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【耳、鼻、口】の対策と漢方

 難聴味覚障害喉の違和感など【耳・鼻・口】に見られるいろいろなお悩みで不安を抱いたことはありませんか。耳鼻咽喉科に通っているけれど、なかなか改善しないなどの場合は、漢方も一度お試しください。

【耳・鼻・口の病気】は、身近な病気で常習化することも多く見られます。根本的に改善するために東洋医学漢方)ご相談を承ります。
 身近な症状としてめまい難聴いびきなどの増加が問題となっています。お子様や若年層の方のアレルギー性鼻炎扁桃炎・口内炎などの方も増えています。各世代の社会において、【耳、鼻、口】の健康は非常に重要です。

 当院の【耳、鼻、口】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

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【耳、鼻、口の悩み】と漢方東洋医学

耳の閉塞感めまい耳鳴り難聴中耳炎・耳漏外耳炎・外耳湿疹喉の違和感・異物感嚥下困難口臭喉が渇くいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)歯肉炎味覚障害臭覚障害メニエール病耳管狭窄症扁桃肥大舌痛症唾石症副鼻腔炎アレルギー性鼻炎上咽頭炎上気道炎・扁桃炎・扁桃周囲膿瘍・咽頭炎・耳下腺炎・顎下腺炎・口内炎、その他

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について【耳、鼻、口】と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

■漢方の不二薬局、はりきゅう治療院 藤巻一心堂へのアクセスはこちら

■遠方の方は、オンライン(電話)でご相談いただけます。

【こころの悩み】の対策と漢方

 「もしも、身近な人、あるいは自分自身が【こころの病気】になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 身近な症状として不眠症うつ病などの増加が問題となっています。お子様や若年層の方の、発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害【ADHD】、学習障害)摂食性障害などの方も増えています。各世代の社会において、こころの健康は非常に重要です。

 当院の【こころの悩み】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

【こころの病気】と漢方東洋医学

のぼせ不眠症チック症・トゥレット症うつ病双極性障害・躁症状統合失調症依存症強迫性障害摂食性障害発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害:ADHD、学習障害)パニック障害・不安障害・広場恐怖PTSD慢性疲労症候群手掌多汗症起立性調節障害自律神経失調症過呼吸症候群(過換気症候群)自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群・自閉症・広汎性発達障害)、その他

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「こころの病気」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

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コロナ感染症・後遺症・ワクチン副反応

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症です。ウイルスはヒトの粘膜に付着し、そこから体内に入り込んで増殖することで発熱やせきなどの症状を引き起こします。コロナウイルスとはRNAを遺伝情報とし、「エンベロープ」と呼ばれる脂質の二重膜を持つウイルスの総称です。新型コロナウイルス以外にはいわゆる「かぜ」の原因となるウイルスや、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の原因となるウイルスがあります。2019年12月に中国で初めて報告され、今もなお世界的な流行を見せています。新型コロナウイルス感染症は新型コロナウイルスの感染から1~14日(平均約5日)の潜伏期間ののち、発熱、鼻水、喉の痛み、せきなどの呼吸器症状や、嗅覚異常や味覚異常といった症状が現れます。また、感染者の一部は肺炎が悪化して酸素投与や集中治療室での人工呼吸管理が必要になることがあり、特に、高齢者や基礎疾患などがある人、一部の妊娠後期の人で重症化のリスクが高いといわれています。新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日間程度はほかの人に感染させる可能性があるといわれています。特に、発症直前や直後がもっともウイルス排出量が多く、感染のリスクが高まります。新型コロナウイルスは一般的に飛沫感染と接触感染によって感染し、中でも飛沫感染が主な感染経路であると考えられています。飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、せき、会話によるつばなど)に含まれたウイルスをほかの人が口や鼻などから吸い込むことで感染する経路です。接触感染とは、感染者が触れることなどでウイルスが付着したものに、ほかの人が触れてその手で口や鼻などを触ることでウイルスが粘膜から感染する経路です。眼の粘膜である結膜からも感染するといわれています。新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日の間(特に発症直前・直後)にほかの人に感染させるといわれています。また、新型コロナウイルスに感染していても症状が出ない人がおり(無症状病原体保有者)、この場合でもほかの人に感染させる可能性があります。一方、新型コロナウイルスに感染している人のうち、ほかの人に感染させているのは約2割であるといわれており、この人たちが何人もの人に感染させてしまうことで感染が広がってしまうと考えられています。新型コロナウイルスなどのウイルスは、増殖や流行を繰り返す中で遺伝子配列を少しずつ変異させており、新型コロナウイルスは約2週間で1か所程度の速さで変異を繰り返しているといわれています。そのうち、感染性が高まったり、ワクチンへの効果を弱めたりする、またはその可能性がある株を「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株(VOI)」として警戒の対象としており、2021年9月時点では4種類のVOCと4種類のVOIが報告されています。2021年9月時点で流行の中心とされているのはVOCの1つであるデルタ株と呼ばれる変異株であり、従来株と比べると感染性や入院リスクが高く、ワクチンや抗体医薬の効果を弱める可能性があるとされています。新型コロナウイルス感染症の発症早期では発熱・鼻汁・喉の痛み・せき・倦怠感・息苦しさといったかぜやインフルエンザに似た症状や、嗅覚異常・味覚異常、下痢などが現れることがあります。一部の人は症状が悪化して肺炎になり、入院が必要になることもあり、さらに重症化すると集中治療室での人工呼吸管理が必要になります。重症化する場合は発症後約5~7日程度で急速に悪化することが多く、特に高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を持つ人で重症化しやすいことが知られています。また、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と呼ばれる重度の呼吸不全や、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応、血栓症や心筋炎が合併症としてみられることもあり、若年層であっても重症化することがあります。新型コロナウイルス感染症にかかった人の中には、治療や療養が終わったにもかかわらず一部の症状が長引くことがあり、いわゆる後遺症として報告されています。中等症以上の患者の一部に、退院3か月後の肺CT画像上での画像所見、肺機能検査の異常、筋力低下や息苦しさなどの自覚症状が認められています。PCR検査や抗原検査で陽性となり入院した患者のうち10~20%程度に診断後6か月経過時点で疲労感、倦怠感、息苦しさ、睡眠障害、思考力や集中力の低下、脱毛、筋力低下、頭痛、嗅覚味覚障害などが残っていました。病院入院やホテル療養した無症状・軽症・中等症の患者の一部は1か月後までに嗅覚障害や味覚障害が残っていました。新型コロナウイルスの重症度は、血液の酸素飽和度(SpO2)と呼ばれる検査値と、臨床症状に基づいて判断されます。軽症:SpO2 96%以上、呼吸器症状がない、せきのみで息切れがない、中等症I(呼吸不全なし):SpO2 94%~95%、息切れと肺炎所見がある、中等症II(呼吸不全あり):SpO2 93%以下、酸素投与が必要、重症:集中治療室での治療が必要または人工呼吸器が必要です。1年を経過してもなお後遺症に悩んでいる方が沢山いらっしゃいます。
 新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状(注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等)が現れることがあります。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。しかしこれら以外の副反応は確かに存在し、心筋炎、心膜炎、帯状疱疹、膵臓に穴があいた、大腿骨頭壊死、原因不明の死、アナフィラキシー症状など聞いております。全く問題にならない方と異常な免疫の亢進や低下で苦しむ方がいるのだと思います。

漢方と鍼灸

 東洋医学では、風邪の引きはじめを太陽病といい、その時の治療は発汗、発散です。代表処方は、麻黄湯、葛根湯です。そこで病邪が出ていかず中に侵入すると少陽病と言って肺にまで降りて来ます。代表処方は小柴胡湯です。そこで気管支炎や肺炎などを起こしますが大火事になると陽明病という時期になり肺が焼けくる状態です。石膏が入った処方を飲みます。代表処方は麻杏甘石湯や小柴胡湯加石膏です。風邪が侵入してからのスピードも速いですが、新型コロナのスピードはもっと速いです。次次に代わる症状と病期に合わせて飲んでいきますがあまりに早いので太陽病と少陽病、陽明病を合わせた処方を出しておくこともあります。また上咽頭や臭いのセンサーや味のセンサーをウイルスから守る対策もやっておいた方が予後の後遺症になりにくいでしょう。当薬局で今までコロナ陽性になってご相談された方で臭覚異常、味覚異常など後遺症になった方はいません。免疫力が落ちている年齢の方や疲れがたまった方にはおすすめしている食養生があります。ワクチンの副反応が気になって相談される方も多いですが、ワクチンの種類とその方の体質によってお出しする漢方は人それぞれ違います。ですが飲む前はひどい副反応で仕事に行けなかった方も打つ前に飲んで頂いたらほとんど出なかったので会社に行けましたなど軽く済んだご報告をいくつもくださいました。ワクチンを打たれる方で心配な方は一度ご相談ください。

掌蹠膿疱症

 掌蹠膿疱症とは、手の平や足の裏に膿疱(内部に膿うみがたまった水膨れ)が繰り返しできる病気のことです。通常、“膿”は細菌感染などによって生じるものですが、この病気の膿疱は感染によって生じるものではありません。明確な発症メカニズムは解明されていませんが、この病気は扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、歯周病などの体の一部で感染が生じることや金属アレルギー、喫煙などが発症と関連していると指摘されています。発症すると、最初に小さな水疱を生じ、次第に膿疱に変化、しばらくすると膿疱が乾いてかさぶたになって剥がれ落ちます。この現象を次々と繰り返します。重症なケースでは、手の平や足の裏の皮膚が厚くなってひび割れを起こすため痛みを伴うようになります。また、約1~3割のケースで前胸部をはじめとする関節が腫れたり痛んだりする症状が見られるのも特徴の1つです。治療は、まず原因と考えられる感染部位の治療を行ったり、アレルギーを引き起こす金属を避けることや禁煙などの生活習慣の改善をすることが重要です。症状を抑えるためには、ステロイドの塗り薬や、内服治療、光線療法などを行います。なお、重症例では近年、生物学的製剤を使用することができるようになりました。掌蹠膿疱症は手の平と足の裏に次々と小さな水疱ができ、徐々に膿疱に変化していくのが特徴です。膿疱は時間が経つとかさぶたになって皮がむけていき、また別の場所で新たな病変が形成されます。悪化すると手の平や足の裏の皮膚が赤くなって厚くなり、些細な刺激でひび割れが起こるなど痛みを伴いやすくなります。なお、掌蹠膿疱症によって生じる膿疱は無菌ですが、潰れた部位に細菌感染が二次的に生じるケースもあります。また、掌蹠膿疱症は約1~3割で前胸部(特に胸骨と鎖骨の接合部など)、後ろの首の付け根、腰の骨に炎症が生じ、腫れや痛みを伴うことがあり、注意が必要です。爪にも肥厚や点状陥凹、変形などを引き起こします。手の平や足の裏だけでなく脚の脛すね、膝などに赤い発疹が現れることもあり、このような掌蹠膿疱症による他部位の発疹のことを“掌蹠外皮疹”と呼びます。

漢方と鍼灸

 まさに「木を見て森を見よ」ですね。患部を見ていても対症療法にしかなりません。免疫の狂いから体中に慢性炎症を繰り返している状態です。免疫の狂いはどこから生じたのか?
食生活の乱れ、寝不足、慢性疲労、ストレス、老化、代謝異常、ホルモン異常、冷え、暴飲暴食などなど問診でみつけていきます。歯が原因と思われ、治療をしても掌蹠膿疱症が良くならない方もいます。患部の波長を捕えて経絡に落とし込んで漢方ツボ食養生などを選択していきます。また免疫の反応を捕えるツボも見ていきます。

眼痛

 眼痛は「ゴロゴロする異物感、刺すような痛みなどの目の表面の痛み」と「眼球の奥が痛む、深部の痛み」に分けられます。表面の痛みの場合には、結膜と呼ばれる白目の炎症(結膜炎)や目の中に異物が入ったこと(角膜異物)により起こることが多いです。また目の中央の角膜に傷がついても(点状表層角膜炎、角膜潰瘍)起こります。他にはまぶたの炎症で、眼瞼炎、麦粒腫、霰粒腫などや逆さまつげによるもの考えられます。深部の痛みではぶどう膜炎、眼精疲労、視神経の炎症、頭部の異常などが考えられます。また頭痛や副鼻腔炎に関連して起こることもあります。ひどい痛みがある、目の充血がある場合、また嘔吐や視力低下がある場合は早めの眼科受診が推奨されます。角膜疾患では、他の眼疾患に比べて、眼が赤くなる、流涙(りゅうるい)、痛みなどの症状がよくみられる傾向にあります。これらの症状がなければ、角膜疾患である可能性は非常に低いです。眼の表面の痛み、異物感、まばたきをしたときの痛みがあれば、異物が疑われます。コンタクトレンズを使用している人は、角膜掻爬、角膜潰瘍、またはコンタクトレンズ角膜炎の可能性があります。眼の奥がうずくような拍動性の痛みがあれば、重篤な病気が想定されることが多く、急性閉塞隅角、緑内障、前部ぶどう膜炎、強膜炎、眼内炎、眼窩蜂窩織炎、眼窩偽腫瘍などが考えられます。このような症状に加えて、まぶたの腫れ、眼球の突出、眼をすべての方向に動かせないといった症状があれば、最も可能性の高い病気は眼窩偽腫瘍、眼窩蜂窩織炎であり、さらに重度の眼内炎も考えられます。

漢方と鍼灸

 目の奥の痛みの相談も多く、風邪や副鼻腔炎、低気圧時、頭痛、眼精疲労による視神経炎によることが多いです。痛みの部分から波長をとって経絡に落とし込んで漢方ツボを選択します。

アレルギー性鼻炎

 アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニなどの特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を排除しようと主にくしゃみ、鼻汁、鼻閉の3つの症状が生じてしまう病気のことです。アレルギーとは、ある特定の物質に対して体の免疫機能が過剰に反応してしまう現象のことです。アレルギーはI〜IVの型に分かれており、アレルギー性鼻炎はIgE抗体という抗体(病原体などが体内に侵入してきたときに反応するたんぱく質)が関与する鼻粘膜のI型アレルギー疾患に分類されています。原因物質はたくさんありますが、アレルゲンに曝露されることでアレルギー性鼻炎が出現する点は共通しています。アレルギー性鼻炎は一年中症状がある通年性アレルギー性鼻炎と一定の季節に限局して生じる季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。原因の90%がダニによるものです。そのほかにハウスダスト、動物の毛やフケなども原因となります。季節性アレルギー性鼻炎でもっとも多い原因は花粉であり、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のことを一般的に花粉症と呼んでいます。
 原因となる花粉は60種類以上ありますが、スギ花粉の飛散が多い日本では花粉症全体の70%がスギ花粉によるものと推測されています。また、ほかの季節に飛散する花粉に悩まされている患者さんも多くいます。3大症状は“くしゃみ”“鼻汁”“鼻閉”です。そのほかに頭痛、頭重感、食欲不振、耳・喉・目のかゆみなどの随伴症状が起こることもあります。また、倦怠感や意欲の低下にもつながります。こうした症状は非常に不快で、日常生活の質を著しく低下させます。生命に関わる病気ではありませんが、学業や仕事に悪影響をきたすこともあります。アレルギー検査の方法としてもっとも一般的なものは血液検査です。血液検査でアレルギーに関連性の深い好酸球やIgEなどを測定します。特異的IgE抗体の測定は、原因物質の特定を目的として検査されます。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)によって体内に生成されたヒスタミンという物質によりアレルギー症状が起きます。このヒスタミンが起こす症状を抑えることが、アレルギー性鼻炎の治療として有効になります。一般的に使われる内服薬は、アレルギー反応を起こす刺激物質を抑える抗アレルギー薬と抗ロイコトリエン薬です。抗アレルギー薬は、ヒスタミンの発生と放出を抑えることにより主にくしゃみ、鼻汁の軽減が期待できる、比較的即効性のある薬です。作用の強い薬は脳の覚醒を維持するヒスタミン受容体にも同時に作用してしまうので眠気を起こしてしまう場合があります。一方、抗ロイコトリエン薬は鼻粘膜にあるロイコトリエン受容体に作用することで、主に鼻閉に効果を示します。即効性はやや劣りますが眠気は起こりません。中等症以上では鼻粘膜の炎症を抑える鼻噴霧用ステロイド剤も使用します。ステロイドとは本来副腎と呼ばれる組織で作られるホルモンであり、強い抗炎症効果があります。内服薬の長期の連用は副作用の心配がありますが、鼻噴霧用ステロイド薬でのステロイドは副作用の心配は少ないです。

漢方と鍼灸

 標治はくしゃみ、鼻汁、鼻閉を治すこと。本治は免疫の過剰反応をもとに戻すこと。免疫は中庸がいい状態です。免疫の過剰(亢進)は慢性炎症の状態です。アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息、気管支喘息、蕁麻疹などなど。免疫の反応をみるツボから、あなたにあった免疫調整の食養生食品をお選びいたします。

副鼻腔炎

 副鼻腔炎とは、副鼻腔を覆っている粘膜が何らかの原因で炎症を起こしている病気のことです。突然発症し、短期間で治る急性副鼻腔炎と、3か月以上症状が続く慢性副鼻腔炎に分けられます。副鼻腔とは、鼻の周辺にある空洞のことであり、鼻腔と細い管でつながっています。人の顔面には4つの副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞)が存在し、それぞれ以下のように呼ばれますが、いずれにも炎症が起こりえます。この中でもっとも炎症を起こしやすいのは上顎洞ですが、副鼻腔炎の多くは複数の副鼻腔に同時に炎症を起こします。
 非常に頻度が高い病気であり、小児から高齢者まで幅広い年代に発生します。多くは適切な治療を続ければ完治しますが、なかには髄膜炎や視神経炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。副鼻腔を覆っている粘膜は、喉や鼻の粘膜と同じく粘液を分泌し、線毛という構造を持ちます。線毛は細菌やウイルスなどの異物を捕らえ、体外へ排出するはたらきをします。このため、副鼻腔内に異物が侵入しても、線毛のはたらきによって副鼻腔内はほぼ無菌状態にあるのです。しかし、粘膜の炎症によって線毛のはたらきが悪くなったり、鼻と副鼻腔をつなぐ細い管に閉塞があったりすると、副鼻腔内の異物や粘液が正常に排出できず、副鼻腔内に分泌物がたまります。このような状態が副鼻腔炎であり、副鼻腔に液体が貯留することでさまざまな不快症状を引き起こします。副鼻腔炎の一般的な症状は、鼻汁、鼻閉、後鼻漏(鼻汁が喉の奥に流れること)、頭重感、顔面の痛みや圧迫感、嗅覚障害などさまざまなものがあります。咳や発熱などの症状がみられることもありますが、急性の場合には、急性上気道炎も同時期に発症することが多く、どちらからの症状なのかを判断することは困難です。また、細菌感染による副鼻腔炎では歯痛と口臭が生じることもあり、虫歯を疑って歯科医院を受診した結果、副鼻腔炎と診断されるケースもあります。副鼻腔炎の多くは軽い症状のみですが、炎症が脳内や目に波及すると、脳や目に膿うみがたまったり、髄膜炎や海綿静脈洞血栓症などの重篤な合併症を引き起こしたりすることもあります。副鼻腔炎は発症から治癒までの時間によって急性と慢性に分けられますが、それぞれ以下のような病変が原因となります。

 多くは急性上気道炎(いわゆる、かぜ症候群)の波及が原因であり、一般的にはウイルス感染から細菌感染に移行します。病気や薬の影響、あるいは加齢で免疫力が低下している方は真菌感染も起こります。感染性のもの以外には、アレルギー性鼻炎による粘膜のむくみやポリープによって副鼻腔が詰まることが原因となります。また、まれに鼻腔や副鼻腔周辺の腫瘍などが原因となることがあるため、ただのかぜと見過ごせないこともあります。急性副鼻腔炎が慢性化したもので、原因は急性副鼻腔炎とほぼ同様ですが、多くは細菌感染によるものとされています。ただし、副鼻腔炎の症状が長く続くのは炎症やアレルギー症状が続くためではなく、粘膜の炎症やむくみを繰り返すことで線毛のはたらきが低下し、分泌物の排出が正常に行われないためとされています。このため、慢性副鼻腔炎の治療は大変難しく、長期間の治療が必要となることが多いです。また、鼻腔や副鼻腔内のポリープや構造の異常によって物理的に副鼻腔が閉塞していることも考えられます。最近では、治療に抵抗性を示す難治性の好酸球性副鼻腔炎が増えてきています。一般的な慢性副鼻腔炎では炎症部位に“好中球”という白血球が集まっていますが、好酸球性副鼻腔炎では“好酸球”という白血球が集まっていることからこのように呼ばれるようになりました。好酸球性副鼻腔炎では両側の鼻の中に複数の鼻茸(鼻の粘膜が腫れて瘤こぶのように膨らんだもの)ができ、手術をしてもすぐに再発を繰り返してしまうことがあります。また、原因は不明ですが一般的な慢性副鼻腔炎と比べて嗅覚障害が起こりやすい、喘息を合併しやすいといった傾向がみられます。

漢方と鍼灸

 ツボによって副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎を鑑別します。副鼻腔炎の場合、鼻の両わきにある上顎洞から膿が溜まっていきやすいようです。次に上顎洞より上側にある篩骨洞・蝶形骨洞に溜まってきやすい。最後にさらに上側にある両眉毛の先頭辺りにある前頭洞まで埋まってきます。したがって前頭洞が痛むのはかなりひどいと思います。副鼻腔炎に葛根湯加川芎辛夷が効くこともありますが、合っていないのに長期飲むのは注意しましょう。もともと葛根湯は風邪薬で発汗剤です。麻黄(エフェドリン)が入っており長期服用するものでもないと思います。副鼻腔炎のツボより臓腑経絡に落とし込んで漢方ツボを選択します。抗生物質の連用も危険ですね。抗生物質で効果がないものでも良くなった症例は多いです。

唾石症

 唾石症とは、カルシウム塩が固まってできた唾石(結石)が唾液管を狭窄・閉塞することで、唾液腺が腫れ上がる病気です。唾石症は顎下腺に起こることがほとんどで、耳下腺に起きることはまれです。唾液管内にカルシウムが沈着し、唾石が作られます。顎下腺管は他の唾液管に比べ長いことに加え、唾液内のカルシウム・リン酸塩の濃度が高く、唾液の性状も粘稠であるため、顎下腺では唾石ができやすいといわれています。唾石が小さければ隙間から唾液を排出できるため無症状です。ある程度の大きさになって唾液の排出路を狭窄・閉塞すると、唾液を排出できなくなるため唾液腺が腫れます。唾石症による腫れは、唾液の分泌が盛んになる食中や食後に出現して、時間とともに徐々に改善するのが特徴です。唾石が口腔内近くにあると、舌の裏にある口腔底が腫れることもあります。口腔内細菌により逆行性感染を起こすと、疼痛や発熱を起こします。周囲皮膚や口腔底などに炎症が波及すると、激しい疼痛、発赤、腫脹を伴う蜂巣炎や膿瘍などに進展することもあります。繰り返すうちに慢性的な腫脹になることもあります。

漢方と鍼灸

 顎下腺の石の波長を消せるものを選択します。また唾液が出やすくなる舌の体操もして頂きます。

舌痛症

 舌痛症とは、舌がぴりぴりと痛い、といった症状があるにもかかわらず、痛みを引き起こすような原因を特定できない状態を指します。とき時に心因性のストレスから舌痛が生じることもあります。痛みは慢性的に持続するため、日常生活の質が低下することもあります。
治療としては、口腔内の清潔を保つ、禁煙をする、虫歯を治す、義歯の不具合を調整するなどの対応をします。舌痛症の原因は明らかではありません。自律神経の失調やうつなど精神的な要因やホルモンバランスの変化などが発症に関与しているとも考えられています。舌痛症は、中高年の女性に多くみられます。舌が痛み、ヒリヒリ、ぴりぴり、じんじん、といった感覚が慢性的に継続します。舌痛症による痛みは持続的であり、日常生活に支障が生じることもあります。舌の痛みを生じるような疾患、すなわち舌炎やアフタ性口内炎、扁平苔癬などの口腔粘膜疾患や、義歯、不良補綴物(ほてつぶつ)よる障害、口腔乾燥症、口腔カンジダ症、舌癌などの疾患の有無を確認します。血液検査や口腔内の細菌培養検査により、鉄欠乏性貧血やビタミン欠乏、亜鉛欠乏、カンジダ症の有無を確認します。これらの検査から舌の痛みを生じる原因が判明しない場合には、舌痛症と診断されます。

漢方と鍼灸

 大人から子供まで舌の痛みを訴える方が多いですね。特に多いのがストレスですがビタミン、ミネラル不足、胃炎などもあります。舌痛のする部分の波長をとり臓腑経絡に落とし込んで生薬漢方を決めます。ストレスの場合、自律神経のツボも確認してみます。

扁桃肥大

 口蓋扁桃は口を開けて真ん中に見える口蓋垂の両脇に存在するリンパ組織で、中咽頭の一部です。扁桃肥大は、口蓋扁桃と呼ばれるリンパ組織が通常よりも大きくなった状態です。摂食障害、いびき、睡眠時無呼吸などの原因になります。リンパ組織は口や鼻から入ってきた病原体に対する関所の役割を果たしています。上咽頭や中咽頭は鼻と口から体内に取り込まれた空気等が接触する部位です。病原体と触れ合う機会の多い部位ですから当然リンパ組織が発達しています。成長発達期のお子さんは免疫組織も発達段階ですから多くの異物に免疫反応が生じます。そのため口蓋扁桃は生理的反応で5〜7歳が最も大きくなります。口蓋扁桃の大きさは成人でも個人差があり、口蓋扁桃炎を繰り返すと大きくなる場合もあります。口蓋扁桃が過度に大きくなってしまうと食事や空気の通過に影響が出ます。小児では食が細くなるため、体重が増えにくい原因にもなります。また、気道が狭くなっていますので「いびき」「睡眠時無呼吸」「日中の眠気」「集中力低下」など様々な症状を引き起こします。重篤になると肺性心と呼ばれる病態になることもあります。口蓋扁桃炎を繰り返すことで扁桃肥大が生じている場合、扁桃に細菌が住みつき、一見関係のない組織に障害を引き起こすことがあります。これを扁桃病巣感染症と呼びます。慢性の微熱、掌蹠膿疱症、IgA腎症、胸肋鎖骨過形成症、慢性関節リウマチなどが代表疾患です。口蓋扁桃が大きいことが日常生活に影響している場合や扁桃病巣感染症では口蓋扁桃を摘出します。

漢方と鍼灸

 細菌が住み着くので、口蓋扁桃と風毒塊(細菌やウイルスの反応がでるツボ)の波長から臓腑経絡に落とし込んで漢方ツボ抗菌生薬食養生を選択します。