう。肌質は遺伝などの生まれ持ったものも大きいですが、毎日の生活を見直すことで美肌に近づくことは可能です。特に日焼けと乾燥への対策は重要。過度な日焼けは光老化を促進し、シミ、シワ、たるみの原因となります。また、肌の乾燥も老けた印象を促進するポイント。さらに、ジャンクな食べ物ばかり食べていたり、睡眠が足りていなかったりすると、肌のターンオーバーが乱れて肌のハリがなくなり、老いて見える原因になります。食生活の乱れを整える、睡眠不足を改善する、スキンケアを毎日きちんと行うなど、地道な努力が美肌への近道です。太り過ぎややせ過ぎは不健康で老けた印象を与えやすいので注意が必要。見た目が若々しい印象の人は、適度な運動を継続しておこない、スタイルキープを意識していることが多いもの。
 運動機能の低下、筋肉の低下は身体全体の老け印象のもとです。体型を維持するために食べ物に気を使ったり、体を動かす習慣をつけることは血管年齢や腸内年齢などの体内の年齢も若く保つことができ、肌にもポジティブな影響を与えてくれます。ただ痩せれば良いというのではなく、体型を維持するポイントは自分の体に合った体重や筋肉量を見つけること。
 無理をしてスリムな体型を目指さなくても大丈夫です。自分が心地よい体型を見つけてそれをキープするよう心がけましょう。肌が綺麗、体型の変化が少ないなど、いつまでも若若しい人には、共通点があると思いませんか?特に老けた印象を与えやすいシワの予防は、肝心。保湿により乾燥から肌を守り、うるおいを与えてハリを保っているとハリのある若々しい印象を与えることができます。特に気をつけたいのは、肌の乾き。乾燥した肌はカサつきやシワっぽさから老けて見られがちなほか、水分と油分のバランスが崩れたお肌は肌のバリア機能が低下しているため、様々な肌荒れを引き起こす可能性も高いです。乾燥予防をしっかりと行い、うるおいとハリのあるお肌を目指しましょう。身体のスタイルは年齢とともに崩れやすいため、意識的に運動を行うことでキープしていると若い印象を持たれやすいでしょう。スポーツジムに通う、好きなスポーツをするなど運動の機会を意図的に作ることはもちろん、エスカレーターやエレベーターを使用せず階段を使うなど日常的にも運動を取り入れているとなお良いでしょう。体を動かすと血液の流れが良くなり、新陳代謝も活発になります。心肺機能が高くなるほか、肌のターンオーバーも整うため、アンチエイジングに運動は不可欠です。心身ともに健康的な状態は周囲に老化を感じさせにくい傾向があります。しっかりした睡眠をとることで、心と体の健康状態を保つことができます。睡眠時間が短いと肌の新陳代謝を促すターンオーバーの周期にも悪影響が出やすく、肌への影響も大きいため、日々注意が必要です。食事は肌に影響しやすいため、栄養バランスを考えて食べ物を選ぶよう注意しましょう。皮膚の細胞をつくるタンパク質肌のターンオーバーの周期を整える効果が期待できるビタミンB2・B6・E・12、亜鉛などの摂取を心がけることがポイント。食事から必要な栄養素を得るのが難しい場合は、サプリメントを頼ることもおすすめです。辛いものなど刺激が強い食べ物は、胃や肌への刺激にもなるため、なるべく避けた方が良いでしょう。エイジングケア(年齢に応じたケア)には保湿状態、つまり肌の水分を長時間キープし、乾燥を予防することが求められます。シワを予防し、肌の正常な状態を保つため、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカンなど保湿成分が十分に配合されたアイテムを使うと、うるおいをキープしやすいでしょう。目元、口元などの年齢を感じさせやすい部位はアイクリームや美容液を使用し、ポイントケアをすることも効果的。ケアアイテムは肌の状態や、塗る部位に合わせて選ぶと良いですよ。ハリやうるおいを保つ効果が期待できます。紫外線は肌に悪影響を及ぼし、乾燥やシミを引き起こす一要因です。日中は日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守るよう心がけましょう。室内にいても窓から紫外線が入ってくるため、外出しないときも日焼け止めを塗ると良いですよ。若く見える方と老けて見える方の大きな違いは、お肌。肌がかさついていたりシワやシミが多いと老けて見えますが、健康的でうるおいのある肌をキープできていると若々しく見えますよね。
 特に肌の乾燥は老けて見えるだけでなく、肌荒れの原因にもなるため注意したいポイント。いつまでも若く見られたいという方は、しっかりと乾燥予防を行うことが大切です。
肌の潤いは、水分量と油分量のバランスが大きく関係しています。毎日のスキンケアで、長時間水分を与え続けてくれるような乾燥予防処方のアイテムを取り入れたり、化粧水と乳液をしっかり塗り重ね、水分が肌から蒸発しないよう注意しましょう。いくつものアイテムを使うのが面倒という方は、ひと塗りで肌を潤おすことができるオールインワンアイテムがおすすめ。乾燥対策にかける手間が減ると「面倒臭い」「時間がない」などスキンケアをサボる理由がなくなるため、結果として毎日しっかりと肌ケアすることができますよ。
 保湿力の高いもの、美白効果のあるものなど、肌のタイプや悩んでいる症状に合わせてアイテム選びを行ってみてください。また、ストレスを感じることもホルモンバランスを乱し、肌荒れの原因となります。自分の性格をきちんと把握し、ストレスを減らすことは肌や体調はもちろん、幸せな人生にもつながります。SNSやネット上の記事など入ってくる情報が多くなると、ストレスを感じる場面も自然と増えてしまいます。たまにはスマホやパソコンから距離をとり、ゆったりとした気持ちで過ごすことも大切かもしれません。乾燥対策とストレスフリーな生活で、若見えするハリのある美肌を目指しましょう。

漢方と鍼灸

 まず現在の体調に正直になることです。体がだるい、疲れやすい、痛みがある、よく眠れない、肩がこりやすい、いらいらしやすいなど自分と向き合ってみてください。病院の検査は正常でも内臓の疲れは数値に出てきません。そして生活習慣の乱れ。酸化したものばかり食べていたり、お野菜が少ない、食べる量が多かったり、よく噛まなかったり、お酒の量が多い、運動をしない、深夜まで起きている、携帯ばかり見ている、PCやコンタクトを長時間使っているなどありませんか。体の不調は顔に出ます。疲れの反応が出ている箇所から最適な漢方食養生サプリツボをお伝えいたします。とくにベースとなる食養生サプリは大切です。必須栄養素46種類に近く天然の形で摂取するのが最適だと思います。その上に漢方、コラーゲン、抗酸化の強いものなどを乗せていくと効果を実感しやすいように思います。

たるみ

 肌の弾力性やハリが失われると、皮膚が下がり「たるみ」につながってしまいます。頬や口元、あご下、デコルテなどにたるみがあると、実年齢よりも老けた印象になるため、早めの対策が大切です。紫外線によるダメージや、加齢によるコラーゲンなどの減少・変質がおきると、皮膚の弾力が失われてしまいます。また、顔の筋肉が減少することでも肌の弾力やハリがなくなり、それが「たるみ」につながってしまうのです。たるみによって、ほうれい線ができたり、目元が暗く見えたりするなど、見た目の印象に影響します。顔のたるみが気になり始めたら、原因と対策を考えましょう。顔・頬のたるみの原因には、大きく分けて「コラーゲンの衰え・減少」「筋力の低下」「むくみと脂肪の増加」の3つがあげられます。年齢を重ねるとコラーゲン繊維は、弾力が失われてしまうのです。肌の弾力やハリを支えているのは、真皮層にあるコラーゲンです。紫外線や乾燥、加齢によってコラーゲンを産生する力が衰えたり、量が減ったり、質が劣化したりすると、表皮を支えきれず「たるみ」になります。若いコラーゲン繊維は、互いに橋をかけるように結びついて弾力を作っています。しかし、年齢を重ねたコラーゲン繊維は、互いをつなぐ橋の量が増えるのです。そのため、硬くこわばり、弾力が失われてしまいます。加齢によって体の筋肉が衰えてしまうように、顔の表情筋も使わないままだと徐々に衰え、さらに重力により「たるみ」を生む原因となります。顔の表情筋は真皮層の奥でつながっており、実に40種類以上もあると言われています。しかし、たくさんある表情筋のうち使われているのは30%程度。残りの70%は日常的に動かしていないと言われています。筋肉のなかでも表情筋は鍛えるのがむずかしい部位です。意識して動かさないと衰えるので、表情筋を鍛えるようにしましょう。血流やリンパの流れが滞ってしまうとむくみが生じます。むくみは真皮層の組織の機能低下を招くため、「たるみ」を助長する原因となるのです。また、たるみは脂肪が多いところから生じると言われています。たとえば、急激に太ると顔の皮下脂肪が増えるので皮膚や筋肉を支える力が低下し、たるみの発生につながります。むくみや脂肪の増加を防ぐためにも、塩分の摂りすぎや暴飲暴食は控えるようにしましょう。合わせて、運動や顔の体操をして、老廃物が排出されやすく太りにくい体を作ることも大切です。顎のたるみの原因には、大きく分けて「姿勢が悪い」「食事のときにあまり噛まない」「筋力低下」の3つがあげられます。姿勢が悪いと血流が乱れ、老廃物が蓄積しやすくなります。背中を丸めた前かがみの姿勢は、顔も下向きになりやすいため、頬やあご周りに老廃物や水分が溜まり、顔のたるみが生じるのです。また「巻き肩」のクセが付いてしまうと、首太り、バストの下垂、首や肩のコリなどが影響して二重あごになってしまいます。「巻き肩」がクセになる前に、定期的に肩を回したり肩甲骨を動かしたりすることで、二重あごの予防をしましょう。噛む回数が減ると顎を動かす動作も減り、顎の筋肉が衰え、二重あごになってしまいます。たとえば、柔らかいものばかり食べていると、あまり噛まなくても飲み込めるので、噛む回数が減るのです。硬いものを食べる機会を増やし、噛む回数も増やしましょう。老化による表情筋や首まわりの筋力低下も二重あごの原因と考えられます。表情筋が衰えることによって皮下脂肪が支えきれず、顔の下方に落ちてきてしまいます。また首回りの皮膚がハリや柔軟性を失うと同時に、それらを支える筋力も衰え、二重あごにつながりやすいのです。たるみを改善するためには、以下の3つに留意することが大切です。顔の下半分は重力によって皮膚が下がりやすい特徴があります。猫背だと顔が下向きになるので、より皮膚が下に引っ張られて口角が下がりやすくなります。同様に、下を向いてスマートフォンやタブレットを見る姿勢も口角が下がる原因になるため注意が必要です。皮膚が下がることで、鼻の下や頬、あごにたるみが生じたり、ほうれい線やマリオネットライン(口の両端からあごまで走る縦ジワ)が刻まれたりと、老けた印象を与えます。猫背になったり、うつむいたりしないよう、日ごろから正しい姿勢を意識することが大切です。肌の弾力・ハリは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの繊維がピンっと張っており、かつ水分が十分にあることで保たれています。しかし、コラーゲンやエラスチンが加齢や乾燥によって減少すると、顔のたるみにつながるのです。皮膚の老化や乾燥を引きおこす原因の一つに「紫外線」があげられます。紫外線は皮膚の奥まで達し、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンを産生する線維芽細胞を傷つけるのです。また、紫外線によって発生した活性酸素はコラーゲン繊維を硬くします。そのため、皮膚の弾力やハリは失われてしまいます。紫外線対策や保湿を徹底し、できるだけ肌の水分を保つように心がけましょう。表情筋の衰えによるたるみは、加齢だけが原因ではありません。日常的な表情のクセによってたるみが発生することもあるのです。たとえば、眉間にシワを寄せるクセがあると、眉の上にある「皺眉筋(しゅうびきん)」や目の周りにある「眼輪筋」に力が入っています。常に筋肉が緊張している状態なので、筋繊維が肥大し、筋肉が大きくなります。盛り上がった筋肉に皮膚が引っ張られるので、額やまぶたの皮膚は下がり、たるみが生じるのです。ほかにも、頬やあごの周りの筋肉は口の動かし方や笑い方、歯並びの影響を受けやすいです。食いしばりや歯ぎしり、ストレスによる筋肉の緊張によっても、皮膚のたるみが発生します。表情筋は一つの大きな筋肉ではなく、小さな筋肉の集合体です。そのため、筋肉を全体的に鍛えると効果がでやすいですね。

漢方と鍼灸

 コラーゲンやエラスチンももとはタンパク質を分解してアミノ酸にし、そこから体の必要としている箇所に最適なものに作り変えられたものです。きちんとタンパク質を摂り、よく噛んで胃腸の働きをあげて吸収し、代謝をあげれば体の中で合成されます。コラーゲンでは栄養素が偏っているためちゃんとお肉や大豆などを沢山摂らないと必須アミノ酸は取れません。自分にあったタンパク質、ビタミン、ミネラルをきちんと摂る。これがお肌にとって最低ラインです。必須栄養素は46種類。どれか1つかけてもいい体はできません。そして胃と腸、肝臓、腎臓、ホルモン、血流、生きがい、ストレス発散、運動、顔のマッサージ、スキンケアなどを見直し、改善していけばおのずとたるみのないきれいな肌になります。一緒に根本から考えていきましょう。

肝斑

 肝斑は、いわゆる“しみ”の1つで、両側の頬を中心に生じる薄茶色の色素斑です。しみは肌にメラニン色素が過剰に蓄積することで発生し、肝斑以外にも老人性色素斑や雀卵斑(そばかす)など、さまざまな種類があります。多くは加齢紫外線によるものですが、肝斑では女性ホルモン摩擦による刺激の関与も指摘されています。肝斑の多くは女性に発生し、特に中年女性に多くみられますが、高齢者にはほとんどみられません。また、妊娠している人、経口避妊薬を使用している人に発生することが多く閉経後のホルモン補充療法によって生じることもあります。肝斑では薬を用いた治療が中心です。特殊な照射方法を除いて一般的なレーザー治療が無効であるため、内服薬や外用薬を使用して症状の改善を図ります。肌や髪などの色を構成する黒〜茶色の色素をメラニン色素といい、メラニン色素は体内にある色素細胞(メラサイト)から作られます。メラニン色素は紫外線から皮膚を守る役割も果たしていますが、紫外線を浴び続けるとメラニン色素が過剰に作られ、しみとなって現れるようになります。女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンによって色素細胞が活性化し、メラニン色素の分泌が促されるために、妊娠、経口避妊薬、ホルモン補充療法など、女性ホルモンのバランスの変化に伴って発生しやすくなります。そのほか、日光の作用によって肌が敏感になる薬や、自己免疫性甲状腺疾患なども肝斑のリスクを高めると考えられ、洗顔などによる顔への物理的な刺激も悪化の原因となります。肝斑では顔の左右対称に、薄茶色の色素斑が生じます。多くの場合、色素斑は頬からおでこにかけてみられ、目の周りを避けて起こるのが特徴です。顔の片側だけにできる場合もありますが、いずれにしてもかゆみや痛みは伴いません。ときに、肝斑と老人性色素斑など、複数の種類が合併することもあり、専門医でなければ症状だけで見分けるのは難しいとされています。肝斑の診断は通常(1)肝斑に特徴的な薄茶色の色素斑である(2)色素斑が目の周りを避けてできている(3)周囲との境界がはっきりとしている場合に診断されます。しみには肝斑だけでなく、老人性色素斑や雀卵斑など、さまざまな種類がありますが、種類によって治療法が異なります。そのため、これらの病気との鑑別を目的として、色素斑に紫外線の照明を当てて行うウッド灯検査が行われることもあります。これによって病変部をより鮮明に見ることができます。しみの治療というとレーザー治療が広く知られていますが、肝斑では一般的なレーザー治療の効果が期待できません。かえって色が濃くなってしまう場合があります。そのため、肝斑ではアミノ酸の1種であるトラネキサム酸や、ビタミンCの内服、メラニン合成抑制剤(ハイドロキノンなど)の外用薬で治療を行うのが一般的です。ホルモンバランスの変化に伴って発生・悪化しやすいため、女性ホルモン剤を服用している場合にはホルモン剤の中止も考慮されます。ホルモンの影響であれば、出産後やホルモン剤の中止によってよくなることが多いといわれています。このような治療でも効果が現れない場合は、“レーザートーニング” という低いエネルギーでかさぶたを作らないように照射をするレーザー治療が検討されることもあります。肝斑の発生・悪化を防ぐためには、第一に紫外線を避けることが大切です。帽子や日傘、サングラスなどを使用したり日陰を歩いたりして、紫外線対策を行いましょう。また、肝斑は肌への物理的な刺激も発生・悪化の原因になります。洗顔時にごしごしと顔を洗ったり、過度にマッサージしたりと刺激を与えないように注意しましょう。

漢方と鍼灸

 ストレスでも発生します。親の介護、離婚、ペットとのお別れなどで発生した事例を沢山みてきました。肝斑の意味は肝臓と関係していると見ます。肝臓は活性酸素を消去する酵素を沢山出しています。活性酸素は紫外線を浴びても発生します。量が多ければ細胞、血管を傷つけ、癌の発生、しみ、動脈硬化などを引き起こしていきます。ビタミンCも抗酸化作用を有しますが、もっと強い抗酸化なものを使います。また証により漢方も選択することもあります。外用のものも合わせればなおいいでしょう。まずいつから出始めたか、その時体調はどうだったか、現在の体調と合わせて問診していきます。肝斑のひどい部分、肝臓、問診から得られた箇所の反応穴から最適な漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。

しわ

 しわは老化の象徴みたいなもの。シワには大きく3つの種類があり、それぞれの種類によって、その原因や改善する方法は大きく異なります。そのため、まずは3つのシワの特徴や原因について、しっかりと理解することが大切です。代表的なシワの種類は以下の3つです。乾燥小ジワ、癖ジワ、肌の奥のシワです。乾燥小ジワは、肌の乾燥により肌を守る「バリア機能」が低下することで生じます。バリア機能とは肌表面にある角質層がうるおいを蓄え、乾燥と外部刺激から肌を守る機能のことです。通常肌はバリア機能が働くことで潤いやハリを保つことができます。しかし、エアコンを長時間浴びたり、スキンケアを怠ったり等、様々な原因で肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下してしまいます。そして、バリア機能が低下した状態で何も対策を行わないまま時間が経つと、さらにダメージを受けやすくなり、最終的に乾燥小ジワができてしまうのです。「癖ジワ」は日頃の表情の癖がシワとなって定着することでできるものです。例えば、顔をしかめた時に眉間にできる線や、目を大きく開いた時におでこにできる横線を想像してみてください。それらは1度や2度繰り返すだけではシワとして定着することはありません。しかし、長い期間に渡って何度も繰り返すことで、肌に定着してしまい癖ジワとなります。肌の奥のシワは、年齢とともに肌の機能が衰えることによって引き起こされます。年齢を重ねるにつれて、肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンの数が徐々に減少したり衰えたりするからです。コラーゲンやエラスチンが減少した肌は、肌を支えることができず、弾力が失われた状態です。すると、肌に深い溝ができ肌の奥にシワができてしまうのです。年齢を重ねることだけがシワの原因になると思いがちですが実は違うのですよ。乾燥が原因でできる乾燥小ジワを改善するためには、肌を乾燥から守ってあげることが大切です。肌を乾燥から守るために、最も大切なことは日々のスキンケアで肌に潤いを与えることです。しかし、スキンケアは正しい方法で行わないと、さらに肌の乾燥を加速させてしまうことも。たとえば、ぬるま湯ではなくお湯で洗顔をしたり、洗顔の後に時間を開けすぎてしまうと、肌の乾燥に繋がり、肌へダメージを与えてしまう可能性があります。また、スキンケアで肌に潤いを与えるためには、自分の肌に合ったものを使うことも重要です。自分の肌に合わない化粧品は、肌荒れや乾燥などの原因となるので、せっかくスキンケアをしても逆効果に。癖ジワを改善するためには、癖ジワの原因となる表情の癖を直すことが大切です。眉間のシワはスマホやPCなどをよく利用する方や、顔をしかめる癖のある方によく発生するシワです。普段から自分がどんな表情をしている時にシワがよっているかを確認して、意識的にその動きをしないように気をつけると良いでしょう。マッサージやエクササイズをすることも効果的ですよ。癖ジワができやすい顔のパーツごとに、マッサージやエクササイズを紹介しています。
肌の奥のシワは肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンが減少することが原因で生じます。コラーゲンやエラスチンは年齢とともに失われるため、それらの減少を少しでも抑えるには肌に潤いとハリを与えるエイジングケアをすることが大切です。毎日しっかりと保湿をすることが大事です!また健康的な生活習慣を心がけて肌の生まれ変わりを促すことも大切です。3つのシワの種類と対処法についてお伝えしましたが、顔の部位によっても「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」のできやすさは異なります。そのため、部位ごとにできやすいシワをしっかりと理解した上で、それぞれに適切な対策をすることが大切です。おでこには「癖ジワ」ができやすいと言われています。おでこには「前頭筋」というおでこ周りを動かす筋肉があるのですが、この「前頭筋」がコリ固まることで「癖ジワ」が生じます。おでこの「前頭筋」は、目の筋肉とも繋がっています。普段は意識していなくとも、目の筋肉が動くことで「前頭筋」も動くため、自然と力が入りやすく疲れがたまりやすい部位です。PCやスマホなどを長時間利用する目を大きく開こうとした時に、眉毛も持ち上がる日頃からおでこや目の周りに疲れを感じる。眉間にも「癖ジワ」ができやすいと言われています。眉の上には「皺眉筋」という眉を寄せるために使う筋肉があり、その「皺眉筋」が凝り固まることで「癖ジワ」は生じます。「皺眉筋」は目が疲れた時や、目を凝らして物を見る時などによく使われます。PCやスマホを凝視する癖がある。イライラすると眉間にシワがよる。メガネやコンタクトの度数が合っていない。メガネやコンタクトの度数が合っていないと眉間の癖ジワの原因になります。度数が合っていないと焦点を合わせようとして自然と目を細めますよね。そうすると眉間にシワが寄るので癖ジワの原因となってしまうのです。「まぶた」「目元」「目尻」「目の下」などの目の周りは、「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の3つ全てができやすいです。目元は顔のパーツのなかでも特に皮膚が薄いため、水分を蓄えづらく、乾燥などの肌トラブルが起こりやすい部位です。目元のメイクが濃い、アイプチをつけている、目元をよく触ったり、擦ったりする、目元がかゆい時は気がつくと目元を擦ってしまいます。頬や口元も「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」ができやすいです。その中でもとくに注意すべきなのが、「肌の奥のシワ」です。口元の肌の奥にできるシワは、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減少したり、表情筋が衰えることで、皮膚が垂れ下がり発生します。表情筋は、普段およそ30%ほどしか使われていないと言われているので、表情の変化が少ない人はとくにシワができやすいです。頬や口元にできやすいシワとして代表的なものは、ほうれい線や口角から下にのびるマリオネットライン等があります。表情の変化が少ないと言われる、食べるときに片方の口をよく使う、食べるのが早い。ゆっくり食べることを心がけましょう。ゆっくり食べることで口元の周りの表情筋が鍛えられます。実は首もシワができやすい部位です。には「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の全てができやすいです。その中でも、とくに注意したいのが、「癖ジワ」です。「癖ジワ」は下を向いたりすることでできる横線が定着することで発生します。頬杖をつく癖がある、高い枕を使っている、下を向くことで首に線ができることがよくないです。スマホを使う時は下を向くことが多いからとくに気をつけてください。また汗や皮脂が出にくい首元は、顔や背中に比べて乾燥しやすくとてもデリケート部分です。マフラーやタートルネックなどの摩擦による刺激でも、皮膚がダメージを受けてしまいます。おでこのシワの主な原因は、癖ジワです。おでこの筋肉の「前頭筋」のコリをほぐすマッサージを行いましょう。ただし、おでこのシワを直接触ると、肌に負担がかかり癖ジワが悪化することも。
そのため、おでこの周りの癖ジワには、眉間の近くや頭皮をほぐすことがポイントです。
親指以外の4本の指を、眉毛の上に当てる。指の腹を使い、眉毛の上から頭頂部に向かって、押し上げる。後頭部に向かって指を移動させながら行う。こうした表情の癖によるシワには、おでこや眉が上がらないように、「目元の筋肉だけを使って目を開ける」というトレーニングを実践することもおすすめです。また、目を見開いた時におでこや眉も上がってしまうと癖ジワの原因となってしまうことも。目元の筋肉を鍛えることによって目の筋肉を中心にして目を見開くことができるようになります。そのためには、目の奥の筋肉である「眼瞼挙筋」のトレーニングを行いましょう。手で額と眉毛の筋肉が動かないように抑えてまぶただけで20回目を開け閉めする。「眼瞼挙筋」のトレーニングは週に2回程度行うと良いですよ。目元の筋肉だけを使って目を開けるのは、目力アップにも効果があると言われています。眉間の「癖ジワ」は、眉の上にある「皺眉筋」が凝り固まることで発生します。そのため、以下の方法で眉間の癖ジワの原因となる「皺眉筋」のコリをほぐしてあげることが大切です。「皺眉筋」は、眉頭の近くにあります。人さし指と親指で眉毛の上の筋肉=皺眉筋を挟む、人さし指と親指で皺眉筋を挟んだまま、指でマッサージをする。目尻に向かって行う。目の周りにできやすいシワは、「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」の3つです。皮膚が薄く、水分を蓄えづらい目の周りには、肌に潤いを与えるスキンケアが基本となります。肌が乾燥するとバリア機能の低下を招くため、「癖ジワ」や「肌の奥のシワ」を招きやすくなるからです。ただし、いざ保湿をしようと思っても、シートマスクや美容液は、ケアをしたい目の周りには使えないものが多いですね。目の中に入っても問題のない当院のスクワレンをお勧めしています。最大の特長は、浸透力がすごいこと。頬や口元には「乾燥小ジワ」「癖ジワ」「肌の奥のシワ」ができやすいのですが、その中でも口元は「肌の奥のシワ」にとくに気をつける必要があります。頬や口元にできるほうれい線やマリオネットラインは加齢によりコラーゲンやエラスチンの数が減少したり、表情筋が衰えたりすることで生じることがほとんど。ほうれい線やマリオネットラインは、進行すると老けて見られる大きな要因となるため、口元のエクササイズで皮膚が垂れ下がらないようにしましょう。口元のシワの進行をできるだけ遅らせるには、表情筋を鍛えることが大切です。口の開閉を繰り返せば、頬筋や頤筋のストレッチになり、頬やフェイスラインのリフトアップにつながります。口をすぼめたり横に開いたりする動きは、口輪筋のトレーニングになり、口角のたるみやほうれい線の防止に大変いいです。口元をよく動かしていると良い思います。は、下を向いた時にできるシワが定着した「癖ジワ」や首が乾燥することによる「乾燥小ジワ」ができやすい部分です。癖ジワは下をむくことで首にできる横線が定着することで起こるため、定着した癖ジワを改善するためのマッサージを行いましょう。マッサージは「下から上へ」皮膚を引き上げるように行います。顔から首、デコルテの皮膚はすべてつながっているので、顔のたるみは下へ下へと流れて鎖骨の手前、つまり首元にとどまります。たるみはシワの原因になるので、マッサージでしっかりと解消したいですね。直接ゴシゴシこすると皮膚にダメージを与えてしまうので、必ず摩擦を軽減するクリームやオイルを利用してください。当院の天然スクワレンを使って、首は老廃物がたまりやすい部分でもあるので、リンパマッサージがお勧め。耳の下にあるくぼみから首筋へ向かって、ゆっくりと数回なでて老廃物を流します。保湿やマッサージはシワだけでなく、くすみにも効果的。首筋が明るくなれば、顔色も明るく見せることができます。首は隠れた美肌ポイント。美しい首筋を目指してしっかりケアを行いましょう。また首の乾燥小ジワには、首を乾燥から守るための保湿を行いましょう。顔のスキンケアをしっかりと行ったとしても、首までも保湿を行うという方は少ないのではないでしょうか。首も顔と同様に、乾燥を防ぐために何よりも大切なのは、日々のスキンケアです!季節を問わず、首元までしっかりと保湿しましょう。また、紫外線対策として、普段から首までしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。ケア用品は、顔用と同じもので構いませんが、乾燥しやすい方は、保湿成分や油分を含んだクリームを選んでくださいね。全身に使うので伸びがいいものがオススメです。ここまで、シワを改善する方法について、シワの「種類」と「部位」の視点からお伝えしましたが、シワは一度できてしまうと、完全になくすことは難しいです。そのため、シワができる前から、肌に優しい生活習慣を続けて、肌トラブルが起きづらいすこやかな肌を目指すことが大切です。予防としては食事、睡眠、紫外線対策です。食事はすこやかな肌のための基本となります。肌は食べたもので作られるので気を付けましょう。抗酸化力のものを多く摂りましょう。当院のサプリも強力な抗酸化力をもっていますのでご相談ください。また良質な睡眠は、すこやかな肌と密接な関わりがあります。肌は睡眠の時に成長ホルモンが分泌されることで生まれ変わるからです。そして、睡眠では量も大事ですが質にもこだわる必要があります。その理由は、肌の生まれ変わりを促す成長ホルモンは寝始めの3時間に多く分泌されるためです。就寝時にはできるだけリラックスした状態でいる工夫をして、睡眠の質を高めましょう。心地よい音楽やアロマなどの香り、軽いストレッチなどがおすすめです。紫外線対策をしっかりと行うことも、すこやかな肌を目指すためには大切です。肌老化の原因の8割は紫外線だと言われているからです。しかし紫外線対策は日焼け止めをしっかりと塗ることだと思っていませんか。でもそれでは不十分です。紫外線を浴びて活性酸素が大量に発生します。活性酸素は様々な細胞、血管、皮膚を傷つけます。その活性酸素を除去する酵素を作り出すのが肝臓です。老化とともに酵素も減少していきますが、免疫系を刺激することによって多く出るように漢方や抗酸化サプリを使います。外からだけでなく中からもしっかり防御しましょう。それをやりながら紫外線対策を取り組むのが本来の健康と美容です。強い日差しがなく、ジリジリとした熱を感じなくても、紫外線は地表に届いています。日焼け止めを塗ることで、地面や建物に反射した光までしっかリとケアをすることができます。さらに曇りの日は紫外線が雲に乱反射することで、晴れの日よりも強い紫外線が観測されることもあるので日焼け止めは塗り忘れないようにしましょう。紫外線の強い時間帯を避ける、日陰に入るようにする、日傘や帽子、サングラスなどのUVケアグッズを使う、長袖・長ズボンを着用して肌を露出しないなど工夫をしましょう。

漢方と鍼灸

 外からのケアは、紫外線と保湿 中からのケアは、活性酸素除去、腸内環境改善、肝臓の代謝、お血の改善、陰虚(血虚・補腎)改善、コラーゲンなどを含む食養生など。しわのひどい部分、肝臓、大腸、小腸から経絡に落とし込んで最適な漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。ご予算に応じて続けられる美容を目指します。お肌に合うかどうか事前にパッチテストと気功チェックのダブルで調べて大丈夫なものをお使い頂きます。

※美容相談会は営業日毎日開催中
ご予約制なのでお電話かホームページからお申し込みください。
電話:03-3300-0455 
HP:漢方の不二薬局・はりきゅう治療院の藤巻一心堂 – 東京都調布市の漢方薬局・鍼灸治療院 (fuji-kampo.com)お待ちしております。

しみ

 しみとは、皮膚の内部で産生された“メラニン”と呼ばれる色素が皮膚に増加し、皮膚の一部の色が濃くなるものを指します。原因はさまざまであり、メラニンの生成や皮膚のターンオーバー(新陳代謝)に異常が生じる病気によるものもありますが、紫外線の刺激や加齢によるものなど皮膚の生理的な変化によるものが大半を占めます。そのため、一般的に“しみ”は病名ではなく肌トラブルの1つと考えられています。原因にもよりますが、しみの多くは症状もなく治療の必要はありません。ですが、好発部位である顔にできたしみは美容上の観点から深刻な悩みの原因になることも多く、近年では美容外科など“美容”に特化した治療を行う医療機関以外に、一般的な皮膚科でもしみを改善する治療を行うケースが増えています。しみの根本的な原因は、皮膚の内部で過剰な“メラニン”と呼ばれる色素が産生されたり“メラニン”が皮膚にたまり続けたりして、皮膚の一部の色が濃くなることです。ヒトの表皮は4つの層で形成されており、メラニンはもっとも深層の基底層に存在するメラノサイトによって産生されます。表皮は基底層で次々に新しい細胞が作られており、徐々に上層へ押し出されるように移動していき、最終的には角質となって剥がれ落ちていきます。このため、メラニンも基底層で産生された後は古くなった細胞と共に表層へ移動し、最終的には体外へ排出されるのです。しかし、このような皮膚の新陳代謝が滞ったりメラノサイトが過剰に刺激されてメラニンが多く産生されるようになったりすると、メラニンが皮膚に増加してきて、しみを引き起こすと考えられています。皮膚の新陳代謝が滞る原因として挙げられるのは、加齢やホルモンバランスの異常などです。一方、メラノサイトが過剰に刺激される原因としては紫外線や摩擦などの刺激が挙げられます。そのほか、しみの中には雀卵斑(そばかす)などのように遺伝が関与している場合もあり、皮膚がん、色素性乾皮症などの病気が原因で色素沈着をきたす場合もあります。しみは、“皮膚の一部の色が濃くなる”といった外見的に目立つ症状が現れます。全身のさまざまな部位に発生する可能性はありますが、紫外線の刺激などを受けやすい顔、首、腕、背中などに発生しやすいのが特徴です。一方、病気が原因のしみはそれらの刺激に関係ない部位に発生することも多々あります。また、しみの色調や大きさ、触感などは原因や体質によって大きく異なります。基本的にしみは年単位で大きくなっていき、色調はほぼ均一です。一方、急激に大きくなるケースや、色調がまだらなケースは皮膚がんなどの可能性もあるため注意が必要です。しみの多くは紫外線の刺激や加齢などが原因で生じるものであるため、特別な検査が必要になることはまずありません。ですが、皮膚がんなど何らかの病気が原因であることが疑われる場合は、その病気に合わせた検査が行われます。具体的には、しみの状態を拡大鏡で詳しく観察するダーモスコピー検査、しみの組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる皮膚生検、病理検査などが挙げられます。また、神経線維腫症など遺伝子の変異が関わる特殊な病気が疑われるときは遺伝子検査が、しみ以外にも臓器に病気を引き起こす病気が疑われるときはCTやMRIなどの画像検査などが必要になります。しみの治療は原因によって大きく異なります。基本的に紫外線の刺激や加齢などが原因で引き起こされる病的でないしみは治療の必要はありません。しかし、しみは美容上の観点から深刻な悩みの原因になることもめずらしくないため、美容外科や皮膚科などでしみを改善するための薬物療法やレーザー治療、ケミカルピーリングなどが行われることがあります。一方、何らかの病気が原因で発生するしみは、まず原因となる病気の治療を行うことが大切です。また、広範囲にわたって色調の濃いしみは外見上の理由から社会生活の妨げになることもあり、患者の希望によっては手術で切除する治療が行われることもあります。しみの多くは、紫外線や摩擦の刺激、皮膚の新陳代謝の乱れなどによって引き起こされるものです。そのため、発症を防ぐには、日焼け止めや帽子、衣類などを活用して紫外線を防ぐことが大切です。肌の新陳代謝を整えるには規則正しい生活を送ることが必要となります。また、肌の乾燥は新陳代謝を乱す原因になりますので、適度なスキンケアを行うことも大切です。ですが、肌に合わない化粧品の使用を続けるとかえって肌に慢性的な刺激を与えることにつながり、しみの原因になることがありますので控えましょう。

漢方と鍼灸

 毒素を解毒するのは肝臓、ホルモンの分泌は副腎や視床下部と下垂体、食べたものを分解・吸収するのは胃腸、いらなくなったものを捨てるのは大腸と腎臓。特に肝臓は活性酸素を消去する酵素を多く出すので機能低下は怖いです。脳の機能も大事ですね。悩みやストレスが大きいと肝斑をはじめ、しみができやすいです。暴飲暴食も肌にでます。便や小水を我慢するのも毒素が戻って全身を回ります。腸内細菌もお肌に影響します。補気補血は美容にとってとても大事。しみの部分の反応穴から最適な漢方食養生サプリ、自然派化粧品、ツボを選択しお伝えいたします。パッチテストと気功テストのダブルでチェックしてお肌に合うものをお探しいたします。中から外から働きかけて健康と美容を両立させたいですね。

癌など【悪性腫瘍、血液】の症状でお悩みの方に

 「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が癌など【悪性腫瘍、血液】の病気になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 身近な症状として、多血症貧血などの増加が問題となっています。また悪性の病気、白血病悪性リンパ腫乳癌食道癌胃癌の方も増えています。成人・高齢化社会において、癌など【悪性腫瘍、血液】の病気の病気の解消は非常に重要です。

 当院の癌など【悪性腫瘍、血液】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

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癌など【悪性腫瘍、血液】の病気と漢方東洋医学

白血病悪性リンパ腫脳腫瘍舌癌咽頭癌肺癌乳癌食道癌胃癌大腸癌肝臓癌胆嚢癌胆管癌膵臓癌甲状腺癌腎臓癌膀胱癌子宮体癌子宮頸がん卵巣癌精巣癌前立腺癌骨肉腫皮膚癌多血症貧血リンパ節腫アレルギー性紫斑病(IgA血管炎・血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病)低カリウム血症

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について癌など【悪性腫瘍、血液】の病気と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

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アレルギー性紫斑病(IgA血管炎・血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病)

 IgA血管炎とは、皮膚に紫斑(出血性の皮疹)、腹痛、関節痛、腎炎などの症状を呈する、免疫の異常による病気です。“IgA”と呼ばれる抗体がさまざまな臓器の小さな血管に沈着して血管に炎症が起き(血管炎)、症状が出現しますが、発症原因は解明されていません。IgA血管炎は3~10歳の子どもに多く、やや男児に多い傾向があります。日本における患者数の正確なデータはありませんが、欧米の報告では10万人あたり10~20人とされています。成人の患者数は全体の25~30%程度です。発症には季節性があることが知られており、秋と冬に多く夏には少ない傾向があります。一般的に成人期に発症したIgA血管炎は小児期の発症と比較し、再発率が高く、重度の腎障害をきたすことが多い特徴があります。IgA血管炎の発症のきっかけとして、溶血性連鎖球菌を代表とする細菌やウイルス(水疱や風疹など)の急性感染症、副鼻腔炎や深い虫歯などの慢性感染症、薬剤、悪性腫瘍、食物が知られていますが、明らかな原因が分からない場合がほとんどです。これらの病原体や物質は、IgAと結合する抗原であると考えられています。IgA血管炎では、IgAと抗原が結合した免疫複合が血管の壁に沈着し、炎症反応が生じ血管が障害され発症に至ると考えられています。IgA血管炎のIgAは、正常のIgAと異なり糖鎖が欠損している異常なIgAであることが特徴です。IgA血管炎の血管炎は大動脈や冠状動脈などの大きな血管ではなく、むしろ小さい血管に生じます。皮膚、腎臓、消化管、関節などの小さい血管が障害された結果、皮膚の紫斑、腎炎、消化器症状、関節痛などの症状が出現します。

 IgA血管炎で見られる皮膚症状は“紫斑”と呼ばれるものであり、血管からの出血により生じます。紫斑は下肢左右対称に認めることが多いのですが、上肢や顔などにも出現します。指先で皮疹を押しても、皮下出血が原因であるために、消えたり色が薄くなることはありません。また、周囲の正常な皮膚の表面と比較して、かすかに盛りあがっています。重症では血液を含んだ水ぶくれのようになることもあります。腹部症状はIgA血管炎の発症早期に半数程度の患者に合併し、臨床上大きな問題となります。腹痛、嘔気、嘔吐などの症状が多く見られます。激しい腹痛や下血など症状もしばし経験されます。紫斑の出現以前に腹部症状がでる場合があり、その場合は診断に難渋することもあります。IgA血管炎における関節症状は、膝や足関節の腫脹や痛みが一過性に生じます。運動時に痛みの増強が見られることもありますが、日常生活に支障をきたすほど重症化することはまれです。半数の患者においてたんぱく尿や血尿や浮腫などの腎炎の症状が出現します。腎炎はIgA血管炎の発症まもない急性期に発症する場合がほとんどです。実は、ほとんどの小児患者では、腎炎の発症から半年程度で自然治癒することが多く、1-2割のみが治療対象となります。一方、成人では腎障害が慢性化することもあり、注意が必要です。

 IgA血管炎を診断するための特異的な検査はありません。小児においては、臨床症状や超音波などの画像検査をもとにIgA血管炎と診断します。一方、成人では、同じような紫斑を呈する病気としてANCA関連血管炎、皮膚白血球破砕性血管炎、続発性血管炎などがあります。これらを鑑別するために、皮膚生検を行い、直接蛍光抗体法という検査で小型血管にIgAの沈着があるかどうかを確認し診断することがあります。腎炎の評価のために定期的な尿検査を行い、血尿・たんぱく尿の有無と程度を評価します。また、必要に応じて血液検査で腎障害の程度を評価します。高度たんぱく尿や腎機能障害などの重い症状がある場合は、腎生検により腎炎の重症度を評価し、治療方針を決定します。腹部症状がある場合には、腹部エコー検査で腸管の浮腫、腸重積、腸管穿孔を確認し、腸からの出血を確認するために検便を行います(便潜血)。IgA血管炎では、軽症の場合であれば無治療でも自然に軽快することが多いです。原則的に、軽症例に対しては安静と対症療法をしながら経過観察を行います。

 薬物治療では、中等度以上の消化器症状や関節症状に対して短期の副腎皮質ステロイドの投与を行います。腹部症状は副腎皮質ステロイドがよく効く場合が多く、減量や中止により再発することが少なくありません。腎炎については、腎生検の組織所見を参考に、重症度に準じた治療が選択されます。組織所見が重症の場合は、副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬を選択します。小児では腎炎の治療反応性は良く、再発もまれですが、成人では腎機能障害や尿異常の遷延を認めることがあります。腹部症状や関節症状には、副腎皮質ステロイドが主に選択されますが、血液を固めるために必要な因子である第XIII因子の低下を認める場合は第XIII因子製剤が投与されることもあります。小児においては比較的予後良好な病気ですが、成人では腎障害を残すこともあるため注意が必要です。

 ここで免疫とは、侵入した細菌やウイルスなどの異物から身体を守る、体内の老廃物やがんなどの異常な細胞、死んだ細胞などを処分する、傷ついた細胞があれば修復するなど、身体の異常に気づいて正常な状態に戻す、身体全体の調子を整えるシステムのことです。免疫における感染防御では、異物が体内に入ると、排除しようと働く免疫グロブリンが作られ、健康な状態を維持しています。免疫グロブリンは抗体としての機能や構造を持っているタンパク質の総称で、細菌やウイルスなどの病原体が侵入した時に、排除しとうと働く「抗体」の機能をもち、血液や体液中に存在しています。免疫グロブリンは、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、それぞれに働く場所や分子量が異なります。その中の一つの「IgA」は、病原菌やウイルスの侵入を防御するという重要な役割を担っています。「IgA」は、体内では2番目に多い免疫グロブリンで、鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在しています。IgAは、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合し、病原体やウイルスが持っている毒素を無効化して感染しないように阻止する働きがあります。また、免疫グロブリンには、特定の細菌やウイルスにのみ反応する「特異性」があるため、基本的に多種類の感染症の予防はできません。しかしIgAは、特定の細菌やウイルスだけに反応するのではなく、多くの種類の細菌やウイルスに反応するという特徴があるため、さまざまな感染症の予防ができるのです。IgAは、母乳、特に、出産後に数日間分泌される濃い母乳の「初乳」にも多く含まれています。生まれたばかりの赤ちゃんは自分でIgAを作ることができません。しかし、母乳によって赤ちゃんの体内にIgAを移行できるため、細菌やウイルスによる感染から守ることができるのです。腸管には、身体全体の60%以上のIgAが存在し、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合して毒素を中和し、体内への侵入を防いでいます。腸管の主な働きは消化吸収ですが、 多くの細菌やウイルスも口から入り腸を通って体内に侵入するため、身体を守る器官としてもとても重要です。そのため、腸管の壁には、異物が侵入した時に異物の排除を指令する役割があるリンパ組織「パイエル板」が存在しています。パイエル板の外側にはM細胞があり、異物を発見するとその情報がマクロファージや樹状細胞、ヘルパーT細胞やB細胞に伝わります。するとB細胞はIgAなどの抗体を作り出し、異物を撃退するのです。また、IgAを作るB細胞は腸管だけでなく、口や鼻など身体全体の粘膜を移動してIgAを作り出すため、全身で異物の侵入阻止に貢献しています。一方で、IgAには基準値があります(110〜410mg/dL)。基準値範囲外の場合には、さまざまな疾患が考えられます。

漢方と鍼灸

 標治と本治で分けて考えます。標治では出血を止めること、腹痛を和らげること、吐き気を止めること、関節痛を抑えること、腎炎をとめることです。しかし副腎皮質ステロイドで炎症を抑え込んでも本治にはなりません。本治は免疫の異常を起こす原因をつかむことです。子供の場合、肝より脾の異常を考えた方がいいでしょう。大人は脾より肝の場合の方が多いと思います。発症の原因はまだわかりませんが、ウイルスや細菌、添加物、薬剤などが挙げられています。IgAとはどんなものかは上に載せておきましたが、まだ腸管免疫のしっかりしていない子供が未知のウイルスや細菌、抗生剤、添加物などに反応して過剰にIgA産生してしまうのではないでしょうか。その中には異常なIgAも含まれている。秋や冬に発症するのは寒くなって免疫が落ち風邪が流行る頃だからではないでしょうか。大人の場合は、ストレスや仕事疲れなど弱っている時に免疫の異常が起こるものと考えられます。出血箇所、炎症箇所、ウイルスや菌の反応穴、免疫の反応穴などから最適な漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。なかなかステロイド治療でうまくいっていない場合、長期服用する前、併用したい場合にご相談ください。

リンパ節腫

 首には多くのリンパ節がありますが、通常は体表からリンパ節を触れることはありません。しかし、リンパ節が大きくなって1cm以上になると体表から触れるようになります。そのような状態を頸部リンパ節腫脹と呼びます。3 cm を超えると悪性の可能性が高くなります。炎症性の場合,表面は平滑で軟らかく可動性があり,強い自発痛・圧痛を認めます。一方,癌の転移では,表面が不整で著しい硬さを示し,相互に癒合し可動性がなく,自発痛・圧痛のないことが多いです。悪性リンパ腫では表面は平滑であるが,充実性で硬く(弾性硬),可動性があり圧痛はないことが多い。ただし急速に増大する時は疼痛を訴えることがあります。4〜6 週間以上持続しているリンパ節腫脹は生検の適応と考えられ,特に短期間で急速に増大し,発熱,盗汗などの全身症状を伴い,LDH の増加を認める場合は,早急に生検が必要です。リンパ節は、リンパ液を濾過する器官であり、リンパ液の中を流れてきた細菌やウイルス、がん細胞などを捕らえて攻撃する作用を持ちます。また、リンパ液に乗ってがんが転移しやすいのもリンパ節の特徴であり、リンパ節自体が悪性化する病気もあります。数週から数カ月かけて進行し,無痛性の場合は悪性疾患を疑います。悪性リンパ腫および急性白血病でも急速に増大する場合は有痛性の腫脹をきたすことがあるため注意が必要です。結核性のものは無痛性で,徐々に腫脹し長期間変わらないことが多いですね。腫瘍性の場合は,持続的に増大し縮小傾向を認めないことが多く,縮小傾向を認めた場合は悪性腫瘍の可能性は低いです。まとめると全身性の場合は,ウイルス性感染,自己免疫性疾患,白血病,リンパ腫などを考え、局所性リンパ節腫脹の場合は,局所炎症,癌の転移,結核などを考えます。頸部リンパ節はこのような一般的なリンパ節と同様の性質を持ち、腫大する原因はさまざまです。特に治療の必要がないこともあれば、生命に関わる重篤な病気が原因となっていることもあるため、注意が必要です。

 まず感染症で細菌やウイルスが入り込むことでリンパ節が反応性に大きくなります。麻疹や風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、EBウイルス、結核菌などが原因となります。単なる上気道炎や虫歯でも頸部リンパ節腫脹が生じることがあります。急激に腫大し、感染症が軽快すると徐々に小さくなるのが特徴です。腫大を繰り返すとリンパ節内が瘢痕化して元に戻らないこともありますが、大きな問題はありません。頸部リンパ節はがんの転移が起こりやすい場所ですが、頸部リンパ節腫脹において、がんの転移が原因となっている場合は高くありません。頸部リンパ節自体ががん化したもので悪性リンパ腫やリンパ管腫などが挙げられます。川崎病は乳幼児に好発する病気で、発症メカニズムは解明されていません。高頻度で片側性の頸部リンパ節主張を来たすのが特徴です。頸部リンパ節腫脹の症状は原因によって大きく異なり、丁寧な問診が診断の鍵となります。感染症によりリンパ節が急激に大きくなり、重症の場合にはリンパ節自体が発赤して熱感、痛みを伴います。リンパ節内や周囲に膿の塊を形成して、膿が出てくることもあります。全身症状としては発熱や咽頭痛、頭痛などが現れます。結核や梅毒などの長い経過を辿る感染症では、リンパ節は徐々に大きくなり、大部分は痛みがありません。がんの転移、リンパ節のがんの場合、リンパ節は徐々に腫大し、痛みを伴いません。正常なリンパ節は触れると可動性がありますが、この場合には可動性が失われるのが大きな特徴です。全身症状としては、がんに伴う体重減少や痛みの他に、原発巣に特有の症状が現れることもあります。川崎病は、頸部リンパ節腫脹の他にも高熱や目の充血、イチゴ舌、全身の発疹などが現れます。適切な治療を行わないと冠動脈瘤や腎不全などの重篤な合併症を生じることがあります。頸部の造影CT検査超音波検査などの画像検査では頸部リンパ節腫大の程度や位置などを正確に評価することが可能です。また、他臓器のがんや他の部位のリンパ節腫大を調べるために全身CT検査が行われることが一般的です。血液検査では、炎症反応IL-2レセプターなどの腫瘍マーカーの評価を行います。また、場合によっては甲状腺ホルモンなどを調べて、内分泌疾患がないかを確認することもあります。リンパ節に針を刺して組織の一部を取り出し、病理検査(生検)を行います。患者さんの体への負担が大きい検査ですが、リンパ節腫大の正確な原因が特定できます。すべての例に行うわけではなく、血液検査や画像検査などから悪性リンパ腫や結核が疑われるときに行います。特に悪性リンパ腫では、病型を定め、治療方針を決定するうえでも大切な検査です。血液検査,胸部 X 線写真をまず行い,その結果で非腫瘍性疾患が疑われたら,ウイルス抗体価,自己抗体,細菌学的検査などを行います。可溶性インターロイキン 2 受容体(sIL-2R)が上昇する疾患は悪性リンパ腫以外でも多数認められますが、sIL-2R が 2,000 IU/L 以上の場合は,悪性リンパ腫を念頭に置いて精査をする必要があります。白血病が疑われたら骨髄検査を施行し,リンパ腫が疑われたらリンパ節生検を行います。癌の転移が疑われた場合は,消化管内視鏡,CT,超音波,腫瘍マーカーなどで原発巣を検討します。

漢方と鍼灸

 リンパ節が腫れている箇所、ウイルスの反応穴、癌の反応穴、骨髄の反応穴、原発の癌の反応穴、甲状腺の反応穴などから漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。抗がん剤、放射線などの副作用を軽減させ体力、免疫力を下げないことも大切です。

子宮体癌

 子宮体癌とは、子宮の内側を覆う“子宮内膜”と呼ばれる組織から発生するがんのことです。同じ子宮に生じるがんに“子宮頸がん”がありますが、がんの生じる部分が異なり、原因や症状、治療方法などがまったく異なる病気なので注意が必要です。子宮は女性特有の臓器で、妊娠時に胎児を育てる重要な役割を果たします。子宮自体は筋肉(平滑筋)でできていて、内側は受精卵が着床する場でもある子宮内膜と呼ばれる粘膜で覆われており、女性ホルモンの分泌バランスによって増殖・成熟したり、剥がれ落ちたりすることを繰り返しています。なお、“月経”は妊娠に向けて増殖・成熟した子宮内膜が剥がれ落ちたものが血液などと共に排出されたものです。子宮体がんの好発年齢は50~60歳代で閉経後に発症するケースが多く、早期の段階から不正出血が生じることが多いため、比較的早く発見できるがんの1つでもあります。しかし進行すると、がん細胞がリンパ節や腹腔内をはじめ、さまざまな箇所に転移することもあります。子宮体がんの発症には、“エストロゲン”と“プロゲステロン”という2つの女性ホルモンが関わっています。エストロゲンは子宮内膜の増殖を促す作用があります。一方で、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑制する作用を持ち、エストロゲンの作用を調整しています。このプロゲステロンが不足して相対的にエストロゲンが過剰となる状態が続くと、刺激によって子宮内膜が異常に増殖し、子宮体がんを発症すると考えられています。そのため、妊娠回数の少ない人肥満の人など、エストロゲンに過剰にさらされている期間が長い女性は子宮体がんの発症リスクが高くなると考えられています。また、以前は更年期障害などの治療で卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤だけのホルモン療法を行うことがあり、子宮のある女性にエストロゲンだけのホルモン治療をすることによって子宮体がんのリスクが上がることが懸念されました。しかし現在は、子宮のある女性に対してホルモン治療を行う場合はエストロゲンとプロゲステロンを併用することが一般的であるため、ホルモン治療によって子宮体がんにかかるリスクは小さくなっています。なお、手術により子宮を摘出した女性に対して行うホルモン治療では、エストロゲンのみのホルモン治療が行われます。そのほかに月経不順のある人や肥満糖尿病高血圧といった病気を持つ人は子宮体がんにかかりやすくなるといわれています。また、子宮体がんや尿路上皮がんは遺伝子の異常によって引き起こされるケースもあり、同じ家系に大腸がんや乳がんを患ったことがある人がいると通常より発症リスクが高いことが知られています。子宮体がんの中でもっともよくみられる症状が不正性器出血です。出血の現れ方は人によって異なりますが、初期症状として現れることもあり、早期発見に役立つ場合があります。月経のような赤い出血がみられるケースもあれば、茶色っぽいおりもののみがみられるケースも少なくありません。子宮体がんは閉経後に発症しやすいため、閉経したにもかかわらず性器出血があるときは婦人科を受診する必要があります。子宮体がんは進行すると腟や卵巣、卵管などを巻き込んで破壊しながら増殖していき、リンパ節を含む遠隔転移を引き起こすこともあります。進行すると出血を伴う下腹部痛などの症状がみられるようになります。子宮内膜の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。子宮体がんの確定診断に必須の検査となっています。子宮体がんの確定診断では子宮内膜組織診を中心に行い、補助的に子宮内膜細胞診を行うことがあります。細胞診だけでは確実な診断を行うことが困難なため、すでに子宮体がんを疑うような症状が現れている人には組織診を行うことが一般的です。子宮内膜組織診とは、さじ状の器具もしくは吸引器具を使って子宮内部の組織を採取して行う検査のことです。一方、子宮内膜細胞診は、子宮の内部に細い棒状の器具を挿入し、細胞を採取して行う検査を指します。子宮の状態を調べるための検査です。超音波検査は腟の中やお腹の上から子宮に向けて超音波を当て、子宮の大きさやしこりの有無などを外来受診時に調べることができます。一方、子宮鏡検査は腟から子宮の内部に子宮鏡と呼ばれる特殊な器具を挿入し、内部の状態を詳しく調べる検査です。子宮体がんは子宮の内部から発生するので、診断するうえで有用な検査となります。病気の広がりや転移の有無などを詳しく評価するため、MRIなどの画像検査が行われます。また、遠隔転移の状況を把握するためにCT 、PET検査が行われることもあります。子宮体がんの治療の第一選択は手術によって子宮を摘出することです。早期の子宮体がんであれば、腹腔鏡下手術やロボットを使用した手術などの低侵襲手術(患者の体にかかる負担が少ない手術)が行われます。また、転移を起こしたような進行がんであっても原則として手術が行われます。子宮体がんでは子宮と卵巣、卵管を摘出します。摘出する範囲はがんの広がりによって異なり、範囲によって単純子宮全摘出術、準広汎子宮全摘出術、広汎子宮全摘出術の3種類があります。いずれの手術においても、子宮体がんの場合は卵巣と卵管は摘出されるのが一般的です。単純子宮全摘出術は子宮を摘出する手術です。準広汎子宮全摘出術は子宮に加え、子宮を支える組織の一部も摘出する手術です。これらの手術では、がんの広がりに応じて骨盤内や腹部大動脈周辺のリンパ節をあわせて切除することがあります(リンパ節郭清)。また、広汎子宮全摘出術は子宮に加え、子宮周辺の組織や腟の上部まで含めた広い範囲を摘出する手術です。この手術では通常骨盤内のリンパ節郭清が行われ、必要に応じて腹部大動脈周辺のリンパ節郭清も行うことが検討されます。子宮体がんに対して広汎子宮全摘術が行われることはまれです。がんに放射線を照射してがんの縮小を目指す治療です。日本では手術後の再発予防には抗がん剤が用いられるケースが多いのですが、放射線治療が行われることもあります。また、術後に腟に再発した場合などにも放射線治療の効果が期待できます。手術に耐えうる体力がないなど手術が行えないケースにも、手術よりも治療成績は芳しくないものの放射線治療が行われることがあります。子宮体がんは肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣が発症リスクを高めることが分かっています。そのため、発症を予防するには食生活や運動習慣などをととのえていくことが必要です。また、月経不順のある人も子宮体がんにかかりやすい可能性があるため、気になる症状がある場合は婦人科の受診を検討しましょう。さらに、家系内に大腸がん・乳がん・尿路上皮がん・小腸がんなどを発症したことがある女性は遺伝によって発症リスクが高いことが知られています。何かしらの症状が現れたり、異常を感じた場合には、放置したりせずに婦人科を受診するようにしましょう。

漢方と鍼灸

 まず閉経してから不正出血が起きたらすぐ診てもらいましょう。子宮癌の部位、癌の反応穴から最適な漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。抗がん剤や放射線で体力・免疫力を落とさないようにし、副作用を抑え込めば抗がん剤が効きやすくなります。

多血症

 多血症とは、血液中の赤血球と呼ばれる細胞の濃度が高くなる病気です。私たちの血液は“血漿”と呼ばれる液体成分と赤血球・白血球・血小板などの細胞からできています。多血症は、脱水などによって血漿の量が減るために赤血球の濃度が高くなる①“相対的多血症”と、実際に赤血球の産生量が多くなる②“絶対的多血症”に分けられ、多血症の多くは①相対的多血症とされています。

 多血症になると、血液の粘性が高くなるため血流が悪くなり、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が引き起こされ、また、血液が固まりやすくなることで血栓症のリスクも高くなるとされています。血液中の血漿と呼ばれる液体が少なくなり、赤血球の数自体は変わらないものの相対的に赤血球の濃度が高くなるタイプの多血症です。主な原因は下痢、嘔吐、大量の発汗などで体の中の水分が失われて血漿が減少することとされています。一方で、①相対的多血症の中には、喫煙習慣やアルコール摂取、精神的なストレスが誘因となって明らかな脱水などがないにもかかわらず多血症になる“ストレス多血症”と呼ばれるものも知られています。赤血球の産生量が実際に増えることで濃度が高くなるタイプの多血症です。
 ②絶対的多血症は、赤血球の産生が制御されず次々と産生されていく骨髄増殖性疾患に分類される②A“真性多血症”と、ほかの原因によって赤血球の産生が促される②B“二次性多血症”に分けられます。②A真性多血症の原因は、JAK2と呼ばれる遺伝子の変異によるものが大半であるとされています。一方、②B二次性多血症の原因は多岐にわたります。赤血球は全身に酸素を運搬するはたらきがあるため、肺の病気や過度な喫煙習慣、高地での居住などにより慢性的に体内の酸素が不足することによって過剰に産生されるようになります。また、赤血球はエリスロポエチンと呼ばれるホルモンのはたらきで産生が促されるため、エリスロポエチンを産生する腫瘍や腎臓の病気が原因で②B二次性多血症を引き起こすこともあります。多血症は赤血球の濃度が上昇することで血液の粘性が高まり、血行の悪化を引き起こします。その結果、脱力感、疲労感、頭痛、頭重感、ふらつきなどを引き起こし、耳鳴り、めまい、視界の歪みなどの感覚器症状がみられます。また、赤ら顔、目や口の粘膜の充血などがみられることも多く、①A真性多血症では皮膚のかゆみや集中力の低下がみられるようになり、70%の割合で肝脾腫(肝臓や脾臓ひぞうが腫れる)を起こすのも特徴の1つです。一方で自覚症状のないケースもあり、健康診断などで偶然発見されることもあります。多血症が進行すると血液が固まりやすくなるため、血管の中に血栓(小さな血の塊)ができて心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓症など命に関わる病気を引き起こすリスクも高くなります。なお、真性多血症はまれに白血病へ移行するケースもあるため注意が必要です。赤血球の数やエリスロポエチン濃度、貧血の有無などを評価するため血液検査が行われます。真性多血症は赤血球以外にも白血球や血小板などの血液中の細胞も増えることが多いため、多血症のタイプを鑑別する手がかりとなることもあります。赤血球の異常な増殖を引き起こし得る骨髄の病気との鑑別のため、骨髄を採取して顕微鏡で詳しく観察する検査を行うことがあります。➀A真性多血症の大半はJAK2遺伝子の変異によって引き起こされることが分かっています。そのため、A真性多血症の診断するために遺伝子検査を行うことがあります。多血症は進行すると脳梗塞や肺塞栓症、心筋梗塞などの病気を引き起こすことがあります。また、腎臓の腫瘍などが原因で発症することもあるため、合併症の評価や発症原因を調べるためにX線、CT、MRI、超音波などの画像検査が必要になることあります。多血症の治療は発症原因によって大きく異なります。➀相対的多血症の場合は、適正な水分補給などをすることで改善していくことがほとんどです。絶対的多血症の中でも②A真性多血症は、血液を体内から抜き取る“瀉血治療”が行われますが、効果が不十分な場合には抗がん剤などを用いた薬物療法が行われます。また、血栓症を予防するための抗血小板薬や皮膚のかゆみを改善するための抗ヒスタミン薬などを用いた対症療法が必要になることもあります。それに対して二次性多血症は、赤血球の増加を引き起こしている原因を改善することが必要です。具体的には原因となる肺や心臓の病気の治療、禁煙、エリスロポエチンを産生する腫瘍の切除などが挙げられます。多血症の原因はさまざまであるため、発症を予防できるタイプとできないタイプがあります。相対的多血症は、脱水やストレス、喫煙習慣などが原因で引き起こされるため、発症を予防するには生活習慣の改善が必要です。絶対的多血症の中でも遺伝子変異によって引き起こされる真性多血症は現在のところ詳しい原因が解明されていないため、予防も難しいとされています。一方、何らかの原因で赤血球が過剰に産生されるようになって引き起こされる二次性多血症は禁煙や居住場所の変更、赤血球の過剰生産の原因となっている肺や心臓の病気の治療などを行うことで予防することが可能です。

漢方と鍼灸

 相対的な方は水分補給、ストレスが起因だと水分補給では良くならず自律神経の改善。絶対的な方は遺伝と原因は多岐になります。お血の漢方が来ることが多いですね。原因となる疾患場所、腸骨から骨髄の反応をとって漢方食養生サプリツボを選択しお伝えいたします。
 禁煙や禁酒、環境の改善なども必要ですね。アルコール度数の高いもの日本酒などは水分を持っていかれるので気を付けましょう。