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9月のお休みと営業時間

[お休み]
9月2日(月)・9月8日(日)・9月9日(月)・9月16日(月)・9月23日(月)・9月30日(月)

【営業時間】
火~金曜日:10時~19時
土・日・祝祭日:10時~17時(来店前に要確認)

ご予約: 03-3300-0455 までお電話ください。

リラックスして、お月見をお楽しみください。

柴胡枳桔湯

〔成分・分量〕
柴胡 4-5、半夏 4-5、生姜 1(ヒネショウガを使用する場合 3)、黄芩 3、栝楼仁 3、桔梗 3、甘草 1-2、枳実 1.5-2

〔用法・用量〕

〔効能・効果〕
体力中等度以上のものの次の諸症:せき、たん

編集

柴胡加竜骨牡蛎湯

〔成分・分量〕
柴胡 5、半夏 4、茯苓 3、桂皮 3、大棗 2.5、人参 2.5、竜骨 2.5、牡蛎 2.5、生姜 0.5-1、大黄 1、黄芩 2.5、甘草 2 以内 (大黄、黄芩、甘草のない場合も可)

〔用法・用量〕

〔効能・効果〕
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:
高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘

編集

柴梗半夏湯

〔成分・分量〕

柴胡 4、半夏 4、桔梗 2-3、杏仁 2-3、栝楼仁 2-3、黄芩 2.5、大棗 2.5、枳実 1.5-2、青皮 1.5-2、甘草 1-1.5、生姜 1.5(ヒネショウガを使用する場合 2.5)

〔用法・用量〕

〔効能・効果〕

体力中等度以上で、かぜがこじれたものの次の症状:
腹にひびく強度のせき

編集

柴葛湯加川芎辛夷

〔成分・分量〕

柴胡 6、半夏 3.5、黄芩 3、桂皮 5、芍薬 3、葛根 6、麻黄 2、竹節人参 2、甘草 1、大棗 1.2、生姜 2.5、川芎 3、辛夷 2

〔用法・用量〕

〔効能・効果〕

体力中等度以上のものの次の諸症:
慢性に経過した鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)

柴葛解肌湯

〔成分・分量〕

柴胡 3-5、葛根 2.5-4、麻黄 2-3、桂皮 2-3、黄芩 2-3、芍薬 2-3、半夏 2-4、生姜 1(ヒネショウガを使用する場合 1-2)、甘草 1-2、石膏 4-8

〔用法・用量〕

〔効能・効果〕

体力中等度以上で、激しい感冒様症状を示すものの次の諸症:
発熱、悪寒、頭痛、四肢の痛み、口渇、不眠、鼻腔乾燥、食欲不振、はきけ、全身倦怠

乳汁分泌不全

 赤ちゃんを出産した女性は、2~3日すると、母乳が出始めます。その母乳の出が悪い状態のことを乳汁分泌不全といいます。
 生後1週間の赤ちゃんが1回の授乳で必要な母乳の量は、約30ml~といわれています。この量を下回ると、赤ちゃんが授乳後、熟睡しない、1回の哺乳時間が長いなどの症状がでてきます。
 乳汁分泌不全の原因としては、乳腺の異常や乳頭の異常、乳房の発育不全、乳汁分泌を促すホルモンの異常などがあげられます。また、乳児の乳汁を吸う力が弱いことや、母親のストレスや過労睡眠不足も、乳汁の分泌が悪くなる原因となります。
 乳汁分泌不全の検査方法は、授乳による乳児の体重測定や乳腺炎の検査があります。乳腺炎は外科で触診によるしこりの有無と血液検査による炎症反応が調べられます。乳腺炎がない場合には、授乳後の乳児の体重測定をこまめに行い、規則的に授乳しているにも関わらず体重が減ったり、栄養状態が悪くなっていないか、乳児の健康診断も行われます。
 乳汁分泌不全の改善として、まず十分な睡眠と栄養のバランスの取れた食事を取ることが大切です。乳房のマッサージも効果的です。陥没乳頭など乳頭の問題で乳児が上手く乳汁を吸えていない場合は、乳頭を引き伸ばすなどして乳児が吸いやすくなるようにします。ストレスも乳汁分泌不全の原因となります。できるだけ乳児といて楽しくなることを考えるようにします。多くの場合は、母親の熱意と、赤ちゃんの吸う力が発達してくることで改善します。

漢方と鍼灸

 乳腺は現代医学でも表皮系の器官で、汗腺と脂腺と同類とされていますが、漢方医学的にも(汗腺と同じく)表位または半表半裏の器官と考えることができます。さらに乳腺と汗腺ともに体表に体液を分泌する点でも同じと考えると、乳汁分泌不足は発汗不足のひとつの変形とも考えることができます。
 乳汁分泌不足を漢方医学的に考えると
①乳汁の産生はよく、排出が悪い場合
②乳汁の産生が良くない場合
があります。①の場合は乳汁うっ積による乳房の過緊張が原因で、発表・発散することが大切です。②は体力の虚弱、消耗などによる乳房の低緊張、弛緩などがあり、滋養強壮が必要になります。
 乳汁は気血から生じ、その気血は脾胃で作られるという考え方があります。そのため、乳汁分泌不全は
⑴産後のストレスや精神的なものによる気・血のうっ滞
⑵産後の疲労や出血または、脾胃の虚弱による気・血の不足
が考えられます。それぞれ理気剤・駆お血剤や補気剤・補血剤が適応になります。
さらに漢方では、乳汁促進作用のある生薬(蒲公英、王不留行、通草など)が知られています。
 乳汁分泌不全には、①発表剤(葛根湯、桂枝加葛根湯など)、②駆お血剤と補血剤(桂枝茯苓丸、芎帰調血飲、四物湯など)、③柴胡剤を主とする理気剤(柴胡桂枝湯、加味逍遥散、四逆散など)、④補養剤(十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯、小建中湯など)、⑤催乳剤(蒲公英湯、通乳湯など)があります。
 乳房の状態、血流、疲労、メンタルと自律神経などその方に乳汁分泌不全の原因となっている場所から改善していくよう考えていきます。それぞれの反応穴などから経絡に落とし込んで漢方食養生ツボを導き出します。

四苓湯

〔成分・分量〕

沢瀉 4、茯苓 4、蒼朮 4(白朮も可)、猪苓 4

〔用法・用量〕

(1)散:1 回 1-1.5g 1 日 2-3 回
(2)湯

〔効能・効果〕

体力に関わらず使用でき、のどが渇いて水を飲んでも尿量が少なく、はきけ、嘔吐、腹痛、むくみなどのいずれかを伴うものの次の諸症:暑気あたり、急性胃腸炎、むくみ

眼瞼痙攣(けいれん)

 眼瞼痙攣(けいれん)は、目の周りに存在する眼輪筋(がんりんきん・まぶたを閉じる筋肉)と呼ばれる筋肉が痙攣性収縮を起こします。自分の意志に関係なく、眼輪筋が勝手に痙攣(けいれん)し、目が開けにくくなる病気です。
 眼瞼けいれんは特に50~70歳の中高齢者に発症することが多く、女性に多く見られます。
明らかな原因は不明です。発症の原因としては、過度のストレス、睡眠薬や抗不安薬などの薬剤、化学物質などのシックハウス症候群などが考えられます。
 眼輪筋を含めて顔の筋肉は脳から出る顔面神経によってコントロールされています。両側性の眼瞼けいれんの場合は、顔面神経に指令を与える脳の深部(大脳基底核)の異常とされます。一方、片側性のものは脳を離れたあとの顔面神経が、筋肉へ至る途中で血管や腫瘍などに圧迫されて生じます。
初めは下まぶたがぴくぴくすることから始まり、次第に上まぶたに移行します。
 症状が重くなると、自分の意思ではまぶたをあけることができなくなり、視力には問題ないのに視界を妨げることにもつながります。開眼できなくなると、日常生活にも深刻な影響を及ぼします。多くの場合は次第に痙攣の回数が増し、人や物にぶつかるなど日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。また、症状は通常両目に起こりますが、左右差があることも少なくありません。
 眼瞼けいれんと似ている症状を示す病気はいくつかあります。
片側顔面けいれん、眼瞼ミオキミア、ドライアイ、開瞼失行症、チックなどです。

西洋医学的治療

 内服薬抗てんかん・抗不安薬・筋弛緩薬などの薬、ボツリヌスの注射

漢方と鍼灸

 眼輪筋や神経、自律神経などに異常がないか探していきます。患部・顔面神経・眼の筋肉・血流・自律神経などの反応穴から最適な漢方食養生ツボを選択します。目の周りの筋肉が緊張している場合、自律神経を緩める漢方だったり、ホットタオルで血流を良くしたり、目の周りのツボを刺激することもおすすめです。まれに腫瘍による場合もあるので、癌の反応穴もチェックします。

しゃっくり(吃逆・きつぎゃく)

 しゃっくりは、続くとつらい症状です。
しゃっくりは、横隔膜の不随意のけいれんの後に声門が音を立てて素早く閉じることが繰り返し起こるものです。横隔膜は腹部と胸部を仕切っている筋肉で、1回1回の呼吸を起こす働きがあります。声門は、声帯間の開口部で、これが閉じることで肺への空気の流れを遮断します。「ヒック」というような独特の音が出る現象のことである。吃逆(きつぎゃく)ともいいます。
短時間発生する急性のしゃっくりは基礎疾患がないことがほとんどで、食べ過ぎ・飲み過ぎや炭酸飲料などによる刺激によって発生する場合が多く見られます。慢性や難治性のしゃっくりの場合、延髄の呼吸中枢付近の障害や脳の疾患、咽頭や消化器、呼吸器などの炎症や腫瘍などが原因になることがあります。また、アルコール摂取や薬剤によることもあります。
 慢性や難治性の場合は長時間続くしゃっくりによって不眠や悪心嘔吐、食欲不振などが起きたり、会話、とりわけ電話での会話が困難となって社会生活に支障を来したりすることがあります。
しゃっくりが2日以上続く場合や、他の症状が加わったりした場合は診察・検査を受け、原因を特定していく必要があります。具体的には現病歴や既往歴、手術歴、家族歴、飲酒や喫煙の有無などの生活習慣を確認した上で消化器症状(胸焼けや嘔吐など)、神経症状(しびれやまひなど)、呼吸器症状(咳など)の有無をチェックします。必要に応じて血液検査、画像検査、生理学的検査などを行い、しゃっくりを引き起こしている原因を探します。

西洋医学的な治療

 急性の場合は、特に治療を行わなくても自然に収まることがほとんどです。症状を緩和するため、息こらえや飲水といった民間療法が行われることもあります。一方、難治性の場合は、反射運動を起こしている原因を探します。

漢方と鍼灸

 吃逆(きつぎゃく)ともいわれるしゃっくりは、気が上衝し、のどに続けてヒックという音がします。冷えやストレス、筋肉の緊張、術後など原因がわかれば、対処方法も考えられます。しゃっくりの原因(冷え・筋肉の緊張・術後など)を探しながら、最適な漢方食養生ツボを選択します。また胃や腸の波長も調べ自律神経と同じなら、原因は自律神経です。違う場合、胃や腸の調子を整える漢方ツボで治療いたします。呉茱萸湯、柿蔕湯、小半夏加茯苓湯、半夏瀉心湯、茯苓飲、半夏瀉心湯、補中益気湯などが使われます。