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インフルエンザ

 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患です。例年、11月頃から徐々に患者が増え始め、1月頃に流行がピークに達し、4月過ぎに収束する傾向があります。インフルエンザは基本的には自然に治癒をする病気ですので、必ずしも抗インフルエンザ薬が必要になる病気ではありません。しかし、肺炎や脳症を発症するリスクもあるため、風邪とは区別して考えるべき病気といえます。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つの型があります。このうち、冬に流行する「季節性インフルエンザ」を引き起こす型は、A型とB型です。インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があるため、一度かかっても同じ年でも、違うインフルエンザウイルスに感染することがあります。インフルエンザには、季節性インフルエンザ以外にも新型インフルエンザなど、世界的な大流行を引き起こしうるものが存在します。新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、一般の多くの方が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により多くの方の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものを指します。季節性インフルエンザと異なり、ほとんどの方が初めて直面するタイプであるため有効な免疫を持っていません。そのため、世界的な大流行を引き起こし、ウイルスの性質によっては死亡率も高くなる可能性があります。インフルエンザは咳や鼻水を介する飛沫感染によって感染し、1〜2日程度の短い潜伏期間の後に発症します。典型的なインフルエンザは、悪寒戦慄、急激な高熱と共に発症します。同時に、筋肉痛や咳、鼻水などの上気道の症状が現れることもあります。発熱期間は3〜5日ほどであることが多く、38度以上の高熱が持続した後に解熱傾向に向かいます。一度解熱してから再度発熱する「2峰性発熱」と呼ばれる熱型をとることもあります。2峰性発熱の場合は、インフルエンザの自然経過なのか、肺炎などの合併症による発熱なのか、医療機関で正しく判断を受けることが重要です。新型インフルエンザでは、下痢や嘔吐などの消化器症状が生じることもあります。また、肺炎や脳症などの合併症にも注意が必要です。インフルエンザウイルスの感染に合併症を発症している場合、発熱の期間が典型的なインフルエンザの例よりも長くなる、咳がひどくなり呼吸が苦しくなる、意識状態がおかしく、けいれんを起こすなどです。重症の肺炎を発症している場合、呼吸のサポートが必要となることがあります。また、重症度が増した場合には、通常の呼吸管理が難しくなり、ECMO(体外式膜型人工肺)を用いた呼吸管理が必要になることもあります。特に、気管支喘息や心臓疾患、腎臓疾患などを抱えている患者さんの場合、インフルエンザが重症化するリスクが高くなります。

漢方と鍼灸

 インフルエンザも新型コロナ感染症と同じく風邪の進行のスピードが速いです。48時間以内に抗ウイルス剤を使いましょう。もしそれが何らかの状況でできない場合に太陽病期の麻黄湯、葛根湯、少陽病期の小柴胡湯、大柴胡湯、少陽病期と陽明病期の麻杏甘石湯、竹葉石膏、白虎加人参などの石膏剤を正しい方法で使っていきます。風邪かな?おかしいな?と思ったらまずすぐ飲んで発汗させること。免疫の食養生もおすすめいたします。高熱の時の牛黄も有効です。脳症の予防も必要ですね。不安な時はご相談ください。

【コロナ感染・後遺症】でお悩みの方に

 「もしも、身近な人、あるいは自分自身が【コロナ感染・後遺症】になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 コロナ感染・後遺症として臭覚異常味覚異常ブレインフォグなどの増加が問題となっています。コロナ感染は感染症法上でも5類扱いとなりましたが、社会において、コロナ感染・後遺症の改善は非常に重要です。

 当院の【コロナ感染・後遺症】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

【コロナ感染・後遺症】と漢方東洋医学

<主な症状>

コロナ感染症・後遺症・ワクチン副反応臭覚異常味覚異常ブレインフォグ】など

<ご相談窓口>

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「コロナ感染・後遺症」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

■漢方の不二薬局、はりきゅう治療院 藤巻一心堂へのアクセスはこちら

※遠方の方は、オンライン(電話)でご相談いただけます。

風邪

 かぜ症候群は、患者様のくしゃみなどによる飛沫に含まれるウイルスなどの病原体が鼻や喉といった上気道から感染することによって起こります。ウイルスはまず上気道の粘膜に付着し、付着部分から体内に侵入して増殖します。ウイルスが体内に入っても免疫によって排除されて発症に至らないこともあり、その人の体調や免疫力に左右されます。かぜ症候群を引き起こす病原体は80~90%がウイルスです。頻度が高いものがライノウイルスで、ほかにコロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどがあります。ウイルス以外にも、一般細菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラといった細菌もかぜ症候群の原因となることがあります。主な症状は鼻の症状(鼻水、鼻づまり)と喉の症状(喉の痛み)で、そのほかに発熱、頭痛、倦怠感、咳、痰などの症状が現れることがあります。症状は病原体の感染から1~3日程経ってから現れることが多く、喉の痛みや鼻の不快感から始まり、鼻水やくしゃみが出るようになります。鼻水は、出始めはさらさらとしていますが、次第にどろどろとした黄緑色に変化することが多いです。発熱はある場合とない場合がありますが、小さな子どもは熱が出やすく、38~40℃の高熱が出ることもあります。ただし、これらの症状の出方は個人差が大きく、いつも決まった症状が見られるとは限りません。また、これらの症状はかぜ以外の病気でも見られることがあり、治療の有無にかかわらず7~10日程度で軽快しますが、咳だけ数週間残ることもあります。自然に軽快しない場合はほかの病気を疑うこともあります。かぜ症候群の検査・診断で重要なことは抗菌薬が必要な細菌性肺炎、溶連菌性咽頭炎、細菌性急性副鼻腔炎などと区別することと、心筋炎や急性喉頭蓋炎や髄膜炎などかぜ症候群と似ている症状で重篤になる可能性のあるものを見落とさないことです。3日以上の高熱、膿の混じった痰や鼻水、扁桃の腫れなどが見られる場合は細菌感染が疑われるため、抗菌薬による治療が行われることがあります。

漢方と鍼灸

 原因となるのはウイルスなので、免疫力が落ちているとかかりやすいですね。十分休息を取り油を控えた和食(熱いおじやに生卵をおとしたものがおすすめ)を腹5~6分ぐらいがベストです。漢方は即効性がないとよく聞きますが、正しく服用すると即効性を感じてもらえることが多いですね。西洋医学と違うのは、熱を下げる方法と病気のステージごとに漢方の種類が変わるということ。解熱鎮痛剤は熱を下げる作用ですが、葛根湯や麻黄湯はいったん熱を上げて発汗させて下げるものです。また汗が出ていたり咳が出ていたり食欲が減少している場合、葛根湯のステージではないこともあり証を間違えると効きません。体が弱っていて汗をかきやすい高齢者に葛根湯を上げたら副作用もでやすくなりますので要注意です。風邪の引き終わり、食欲減退、咳などは柴胡桂枝湯、小柴胡湯のステージです。もっと高熱になり口渇もひどくなると石膏の入った薬方のステージになります。白虎加人参湯(石膏)もそのステージです。また各ステージをまたいでいるケースも多く葛根湯加桔梗石膏、葛根湯と小柴胡湯、小柴胡湯加桔梗石膏、小柴胡湯合麻杏甘石湯などがあります。飲み方も冷たい水で飲んでいると聞くとびっくりします。また1日3回という飲み方も変ですね。効かないわけです。なかなか発散しない方、免疫が落ちている方、疲れが溜まっている方に食養生をお勧めすると喜ばれます。

ブレインフォグ

 新型コロナウイルス感染症にかかった後,ほとんどの人は時間経過とともに症状が改善しますが,一部の人は症状が長引くことがあり,これらの罹患後症状はいわゆる“後遺症”と呼ばれています。新型コロナウイルスはオミクロン株へ変異してから感染力を増し,日本でも流行の第6~8波を起こしました。現在,第8波は収束に向かい,5月からは感染症法上でも5類扱いになることが決まっていますが,未だに後遺症で苦しむ患者さんは後を絶ちません。後遺症の代表的な症状には,疲労感・倦怠感,関節痛,筋肉痛,咳,息切れ,胸痛,脱毛などが知られていますが,最近では,記憶障害,集中力低下,抑うつなどの精神神経症状を訴えるケースも多く,“ブレインフォグ”と呼ばれています。新型コロナ後遺症のうち,咳,息切れなどの呼吸器症状については,肺の線維化による可能性が指摘されています。一方で,ブレインフォグについては,ウイルスの直接浸潤や脳血管の凝固異常のほか,最近では,自己抗体など免疫系の異常が関与している可能性が明らかになってきました。さらに,ブレインフォグを起こした患者さんの脳内では,ミクログリアやリンパ球とよばれる免疫細胞のはたらきが活発になっていることにより,脳に“慢性炎症”がおきていることも明らかになりました。

漢方と鍼灸

 免疫亢進による慢性炎症ですので、免疫の調整が必要です。また血栓によって血流不全、上咽頭、各症状の出ている箇所の波長をとって経絡に落とし込んで漢方鍼灸治療をしていきます。有酸素運動、EPA,DHA、休養、睡眠の質の向上、食生活の見直しも大事ですね。

【耳、鼻、口】の対策と漢方

 難聴味覚障害喉の違和感など【耳・鼻・口】に見られるいろいろなお悩みで不安を抱いたことはありませんか。耳鼻咽喉科に通っているけれど、なかなか改善しないなどの場合は、漢方も一度お試しください。

【耳・鼻・口の病気】は、身近な病気で常習化することも多く見られます。根本的に改善するために東洋医学漢方)ご相談を承ります。
 身近な症状としてめまい難聴いびきなどの増加が問題となっています。お子様や若年層の方のアレルギー性鼻炎扁桃炎・口内炎などの方も増えています。各世代の社会において、【耳、鼻、口】の健康は非常に重要です。

 当院の【耳、鼻、口】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

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【耳、鼻、口の悩み】と漢方東洋医学

耳の閉塞感めまい耳鳴り難聴中耳炎・耳漏外耳炎・外耳湿疹喉の違和感・異物感嚥下困難口臭喉が渇くいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)歯肉炎味覚障害臭覚障害メニエール病耳管狭窄症扁桃肥大舌痛症唾石症副鼻腔炎アレルギー性鼻炎上咽頭炎上気道炎・扁桃炎・扁桃周囲膿瘍・咽頭炎・耳下腺炎・顎下腺炎・口内炎、その他

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について【耳、鼻、口】と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

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【こころの悩み】の対策と漢方

 「もしも、身近な人、あるいは自分自身が【こころの病気】になったらどうしよう…」そんな不安を抱いたことはありませんか。
 身近な症状として不眠症うつ病などの増加が問題となっています。お子様や若年層の方の、発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害【ADHD】、学習障害)摂食性障害などの方も増えています。各世代の社会において、こころの健康は非常に重要です。

 当院の【こころの悩み】の病気へのこだわりは漢方薬の選薬鍼灸の施術食養生を大切にしていることです。どこに行っても良くならなかった方の最後の砦になりたい、そんな気持ちでアドバイスさせていただきます。

【こころの病気】と漢方東洋医学

のぼせ不眠症チック症・トゥレット症うつ病双極性障害・躁症状統合失調症依存症強迫性障害摂食性障害発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害:ADHD、学習障害)パニック障害・不安障害・広場恐怖PTSD慢性疲労症候群手掌多汗症起立性調節障害自律神経失調症過呼吸症候群(過換気症候群)自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群・自閉症・広汎性発達障害)、その他

 自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「こころの病気」と思われる症状に気づいたら一人で悩まず、不二薬局にご相談ください。

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コロナ感染症・後遺症・ワクチン副反応

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症です。ウイルスはヒトの粘膜に付着し、そこから体内に入り込んで増殖することで発熱やせきなどの症状を引き起こします。コロナウイルスとはRNAを遺伝情報とし、「エンベロープ」と呼ばれる脂質の二重膜を持つウイルスの総称です。新型コロナウイルス以外にはいわゆる「かぜ」の原因となるウイルスや、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の原因となるウイルスがあります。2019年12月に中国で初めて報告され、今もなお世界的な流行を見せています。新型コロナウイルス感染症は新型コロナウイルスの感染から1~14日(平均約5日)の潜伏期間ののち、発熱、鼻水、喉の痛み、せきなどの呼吸器症状や、嗅覚異常や味覚異常といった症状が現れます。また、感染者の一部は肺炎が悪化して酸素投与や集中治療室での人工呼吸管理が必要になることがあり、特に、高齢者や基礎疾患などがある人、一部の妊娠後期の人で重症化のリスクが高いといわれています。新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日間程度はほかの人に感染させる可能性があるといわれています。特に、発症直前や直後がもっともウイルス排出量が多く、感染のリスクが高まります。新型コロナウイルスは一般的に飛沫感染と接触感染によって感染し、中でも飛沫感染が主な感染経路であると考えられています。飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、せき、会話によるつばなど)に含まれたウイルスをほかの人が口や鼻などから吸い込むことで感染する経路です。接触感染とは、感染者が触れることなどでウイルスが付着したものに、ほかの人が触れてその手で口や鼻などを触ることでウイルスが粘膜から感染する経路です。眼の粘膜である結膜からも感染するといわれています。新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日の間(特に発症直前・直後)にほかの人に感染させるといわれています。また、新型コロナウイルスに感染していても症状が出ない人がおり(無症状病原体保有者)、この場合でもほかの人に感染させる可能性があります。一方、新型コロナウイルスに感染している人のうち、ほかの人に感染させているのは約2割であるといわれており、この人たちが何人もの人に感染させてしまうことで感染が広がってしまうと考えられています。新型コロナウイルスなどのウイルスは、増殖や流行を繰り返す中で遺伝子配列を少しずつ変異させており、新型コロナウイルスは約2週間で1か所程度の速さで変異を繰り返しているといわれています。そのうち、感染性が高まったり、ワクチンへの効果を弱めたりする、またはその可能性がある株を「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株(VOI)」として警戒の対象としており、2021年9月時点では4種類のVOCと4種類のVOIが報告されています。2021年9月時点で流行の中心とされているのはVOCの1つであるデルタ株と呼ばれる変異株であり、従来株と比べると感染性や入院リスクが高く、ワクチンや抗体医薬の効果を弱める可能性があるとされています。新型コロナウイルス感染症の発症早期では発熱・鼻汁・喉の痛み・せき・倦怠感・息苦しさといったかぜやインフルエンザに似た症状や、嗅覚異常・味覚異常、下痢などが現れることがあります。一部の人は症状が悪化して肺炎になり、入院が必要になることもあり、さらに重症化すると集中治療室での人工呼吸管理が必要になります。重症化する場合は発症後約5~7日程度で急速に悪化することが多く、特に高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を持つ人で重症化しやすいことが知られています。また、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と呼ばれる重度の呼吸不全や、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応、血栓症や心筋炎が合併症としてみられることもあり、若年層であっても重症化することがあります。新型コロナウイルス感染症にかかった人の中には、治療や療養が終わったにもかかわらず一部の症状が長引くことがあり、いわゆる後遺症として報告されています。中等症以上の患者の一部に、退院3か月後の肺CT画像上での画像所見、肺機能検査の異常、筋力低下や息苦しさなどの自覚症状が認められています。PCR検査や抗原検査で陽性となり入院した患者のうち10~20%程度に診断後6か月経過時点で疲労感、倦怠感、息苦しさ、睡眠障害、思考力や集中力の低下、脱毛、筋力低下、頭痛、嗅覚味覚障害などが残っていました。病院入院やホテル療養した無症状・軽症・中等症の患者の一部は1か月後までに嗅覚障害や味覚障害が残っていました。新型コロナウイルスの重症度は、血液の酸素飽和度(SpO2)と呼ばれる検査値と、臨床症状に基づいて判断されます。軽症:SpO2 96%以上、呼吸器症状がない、せきのみで息切れがない、中等症I(呼吸不全なし):SpO2 94%~95%、息切れと肺炎所見がある、中等症II(呼吸不全あり):SpO2 93%以下、酸素投与が必要、重症:集中治療室での治療が必要または人工呼吸器が必要です。1年を経過してもなお後遺症に悩んでいる方が沢山いらっしゃいます。
 新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状(注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等)が現れることがあります。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。しかしこれら以外の副反応は確かに存在し、心筋炎、心膜炎、帯状疱疹、膵臓に穴があいた、大腿骨頭壊死、原因不明の死、アナフィラキシー症状など聞いております。全く問題にならない方と異常な免疫の亢進や低下で苦しむ方がいるのだと思います。

漢方と鍼灸

 東洋医学では、風邪の引きはじめを太陽病といい、その時の治療は発汗、発散です。代表処方は、麻黄湯、葛根湯です。そこで病邪が出ていかず中に侵入すると少陽病と言って肺にまで降りて来ます。代表処方は小柴胡湯です。そこで気管支炎や肺炎などを起こしますが大火事になると陽明病という時期になり肺が焼けくる状態です。石膏が入った処方を飲みます。代表処方は麻杏甘石湯や小柴胡湯加石膏です。風邪が侵入してからのスピードも速いですが、新型コロナのスピードはもっと速いです。次次に代わる症状と病期に合わせて飲んでいきますがあまりに早いので太陽病と少陽病、陽明病を合わせた処方を出しておくこともあります。また上咽頭や臭いのセンサーや味のセンサーをウイルスから守る対策もやっておいた方が予後の後遺症になりにくいでしょう。当薬局で今までコロナ陽性になってご相談された方で臭覚異常、味覚異常など後遺症になった方はいません。免疫力が落ちている年齢の方や疲れがたまった方にはおすすめしている食養生があります。ワクチンの副反応が気になって相談される方も多いですが、ワクチンの種類とその方の体質によってお出しする漢方は人それぞれ違います。ですが飲む前はひどい副反応で仕事に行けなかった方も打つ前に飲んで頂いたらほとんど出なかったので会社に行けましたなど軽く済んだご報告をいくつもくださいました。ワクチンを打たれる方で心配な方は一度ご相談ください。

掌蹠膿疱症

 掌蹠膿疱症とは、手の平や足の裏に膿疱(内部に膿うみがたまった水膨れ)が繰り返しできる病気のことです。通常、“膿”は細菌感染などによって生じるものですが、この病気の膿疱は感染によって生じるものではありません。明確な発症メカニズムは解明されていませんが、この病気は扁桃炎、副鼻腔炎、虫歯、歯周病などの体の一部で感染が生じることや金属アレルギー、喫煙などが発症と関連していると指摘されています。発症すると、最初に小さな水疱を生じ、次第に膿疱に変化、しばらくすると膿疱が乾いてかさぶたになって剥がれ落ちます。この現象を次々と繰り返します。重症なケースでは、手の平や足の裏の皮膚が厚くなってひび割れを起こすため痛みを伴うようになります。また、約1~3割のケースで前胸部をはじめとする関節が腫れたり痛んだりする症状が見られるのも特徴の1つです。治療は、まず原因と考えられる感染部位の治療を行ったり、アレルギーを引き起こす金属を避けることや禁煙などの生活習慣の改善をすることが重要です。症状を抑えるためには、ステロイドの塗り薬や、内服治療、光線療法などを行います。なお、重症例では近年、生物学的製剤を使用することができるようになりました。掌蹠膿疱症は手の平と足の裏に次々と小さな水疱ができ、徐々に膿疱に変化していくのが特徴です。膿疱は時間が経つとかさぶたになって皮がむけていき、また別の場所で新たな病変が形成されます。悪化すると手の平や足の裏の皮膚が赤くなって厚くなり、些細な刺激でひび割れが起こるなど痛みを伴いやすくなります。なお、掌蹠膿疱症によって生じる膿疱は無菌ですが、潰れた部位に細菌感染が二次的に生じるケースもあります。また、掌蹠膿疱症は約1~3割で前胸部(特に胸骨と鎖骨の接合部など)、後ろの首の付け根、腰の骨に炎症が生じ、腫れや痛みを伴うことがあり、注意が必要です。爪にも肥厚や点状陥凹、変形などを引き起こします。手の平や足の裏だけでなく脚の脛すね、膝などに赤い発疹が現れることもあり、このような掌蹠膿疱症による他部位の発疹のことを“掌蹠外皮疹”と呼びます。

漢方と鍼灸

 まさに「木を見て森を見よ」ですね。患部を見ていても対症療法にしかなりません。免疫の狂いから体中に慢性炎症を繰り返している状態です。免疫の狂いはどこから生じたのか?
食生活の乱れ、寝不足、慢性疲労、ストレス、老化、代謝異常、ホルモン異常、冷え、暴飲暴食などなど問診でみつけていきます。歯が原因と思われ、治療をしても掌蹠膿疱症が良くならない方もいます。患部の波長を捕えて経絡に落とし込んで漢方ツボ食養生などを選択していきます。また免疫の反応を捕えるツボも見ていきます。

眼痛

 眼痛は「ゴロゴロする異物感、刺すような痛みなどの目の表面の痛み」と「眼球の奥が痛む、深部の痛み」に分けられます。表面の痛みの場合には、結膜と呼ばれる白目の炎症(結膜炎)や目の中に異物が入ったこと(角膜異物)により起こることが多いです。また目の中央の角膜に傷がついても(点状表層角膜炎、角膜潰瘍)起こります。他にはまぶたの炎症で、眼瞼炎、麦粒腫、霰粒腫などや逆さまつげによるもの考えられます。深部の痛みではぶどう膜炎、眼精疲労、視神経の炎症、頭部の異常などが考えられます。また頭痛や副鼻腔炎に関連して起こることもあります。ひどい痛みがある、目の充血がある場合、また嘔吐や視力低下がある場合は早めの眼科受診が推奨されます。角膜疾患では、他の眼疾患に比べて、眼が赤くなる、流涙(りゅうるい)、痛みなどの症状がよくみられる傾向にあります。これらの症状がなければ、角膜疾患である可能性は非常に低いです。眼の表面の痛み、異物感、まばたきをしたときの痛みがあれば、異物が疑われます。コンタクトレンズを使用している人は、角膜掻爬、角膜潰瘍、またはコンタクトレンズ角膜炎の可能性があります。眼の奥がうずくような拍動性の痛みがあれば、重篤な病気が想定されることが多く、急性閉塞隅角、緑内障、前部ぶどう膜炎、強膜炎、眼内炎、眼窩蜂窩織炎、眼窩偽腫瘍などが考えられます。このような症状に加えて、まぶたの腫れ、眼球の突出、眼をすべての方向に動かせないといった症状があれば、最も可能性の高い病気は眼窩偽腫瘍、眼窩蜂窩織炎であり、さらに重度の眼内炎も考えられます。

漢方と鍼灸

 目の奥の痛みの相談も多く、風邪や副鼻腔炎、低気圧時、頭痛、眼精疲労による視神経炎によることが多いです。痛みの部分から波長をとって経絡に落とし込んで漢方ツボを選択します。

アレルギー性鼻炎

 アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニなどの特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を排除しようと主にくしゃみ、鼻汁、鼻閉の3つの症状が生じてしまう病気のことです。アレルギーとは、ある特定の物質に対して体の免疫機能が過剰に反応してしまう現象のことです。アレルギーはI〜IVの型に分かれており、アレルギー性鼻炎はIgE抗体という抗体(病原体などが体内に侵入してきたときに反応するたんぱく質)が関与する鼻粘膜のI型アレルギー疾患に分類されています。原因物質はたくさんありますが、アレルゲンに曝露されることでアレルギー性鼻炎が出現する点は共通しています。アレルギー性鼻炎は一年中症状がある通年性アレルギー性鼻炎と一定の季節に限局して生じる季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。原因の90%がダニによるものです。そのほかにハウスダスト、動物の毛やフケなども原因となります。季節性アレルギー性鼻炎でもっとも多い原因は花粉であり、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のことを一般的に花粉症と呼んでいます。
 原因となる花粉は60種類以上ありますが、スギ花粉の飛散が多い日本では花粉症全体の70%がスギ花粉によるものと推測されています。また、ほかの季節に飛散する花粉に悩まされている患者さんも多くいます。3大症状は“くしゃみ”“鼻汁”“鼻閉”です。そのほかに頭痛、頭重感、食欲不振、耳・喉・目のかゆみなどの随伴症状が起こることもあります。また、倦怠感や意欲の低下にもつながります。こうした症状は非常に不快で、日常生活の質を著しく低下させます。生命に関わる病気ではありませんが、学業や仕事に悪影響をきたすこともあります。アレルギー検査の方法としてもっとも一般的なものは血液検査です。血液検査でアレルギーに関連性の深い好酸球やIgEなどを測定します。特異的IgE抗体の測定は、原因物質の特定を目的として検査されます。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)によって体内に生成されたヒスタミンという物質によりアレルギー症状が起きます。このヒスタミンが起こす症状を抑えることが、アレルギー性鼻炎の治療として有効になります。一般的に使われる内服薬は、アレルギー反応を起こす刺激物質を抑える抗アレルギー薬と抗ロイコトリエン薬です。抗アレルギー薬は、ヒスタミンの発生と放出を抑えることにより主にくしゃみ、鼻汁の軽減が期待できる、比較的即効性のある薬です。作用の強い薬は脳の覚醒を維持するヒスタミン受容体にも同時に作用してしまうので眠気を起こしてしまう場合があります。一方、抗ロイコトリエン薬は鼻粘膜にあるロイコトリエン受容体に作用することで、主に鼻閉に効果を示します。即効性はやや劣りますが眠気は起こりません。中等症以上では鼻粘膜の炎症を抑える鼻噴霧用ステロイド剤も使用します。ステロイドとは本来副腎と呼ばれる組織で作られるホルモンであり、強い抗炎症効果があります。内服薬の長期の連用は副作用の心配がありますが、鼻噴霧用ステロイド薬でのステロイドは副作用の心配は少ないです。

漢方と鍼灸

 標治はくしゃみ、鼻汁、鼻閉を治すこと。本治は免疫の過剰反応をもとに戻すこと。免疫は中庸がいい状態です。免疫の過剰(亢進)は慢性炎症の状態です。アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息、気管支喘息、蕁麻疹などなど。免疫の反応をみるツボから、あなたにあった免疫調整の食養生食品をお選びいたします。